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サッカー、野球…移籍ビジネスの裏でカギを握るのは…
サッカー、野球の本場と言えばそれぞれヨーロッパとアメリカ。欧州サッカー界では現在8月以降に開幕する新シーズンに向けて、大リーグも秋のシーズンオフ後には新たな選手獲得に向けてチーム間で大金が動くことが知られています。その移籍ビジネスの裏側には、様々なポイントがあります。
移籍金ビジネスは欧州で活躍する日本人サッカー選手も同様です。サッカーサイト「フットボールチャンネル」調べのデータによると、以下の日本人選手が莫大な移籍金を経て新天地へと渡っています。
・中田英寿氏 (2001年、ローマ→パルマ:約35億1000万円)
・香川真司 (2012年、ドルトムント→マンチェスター・ユナイテッド:約21億6000万円)
・岡崎慎司 (2015年、マインツ→レスター:約12億8250万円)
・本田圭佑 (2010年、VVVフェンロ→CSKAモスクワ:約12億1500万円)
これだけの移籍金が発生する交渉ですが、選手とクラブが直接交渉するケースはごくまれで、交渉を任されるのは「代理人」と呼ばれる存在です。代理人は担当する選手の意向を汲み取りながらクラブ側に高年俸や待遇を要求し、もし所属するクラブ以上の条件を出すクラブがあれば交渉に応じます。言わば“選手の窓口”の役割を果たしているのです。
ちなみに世界はもちろん日本でも数多くの代理人がいて、JFA(日本サッカー協会)公式サイトでは「登録済み仲介人リスト」として一覧が掲載されています。彼ら代理人は選手がより好条件の契約を勝ち取れば、仲介手数料を多く受ける仕組みとなっています。
NPB(日本プロ野球)からMLB(大リーグ)に移籍する際には大まかに2つの手順があります。1つ目は一軍で活躍することで得られる「海外フリーエージェント(FA)権」を獲得して海を渡る方法、そしてもう1つは「ポスティングシステム」を活用する方法です。
「日本プロ野球選手会」公式サイトによると、NPBには「保留制度」という選手が他球団に移籍するための交渉などを一定期間禁止する仕組みがあります。ただFA権を取得すればは所属チーム以外との交渉が解禁となり、海外FA権を得れば大リーグ側が必要と認めれば自由に移籍できることになります。
その一方でポスティングシステムは「保留制度」の期間中でも海外移籍を希望する選手がいれば、大リーグで獲得を希望する球団同士が契約金を入札しあい、最も高額な金額をつけたチームが独占交渉権を得る仕組みとなります。
スポーツ新聞「日刊スポーツ」調べの日本人選手歴代ポスティング額によると、2006年オフに西武からボストン・レッドソックスに移籍した松坂大輔選手の入札額は5111万1111ドル、当時のレートで日本円にして約60億円、2011年オフに日本ハムからテキサス・レンジャーズに移籍したダルビッシュ有投手にも5170万3411ドルの“値札”がつきました。
ただ現在は、大リーグ球団側も獲得資金削減に向かっているようです。スポーツ総合誌の「Number」の電子版「NumberWeb」によると、2013年に楽天からニューヨーク・ヤンキースに移籍した田中将大投手のポスティング額は2000万ドル、日本円にして約22億4000万円と前述した2投手と比べて半額以下となりました。
今オフ(2017年度)には投手と打者の「二刀流」で知れ渡った日本ハムの大谷翔平選手が大リーグへの移籍を決断するかどうかが注目されています。ポスティングでの金額を含めてMLB側がどのような条件を出してくるのかも、一つの交渉ポイントとなります。
カギを握る存在は交渉担当の代理人
サッカー界では昨夏、フランス代表MFポール・ポグバがイタリアの強豪ユベントス(ユーベ)からイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッド(マンU)に移籍したことがビッグニュースとなりました。契約期間を終えていない選手が移籍する際には当該クラブ間に“違約金”が発生するのですが、サッカーサイト「FOOTBALL ZONE Web」によるとマンUがユーベに支払った金額は1億500万ユーロ、日本円にして何と約126億円にも及ぶと伝えられています。移籍金ビジネスは欧州で活躍する日本人サッカー選手も同様です。サッカーサイト「フットボールチャンネル」調べのデータによると、以下の日本人選手が莫大な移籍金を経て新天地へと渡っています。
・中田英寿氏 (2001年、ローマ→パルマ:約35億1000万円)
・香川真司 (2012年、ドルトムント→マンチェスター・ユナイテッド:約21億6000万円)
・岡崎慎司 (2015年、マインツ→レスター:約12億8250万円)
・本田圭佑 (2010年、VVVフェンロ→CSKAモスクワ:約12億1500万円)
これだけの移籍金が発生する交渉ですが、選手とクラブが直接交渉するケースはごくまれで、交渉を任されるのは「代理人」と呼ばれる存在です。代理人は担当する選手の意向を汲み取りながらクラブ側に高年俸や待遇を要求し、もし所属するクラブ以上の条件を出すクラブがあれば交渉に応じます。言わば“選手の窓口”の役割を果たしているのです。
ちなみに世界はもちろん日本でも数多くの代理人がいて、JFA(日本サッカー協会)公式サイトでは「登録済み仲介人リスト」として一覧が掲載されています。彼ら代理人は選手がより好条件の契約を勝ち取れば、仲介手数料を多く受ける仕組みとなっています。
大リーグ側が獲得資金を抑制?
一方、プロ野球の世界はどうなっているのでしょうか。代理人が選手の移籍交渉を担当するのは同様ですが、基本的に自由移籍であるサッカーとは違う点があります。NPB(日本プロ野球)からMLB(大リーグ)に移籍する際には大まかに2つの手順があります。1つ目は一軍で活躍することで得られる「海外フリーエージェント(FA)権」を獲得して海を渡る方法、そしてもう1つは「ポスティングシステム」を活用する方法です。
「日本プロ野球選手会」公式サイトによると、NPBには「保留制度」という選手が他球団に移籍するための交渉などを一定期間禁止する仕組みがあります。ただFA権を取得すればは所属チーム以外との交渉が解禁となり、海外FA権を得れば大リーグ側が必要と認めれば自由に移籍できることになります。
その一方でポスティングシステムは「保留制度」の期間中でも海外移籍を希望する選手がいれば、大リーグで獲得を希望する球団同士が契約金を入札しあい、最も高額な金額をつけたチームが独占交渉権を得る仕組みとなります。
スポーツ新聞「日刊スポーツ」調べの日本人選手歴代ポスティング額によると、2006年オフに西武からボストン・レッドソックスに移籍した松坂大輔選手の入札額は5111万1111ドル、当時のレートで日本円にして約60億円、2011年オフに日本ハムからテキサス・レンジャーズに移籍したダルビッシュ有投手にも5170万3411ドルの“値札”がつきました。
ただ現在は、大リーグ球団側も獲得資金削減に向かっているようです。スポーツ総合誌の「Number」の電子版「NumberWeb」によると、2013年に楽天からニューヨーク・ヤンキースに移籍した田中将大投手のポスティング額は2000万ドル、日本円にして約22億4000万円と前述した2投手と比べて半額以下となりました。
今オフ(2017年度)には投手と打者の「二刀流」で知れ渡った日本ハムの大谷翔平選手が大リーグへの移籍を決断するかどうかが注目されています。ポスティングでの金額を含めてMLB側がどのような条件を出してくるのかも、一つの交渉ポイントとなります。
<参考サイト>
FOOTBALL ZONE Web:ポグバの移籍金
http://www.football-zone.net/archives/53314
フットボールチャンネル:日本人の移籍金
https://www.footballchannel.jp/2015/09/11/post107419/
JFA「登録済み仲介人リスト」
http://www.jfa.jp/documents/intermediary_list/
日本プロ野球選手会:FA制度
http://jpbpa.net/transfer/
日刊スポーツ:ポスティングシステム
https://www.nikkansports.com/baseball/news/1574967.html
NumberWeb:MLBポスティングシステムの変遷
http://number.bunshun.jp/articles/-/828070
FOOTBALL ZONE Web:ポグバの移籍金
http://www.football-zone.net/archives/53314
フットボールチャンネル:日本人の移籍金
https://www.footballchannel.jp/2015/09/11/post107419/
JFA「登録済み仲介人リスト」
http://www.jfa.jp/documents/intermediary_list/
日本プロ野球選手会:FA制度
http://jpbpa.net/transfer/
日刊スポーツ:ポスティングシステム
https://www.nikkansports.com/baseball/news/1574967.html
NumberWeb:MLBポスティングシステムの変遷
http://number.bunshun.jp/articles/-/828070
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