社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
スクープはこうして撮られる!週刊誌の追っかけ術
社会の問題に鋭く切り込み、ゴシップで芸能人の知られざる一面を伝える週刊誌。近年、不倫や政治問題などを暴き出した週刊文春は「文春砲」とも呼ばれ話題になりました。事件やスクープを記事にするのは、並の精神力ではできません。ときに非情にならなくてはいけない場面もあります。今回は『週刊文春』編集部の著作『文春砲 スクープはいかにして生まれるのか?』をもとに、タレントを追う方々の方法論を見ていきます。
では、どのようにそのしっぽをつかむのか?まずは「足」を使います。刑事のように張り込みが基本です。日刊SPA! のコラム『現役の週刊誌記者が暴露「スクープはこうして撮る」――張り込み、尾行、事務所にスパイを送り込み…etc.』では、芸能人の行きつけの店や打ち上げ会場を狙って張り込む、芸能人の車は送迎用、個人関わらず、その多くが記者に把握されていると書かれています。
また、一般人を巧みに使うこともあります。ときには大学生アルバイトを張り込ませて、スクープをゲットするということも…。
週刊文春編集部の本では、芸能人のSNS、ツイッターやインスタグラムも追いかけるための重要なツールだといいます。なぜなら、ターゲットの好きな人や物について知ることができ、今どこにいるのかといった情報も手に入れられる可能性があるからです。
一方、上述の日刊SPA! のコラムによると、某アイドルグループは、グループ内で連絡を取り合い、どの車が怪しい、どの人には注意という情報をシェアしているという話も。「撒く」のがうまいことで有名な俳優もいるなど、スクープを撮られる方も対処法を考えているようです。
週刊誌の追っかけ術
芸能人を追いかけるとき、そのネタが良いもののときは取材に対応してもらえることもありますが、相手にとって都合が悪いネタの場合は、たいてい逃げられてしまいます。そのため、記者はいかに彼らのしっぽをつかむかに全力を尽くします。では、どのようにそのしっぽをつかむのか?まずは「足」を使います。刑事のように張り込みが基本です。日刊SPA! のコラム『現役の週刊誌記者が暴露「スクープはこうして撮る」――張り込み、尾行、事務所にスパイを送り込み…etc.』では、芸能人の行きつけの店や打ち上げ会場を狙って張り込む、芸能人の車は送迎用、個人関わらず、その多くが記者に把握されていると書かれています。
また、一般人を巧みに使うこともあります。ときには大学生アルバイトを張り込ませて、スクープをゲットするということも…。
週刊文春編集部の本では、芸能人のSNS、ツイッターやインスタグラムも追いかけるための重要なツールだといいます。なぜなら、ターゲットの好きな人や物について知ることができ、今どこにいるのかといった情報も手に入れられる可能性があるからです。
「逃げ慣れ」してくる人たち
またその本では、のちに大きな反響を呼んだ有名女性タレントとミュージシャンの不倫について記事を書くため、確実に現場をおさえていき、二人で現れたときを見逃さず、取材するというプロセスを明かしています。関係者に話を聞くときも「ここはおさえる」という部分だけ、ピンポイントに情報をさらい、わずかな情報から重要なポイントを見出すとのことです。一方、上述の日刊SPA! のコラムによると、某アイドルグループは、グループ内で連絡を取り合い、どの車が怪しい、どの人には注意という情報をシェアしているという話も。「撒く」のがうまいことで有名な俳優もいるなど、スクープを撮られる方も対処法を考えているようです。
何のためのスクープ?
他人のプライベートを記事にすることに対しては、嫌な顔をする方も多くいると思います。ですが、その裏には「華やかな芸能人の裏の顔が見てみたい」という人々の欲求があるのです。週刊誌はその欲求に応えて、真実を明らかにし、エンターテインメントとして伝えることに心血をそそいでいます。「書かれるには理由がある」ということも忘れてはいけません。
<参考文献>
・『文春砲 スクープはいかにして生まれるのか?』(週刊文春編集部、角川新書/2017)
・『文春砲 スクープはいかにして生まれるのか?』(週刊文春編集部、角川新書/2017)
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
叩き潰せ、正しいのは自分だけ…ロイ・コーンの教えとは
[深掘り]世界を壊すトランプ関税(1)トランプ大統領の動機と思考
トランプ政権が発表した関税政策は、世界を大きな混乱に落とし込んでいる。はたして、トランプ大統領の「動機」や「思考」の淵源とはいかなるものなのか。そして世界はどうなってしまうのか。
島田晴雄先生には、...
島田晴雄先生には、...
収録日:2025/04/15
追加日:2025/04/25
共生への道…ジョン・ロールズが説く「合理性と道理性」
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(5)共存・共生のための理性
フェイクが含まれた情報や陰謀論が跋扈する一方、多様性が尊重されるようになり多元化する人々の価値観。そうした現代社会で、いかにして私たちはともに公共性を保って生きていけるのか。多様でありながらいかに共存・共生でき...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/04/25
水にビジネスチャンス!?水道事業に官民連携の可能性
水から考える「持続可能」な未来(8)人材育成と水道事業の課題
日本企業の水資源に関するリスク開示の現状はどうなっているか。革新的な「超越人材」を生み育てるために必要な心構えとは何か。老朽化する水道インフラの更新について、海外のように日本も水道事業に民間資本が入る可能性はあ...
収録日:2024/09/14
追加日:2025/04/24
太陽系は銀河系の中で塵のように小さな存在でしかない
ブラックホールとは何か(1)私たちが住む銀河系
銀河の中心にある巨大なブラックホールは一体何なのか。それを考えるためには、宇宙にある数多の銀河の構造について正しく理解する必要がある。私たちが住むこの太陽系は、天の川銀河という巨大な銀河のごくごく小さな一部分で...
収録日:2018/10/31
追加日:2019/03/26
実は考古学者と人類学者で違う!? 渡来系弥生人の定義
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(6)弥生人のDNA
後の二重構造説の見直しにつながっていく「ヤポネシアゲノムプロジェクト」は、これまで手薄だった弥生人のDNA分析によって、古代人の分布について新たな見方を示した。そして、鳥取県にある青谷上寺地遺跡の調査では、現代日本...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/04/23