社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
学歴は必要?「幸福度」に影響を与える要因とは
何が自分にとっての幸福なのか、人によって千差万別といわれます。
幸福のイメージとして多くの人が思い描くのは、基本的に自分自身が健康で、安定した職に就き、お金に不自由していない状況。その上で、そこそこのパートナーを持ち、体力や容姿にも問題はなく、満足できる家に住み、家庭的にもうまくいっている。いわば社会的に「順風満帆」の状況といえそうです。
では、幸福になるために、学歴は必要なのでしょうか?
どんな大学や大学院を出たとか、「もっと上の学校に行きたかったのに、行けなかった」という挫折感は、あなたの「幸福度」を損なっているのでしょうか?
1.家族関係
2.家計の状況
3.雇用状況
4.コミュニティと友人
5.健康
6.個人の自由
7.個人の価値観
これはリチャード・レイヤードというイギリスの経済学者による定義なので、日本人の実感とは必ずしもマッチするとは限りません。
<幸福度にプラスの影響があるとされた項目>
・女性である
・子どもがいる
・結婚している
・世帯全員の年収が多くなっていく
・大学または大学院卒である
・学生である
・困ったことがあるときに相談できる人がいる
<幸福度にマイナスの影響があるとされた項目>
・年齢が高い
・失業中である
・ストレスがある
<影響なしと見なされた項目>
・自営業である
・何らかのトラブルを経験した
以上のようになっています。教育程度と幸福度の関係について、海外では「影響力は限定的」との結果が出ていますが、このデータを見ると日本はその例外となりそうです。
いずれにしても、学歴や職業などの「環境的要因」は幸福度の中の10パーセントに過ぎないと断じた研究もあります。幸福度を決める50パーセントは「遺伝で決定づけられた設定値」であり、40パーセントは本人の「意図的な行動」によるものだというのです。
その幸福度を上げる「意図的な行動」として科学的に実証されたのは、「感謝の気持ちを表す」「他人と比較しない」「楽観的になる」「人に親切にする」などなど。幸福感をもたらすタネはいくつあってもうれしいですね。
幸福のイメージとして多くの人が思い描くのは、基本的に自分自身が健康で、安定した職に就き、お金に不自由していない状況。その上で、そこそこのパートナーを持ち、体力や容姿にも問題はなく、満足できる家に住み、家庭的にもうまくいっている。いわば社会的に「順風満帆」の状況といえそうです。
では、幸福になるために、学歴は必要なのでしょうか?
どんな大学や大学院を出たとか、「もっと上の学校に行きたかったのに、行けなかった」という挫折感は、あなたの「幸福度」を損なっているのでしょうか?
幸福には影響を与える七つの要素があった?
行動経済学では、「幸福度」には主観的幸福と客観的幸福があると言われています。主観的幸福は生活満足度によって引き起こされますが、客観的幸福には影響をもたらす七つの要素があるというのです。1.家族関係
2.家計の状況
3.雇用状況
4.コミュニティと友人
5.健康
6.個人の自由
7.個人の価値観
これはリチャード・レイヤードというイギリスの経済学者による定義なので、日本人の実感とは必ずしもマッチするとは限りません。
日本人は、男性より女性が幸せ?
少し古いデータですが、平成20年版国民生活白書(内閣府)では「所得上昇は幸福度に結び付いていない」「先進国でも幸福度は高まらず」「所得の不平等と幸福度は相関していない」ことを軸に、所得や不平等以外に幸福度に影響を与える要因として、性別・年齢・職業・学歴など、12項目との関係が調べられました。<幸福度にプラスの影響があるとされた項目>
・女性である
・子どもがいる
・結婚している
・世帯全員の年収が多くなっていく
・大学または大学院卒である
・学生である
・困ったことがあるときに相談できる人がいる
<幸福度にマイナスの影響があるとされた項目>
・年齢が高い
・失業中である
・ストレスがある
<影響なしと見なされた項目>
・自営業である
・何らかのトラブルを経験した
以上のようになっています。教育程度と幸福度の関係について、海外では「影響力は限定的」との結果が出ていますが、このデータを見ると日本はその例外となりそうです。
日本では高学歴が将来に目標を持ち続けるための原動力?
ただ、最近の研究では、幸福度には現在の状態だけでなく、過去や将来が関わってくることがわかり、特に将来を構成する「期待・目標・目的」の影響力が強いと言われています。日本では比較的高めの学歴が、将来に「期待・目標・目的」を持ち続けるための原動力となっていることは、大いに考えられそうです。いずれにしても、学歴や職業などの「環境的要因」は幸福度の中の10パーセントに過ぎないと断じた研究もあります。幸福度を決める50パーセントは「遺伝で決定づけられた設定値」であり、40パーセントは本人の「意図的な行動」によるものだというのです。
その幸福度を上げる「意図的な行動」として科学的に実証されたのは、「感謝の気持ちを表す」「他人と比較しない」「楽観的になる」「人に親切にする」などなど。幸福感をもたらすタネはいくつあってもうれしいですね。
<参考文献>
・平成20年版国民生活白書(内閣府)
・平成20年版国民生活白書(内閣府)
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
日本は山紫水明の国なのに水不足!? お金と同じ水の価値
水から考える「持続可能」な未来(5)「水みんフラ」が水不足を防ぐ
日本は水に恵まれた国であるというイメージがあるかもしれないが、実際にはそうではない。しかし、それでも深刻な水不足に陥らないのには秘密がある。インフラによって水が「均されている」からだ。今回は、その点を啓発するた...
収録日:2024/09/14
追加日:2025/04/03
大谷翔平選手の活躍はなぜ必然なのか?~その思考の深み
編集部ラジオ2025(5)大谷翔平選手の「成功哲学」
投手と打者の二刀流への挑戦をはじめ、驚くべき活躍を続けてきて、野球界で数々の記録を樹立してきた大谷翔平選手。今回の編集部ラジオでは、その大谷選手の「名言」を紹介しながら、その成功哲学に迫っていく桑原晃弥先生の名...
収録日:2025/03/19
追加日:2025/04/03
花粉、炭素、酸素同位体…重複分析で分かる弥生時代の環境
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(3)弥生時代の環境と気候
古代の気候を推測するために、研究者はさまざまな方法を駆使してきた。海水面の位置をもとにした「弥生の小海退」説をはじめ、花粉や炭素濃度などから行う分析法には難点もある。その難点を克服した方法によって見えてきた弥生...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/04/02
プラトンが警告!人間の「欲望の暴走」を哲学的に考える
哲学の役割と近代日本の挑戦(1)欲望暴走のメカニズム
プラトンが深く考察した対象に「欲望」がある。欲望はしばしば、日常的に手に取れることのできる健全な欲求を超えると、理念的なものへと膨らんでいく。一旦理念となった欲望は増殖してとどまるところを知らない。そのためには...
収録日:2023/07/28
追加日:2023/09/30
分断進む世界でつなげていく力――ジェトロ「3つの役割」
グローバル環境の変化と日本の課題(5)ジェトロが取り組む企業支援
グローバル経済の中で日本企業がプレゼンスを高めていくための支援を、ジェトロ(日本貿易振興機構)は積極的に行っている。「攻めの経営」の機運が出始めた今、その好循環を促進していくための取り組みの数々を紹介する。(全6...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/04/01