「幸福とは何か」を考えてみよう
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
「ありがとう」と言うしかない人が教えてくれたこと
「幸福とは何か」を考えてみよう(2)幸せは、どこで感じますか
第2話では幸福の感じ方やそれを測る尺度について、二人の哲学講師の話がはずむ。エピクロスが言うように自己充足が幸福であるならば、他者の存在は必要ないのか。社会的に無力な人の幸福とは何か。(全9話中2話)
時間:10分41秒
収録日:2020年3月19日
追加日:2020年8月7日
≪全文≫

●「今、感じる」ことの快楽


津崎 冒頭の話に戻るんだけど、多分「幸せとは何か」と論じていない哲学者はいないと思う。

五十嵐 うん。

津崎 みんな多かれ少なかれ、なんらかの言葉を使って幸せの追究をしていて、不思議なことに結構意見が一致している場合もある。

五十嵐 どういうこと?

津崎 ラッセルとかエピクロスみたいに、「自己充足していることが重要である」と。

五十嵐 でも、ラッセルとエピクロスはちょっと違うなと。聞いていて思ったのは、エピクロスは心地いいことを‥‥。

津崎 快楽。

五十嵐 その「心地いい」というのは、感じることでしょ。

津崎 そう。

五十嵐 感じるって、「今、感じる」ことだと思うんだけど、普段いろんな人が言っていることを聞くと、「○○になりたい」とか、「お金持ちになりたい」とか。

津崎 未来のこと。

五十嵐 そうそう。だから未来のことに幸せを置いちゃっている。

津崎 過去もあるよね。「あのときはよかったな」とか。

五十嵐 そうそう。そういうふうに考える人って、今、何を感じているかというと、ずーっと「なんか足りない」。「前は幸せだったけど、失ってしまった」とか、「将来幸せになりたいけど、今はまだない」とか、「ない状態」で今日も明日も明後日もずーっと生きているということで、それは、エピクロスが考えているようなこと(エピクロスは読んだことないけど)とは、どこか違うんじゃないかと。

 今、わたしが感じていること、例えば「空気が気持ちいいな」とか、「マイクとお話しして楽しいな」とか、いろんなことがあるけれど、それは今しかないわけだから、それを今、自分がどう感じているかということをもっと大事にする。例えば、お肉を食べていて、「このお肉よりもサーロインステーキのほうが本当はよかった」とか「サーロインステーキを食べられるようになりたい」とかじゃなくて、「このお肉の味が心地いいかどうか」ということをもっと丁寧に感じていくほうが、快楽につながるんじゃないかと思って。


●「幸福」を論じるいくつかの切り込み方


津崎 たしかに。今、さっちゃんと話していて、幸せを(ちょっと難しい言い方すると)「論じる」ときに、いくつか切り込み方があるなと。今までさっちゃんと話してきたなかに出てきた切り込み方の一つとして、「時間」があるよね。過去、現在、未来...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
楽観は強い意志であり、悲観は人間の本性である
これからの時代をつくるのは、間違いなく「楽観主義」な人
小宮山宏
神話の「世界観」~日本と世界(1)踊りと物語
世界の神話の中で異彩を放つ日本神話の世界観
鎌田東二
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
川出良枝
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
「なぜ人は部屋を片付けられないか」を行動分析学で考える
島宗理

人気の講義ランキングTOP10
戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(1)総力戦時代の到来
日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本
中西輝政
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(2)吉田昌郎所長の機転と決断
なぜ部下たちは「吉田昌郎所長となら死ねる」と語ったのか
門田隆将
高市政権の進むべき道…可能性と課題(2)財政戦略3つの問題点
高市政権の財政政策の課題は…ポピュリズム政策をどうする?
島田晴雄
インフレの行方…歴史から将来を予測する(3)戦後の日本経済と海外のインフレ率
オイルショック、バブル…過去と現在の環境の共通点は?
養田功一郎
こどもと学ぶ戦争と平和(3)「小さな外交官」と少年兵の問題
外国が攻めてきたらどうすればいい?戦争と少年兵の問題
小原雅博
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
『三国志』から見た卑弥呼(1)『魏志倭人伝』の邪馬台国
異民族の記述としては異例な『魏志倭人伝』と邪馬台国
渡邉義浩
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
鎌田東二