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DATE/ 2024.03.08

「老後破綻」に陥らないための3つの貯蓄術

 「老後破綻」という言葉をご存知ですか? 近頃、老後に家計が立ち行かなくなって貧困になってしまう高齢者が増えています。「自分はまだ大丈夫」と考えていても、お金の使い方次第では将来、老後破綻してしまう危険性も少なくありません。後悔しないための3つの貯蓄術を紹介しましょう。

貯蓄の基本「節約」を実践する

「共働きだから小学生の子どもにはスマホを持たせてるの。帰って支度するのも大変で、どうしても外食が多くなっちゃうのよね」

 こんな家庭は現代では少なくないはず。共働きだから収入は充分であるにも関わらず、なかなか貯蓄ができない、その原因は支出が膨らみすぎた「メタボ家計」にあります。そうした家庭は家計を見直すだけで貯蓄分を捻出できることがあります。

 上記の例でいえば、外食ではなく総菜などの中食に変える、スマホのキャリアを格安スマホに変えるなどの工夫をするだけでも、月々の支出を削減できます。ほかにも生命保険料や水道光熱費など、削りにくいイメージの強い固定費も見直してみると、新しいプランの方がより生活に即している場合もあります。

 貯蓄するためにはまず家計を見直すこと。そしてムダを省いて、適切なお金の使い方をするように心がけましょう。

リスクある投資よりも預金で地道にコツコツと

 「いまは低金利だから、預金はおトクじゃないっていうでしょ? だから貯金で投資信託を買って運用してるの。その方が効率的にお金を増やせるからね!」

 世間的にも「投資でお金を増やす」という風潮が強くなっていますが、盲目的に信じるのは危険です。投資は常にリスクがつきまとうことを忘れてはいけません。投資が成功して貯金が増えれば良いですが、手数料がかさんでしまい目減りしてしまった、元本割れしてしまったなんてことにもなりかねません。

 確実に貯蓄したければ、貯蓄用の口座でせっせと貯めるのが正解です。「預金は低金利だからトクはない」といわれますが、投資とちがって目減りすることがないので、安心してお金を貯めることができます。お金を増やすためではなく、使わないお金を分けておくための口座と考えるようにしましょう。

借金は早めに返済!自分に見合った買い物を

 「もう自分も45歳で子どもも中学生だから、念願のマイホームを手に入れたんだ。ローンは25年で定年後も続くけど、退職金が期待できるから大丈夫だろう」

 いまは退職金に期待できる時代ではありませんし、定年後、無収入になってからも続く住宅ローンは老後破綻の原因になりかねません。住宅ローンはなるべく定年のうちに払い終えるようにして、退職金は貯蓄に回した方が安心した生活を送れます。

 そもそもローンは未来の自分からの借金。のちのち削れない出費になってしまい貯蓄の妨げとなりますので、なるべく早くクリアにすることが大切です。そのためにも買い物の時には、むやみにローンやリボ払いに頼らないようにしましょう。住宅購入など高額な買い物のためにローンを組む場合には、自分の年齢や家計の収入を考えて、計画的な返済方法を考えていくことが不可欠です。

 経済の先行きが不透明な現代、手持ちのお金をしっかり蓄えていくことが重要になっていきます。今も老後も安心して生活できるように、家計を見直してみてはいかがでしょうか。
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