社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2017.06.26

40代男女に聞いた年齢を感じる「体の変化」

 シミやシワ、白髪を見つけて「老けたなあ」と年齢を感じることが増えていく40代。そんな見た目の衰えはさることながら、40代はさまざまな肉体的な変化も実感しはじめる年代です。ある日を境に突然その変化に気づいたり、20~30代では一度も感じたことのなかった違和感を覚え、「もしかしたら病気かも?」と不安になった方もいるかと思いますが、40代から顕われはじめる老化の初期症状だった、という話もよく聞きます。

 今回は、そんな40代から感じる身体の変化を、30人の40代男女にアンケートし、まとめてみました。

皆が感じている、4つの「40代からの体の変化」

 特に多かった、上位4つのポイントをご紹介していきます。

【お酒が弱くなった、飲まれやすくなった】
・以前と変わらない量を飲むと、ベロベロに酔うように。特に呂律が回らなくなります。(43歳女性)
・30代までは朝まで飲めましたが、今は深夜0時を過ぎると寝落ちしてしまうように。(47歳男性)
・少量でも、飲んだ翌日の疲労感が半端ないです。二日酔いも増えました。(45歳男性)

 なんと30人中19人から「お酒が弱くなった」と回答が。長時間飲み続けるのも体力が必要ですし、アルコールを分解する肝臓の機能低下を実感している人が多かったです。

【痩せにくくなった、太りやすくなった】
・若い頃は少し太ってもすぐ元に戻せたのに、今は水しか飲まなくても痩せません。(42歳女性)
・食べる量は変わらない、もしくは減ってさえいるのに、腰やお腹、背中など身体の中心部に肉がついていきます。(46歳女性)
・30代の頃と体重はさほど変わらないのに、どんどん服がキツくなる。贅肉が40代から増えていった感じがします。(41歳女性)
・週に2回のジム通いで、なんとか体重キープ。さぼると速攻で増量するようになりました。(44歳男性)

 これは女性の意見が大半。男性は30代から徐々に太り始めている人が多いようですが、女性は40代から急に体質が変わったように太りやすくなるという声が。それゆえに女性のファッションも40歳くらいから大幅に見直されているようでした。

【喉が詰まる、むせる、胸焼けするように】
・食べ物が喉や食道につまったような異物感を感じるようになりました。実際に詰まっているわけではなさそうなのですが。(48歳女性)
・食事中にむせることが増えました。最初は慌てて食べたから?と思っていましたが、わりと頻繁で「おじいちゃんみたい」と娘に言われます。(43歳男性)
・大好きな脂っこいものや辛いものを食べると、胸焼けやげっぷが止まらず、好物を食べるのが怖くなります。(47歳男性)

 飲み込みづらく、喉につっかえてむせるのはお年寄りに多い「嚥下(えんげ)障害」ですが、この嚥下機能も40代から徐々に低下していくそうです。また5人の方が40 代で患ったというのが「逆流性食道炎」。辛い胸焼けやげっぷの原因は、胃腸の消化機能の低下に加え、この疾患の可能性もあるかもしれません。

【目がかすむ、小さい字が見えにくくなった】
・よく寝る前にベッドで読書をしますが、かなりベッドライトを明るくしないと文字が読めなくなりました。(40歳女性)
・化粧品や食品の成分表チェックをする仕事をしていますが、ある日小さい字が二重に見えるようになり、今ではルーペなしでは読めません。(43歳女性)
・1日パソコンで仕事をすると、夕方には目が霞んでしまい残業ができなくなります。以前は徹夜でプログラミングしても全然平気だったのに。(42歳男性)

 40代同士の会話によく出てくるのが「老眼」の話題。30人中12人の方が、すでに老眼鏡を持っていました。それ以外の方もお話を聞いていると「それ、老眼では?」と思う回答が多かったです。まだ老眼だと認めたくない、と頑張っている40代が多数いました。

人生の中盤。変化と向き合うのが40代の体

 いかがでしたか?40代のみなさんには、きっと当てはまる項目があったと思います。

 その他にも、
・身体や頭皮に痒みが出るようになった
・手が肩より上に上げにくく痛みがある、四十肩のような症状
・男性だけでなく、女性の「抜け毛」が急に増えた
そんな変化も、複数の方が感じていました。

 2017年3月1日に厚生労働省が発表した日本人の平均寿命は、男性80.75歳、女性は86.99歳で、共に過去最高を更新しています。その80数年から見れば、40代はまさに折り返し地点。40年間稼働してきた身体に不調が出てくるのも、変化が顕われるのも当然のこと。気になる変化があった場合、病院で診察を受けてみるのもひとつの方法です。しかし、40年生きていればある程度の変化は誰でも通る道。気にしすぎるよりも、変化受け止めて、前向きにメンテナンスを考える姿勢も大切かもしれませんね。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?

日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?

内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か

アメリカは一体どうなってしまったのか。今後どうなるのか。重要な同盟国として緊密な関係を結んできた日本にとって、避けては通れない問題である。このシリーズ講義では、ほぼ1世紀にわたるアメリカ近現代史の中で大きな結節点...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/10
2

知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」

知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」

何回説明しても伝わらない問題と認知科学(3)認知バイアスとの正しい向き合い方

人間がこの世界を生きていく上で、バイアスは避けられない。しかし、そこに居直って自分を過大評価してしまうと、それは傲慢になる。よって、どんな仕事においてももっとも大切なことは「謙虚さ」だと言う今井氏。ただそれは、...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/16
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授
3

近代医学はもはや賞味期限…日本が担うべき新しい医療へ

近代医学はもはや賞味期限…日本が担うべき新しい医療へ

エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(3)医療の大転換と日本の可能性

ますます進む高齢化社会において医療を根本的に転換する必要があると言う長谷川氏。高齢者を支援する医療はもちろん、悪い箇所を見つけて除去・修理する近代医学から統合医療への転換が求められる中、今後世界の医学をリードす...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/19
4

AIは「暗黙知・常識に基づく高度な判断」が不得意

AIは「暗黙知・常識に基づく高度な判断」が不得意

AIとデジタル時代の経営論(6)暗黙知と判断力

一橋大学大学院国際企業戦略研究科研究科長・教授の一條和生氏によれば、AIが不得手なのは、暗黙知・常識に基づく高度な判断である。人間の役割はこうした暗黙知を捨てず、個々の状況での判断力を磨いていくことだ。暗黙知を支...
収録日:2017/07/24
追加日:2017/10/30
一條和生
一橋大学名誉教授
5

「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ

「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ

「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造

宇宙とは何かを考えるうえで中国の古典である『荘子』・『淮南子(えなんじ)』に由来する「宇宙」という言葉が意味から考えてみたい。続いて、地球から始まり、太陽系、天の川銀河(銀河系)、局所銀河群、超銀河団、そして大...
収録日:2020/08/25
追加日:2020/12/13
岡朋治
慶應義塾大学理工学部物理学科教授