テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2016.07.27

「高学歴なのに使えない」人の特徴

 「大学全入」を迎えた2009年頃を境に、「高学歴」という言葉の意味が変わってきました。以前は「大卒」「大学院卒」と、長期間の高等教育を受けた人が「高学歴」と呼ばれたのですが、現在では「一流大学の出身者」を「高学歴」と呼ぶことが増えてきたのです。

 ネットでは、「●●大学は高学歴と言えますか?」の質問が後を絶ちませんが、高学歴と言うだけで社会に通用するのはせいぜい就活の段階まで。実際に職場に配属されると、仕事の出来不出来がモノを言うからです。今回は、そんな「高学歴なのに使えない人」の特徴を挙げてみます。

高学歴なのに使えない人の特徴

1.プライドが高い

 注意されても自分のやり方を変えない、融通のきかないタイプの人は大勢いますが、高学歴で使えない人は、プライドが高いため、自分のやり方を変えません。言い訳だけが達者で、非を認めない人もこの類です。「『自分ルール』を人に押し付けるなよ」と思っているかもしれませんが、はたして『自分ルール』でやろうとしているのは、どちらでしょうか。

2.空気が読めない

 高学歴で使えない人は、本質を見抜く力が長けているばかりに、目の前の事象をないがしろにしてしまいます。「森を見て、木を見ない」タイプです。お客様の前で、空気を読まずに本質論を語ったりして、周りをうんざりさせていませんか。本質を見抜く力があったとしても、TPOに応じて適切にふるまえる人が仕事のできる人なのです。

3.完璧を求める

 完璧主義と学歴は、必ずしも関係するとは言えません。ですが、高学歴で使えない人は、自分が「デキる」だけに完璧を求めます。ただ、刻々状況が変わっていく仕事場では、それに応じたスピード・効率・適切な連携が求められます。その状況を考えずにマイペースに完璧を目指す人は「使えない」と言えるでしょう。

4.失敗するのが怖い

 失敗を恐れて保守的になってしまうのも、高学歴なのに使えない人の特徴です。学生時代に失敗した経験がない人は、新しいことへのチャレンジに対して臆病だと言われます。失敗しながら学んでいくのは、誰もが分かっているのですが、それまで失敗したことがなかっただけに、失敗を「怖い」「恥ずかしい」と思ってしまうのです。

ポテンシャルはあるはず

 もちろん、世の中には高学歴で仕事ができる人はたくさんいます。高学歴なのに使えない人も「学歴」という実績があるのだから、ポテンシャルはあるはずです。「使えない」と切り捨てる前に、どうやったらその人の能力を引き出せるかを考えるのがいいのかもしれません。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

玉川上水の歴史…約8カ月で完成?玉川兄弟の功績とは

玉川上水の歴史…約8カ月で完成?玉川兄弟の功績とは

『江戸名所図会』で歩く東京~上水と十二社(1)「水の都」江戸の上水道

都市を繁栄させるためには水道の整備が不可欠だが、江戸は世界でも有数の水道網が張り巡らされた都市だった。『江戸名所図会』に描かれた玉川上水を中心に、「水の都」としての一面を持った江戸の上水道について深掘りしていく...
収録日:2024/02/19
追加日:2024/05/05
堀口茉純
歴史作家
2

生成AIの規模拡大で急増する世界的エネルギー事情

生成AIの規模拡大で急増する世界的エネルギー事情

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(4)エネルギーにおける「神経と血管」

AI技術の急速な発展と需要の拡大で、これからさらに世界的に電力消費が増えていくことが予想される。デジタルインフラを支える電力がますます必要とされる中で、カーボンニュートラルなエネルギー供給をいかにして安定的に行う...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/05/04
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者
3

地政学を理解する上で大事な「3つの柱」とは

地政学を理解する上で大事な「3つの柱」とは

地政学入門 歴史と理論編(1)地政学とは何か

国際政治を地理の観点からひも解く「地政学」という学問。近年、耳にすることも多くなった分野だが、どのような手法や意義を持った学問であるかを学ぶ機会は少ない。その基礎から学ぶことのできる今回のシリーズ。まず第1話では...
収録日:2024/03/27
追加日:2024/04/30
小原雅博
東京大学名誉教授
4

幸運と不運はあざなえる縄のごとし…非行少年の運と実力

幸運と不運はあざなえる縄のごとし…非行少年の運と実力

運と歴史~人は運で決まるか(3)幸運と開運

「幸運」と似た言葉に「開運」があるが、この二つは歴史的にみると少し違うと山内氏は語る。かつて或る国に非行少年だったが運にめぐまれて宰相に上り詰めた男がいたが、彼は本当に幸運だったのか。そもそも幸運とは何か。また...
収録日:2024/03/06
追加日:2024/05/02
山内昌之
東京大学名誉教授
5

モンテスキューとルソー…二人の思想家の共通の敵とは?

モンテスキューとルソー…二人の思想家の共通の敵とは?

政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(1)二人の思想家

18世紀フランスの最も重要な思想家は、モンテスキューとルソーである。この二人は、前者が自由主義思想を確立し、後者が民主主義思想を発展させた点や、経済に対する考え方などに関して相違点を持つが、専制に対する手厳しい批...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/09/19
川出良枝
東京大学大学院法学政治学研究科教授