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読書

読書
 読書は、本を読むこと。声を出して読み上げる音読、声を出さない黙読がある。活版印刷が普及する以前、本は音読されることが多く、また写本が原則であったため、蔵書を持てるのは少数の王侯貴族や学者、または修道院・寺院や図書館に限られていた。19世紀後半、輪転印刷機が発明されたことにより、印刷物の大量生産時代が始まる。世界的に読書人口が増えたのは20世紀以降、教育の普及により識字率が向上し、大衆が読者層の基盤を支え、それにつれて出版点数が増加するようになってからのことである。  日本では江戸時代に全国に設置された藩校や寺小屋が、音読・素読方式を用いて識字率を大幅に上げた。そのため、18世紀後半には読本や草双紙などのメディアが発達し、貸本屋を通じて庶民の間にも読書習慣が形成された。20世紀後半以降はテレビやインターネットの普及に伴い、読書離れが問題視されている。2014年の文化庁の統計によると、マンガや雑誌を除く1か月の読書量は「ゼロ」との回答が最も多く47.5%に上っている。  「10MTVオピニオン」では、歴史学者の山内昌之氏が「読書とは何か」をシリーズで展開。主に古典を通じて、実社会における読書の意味、人生修行の素材としての読書、座右の書から得る人生の喜びなどを広く深く語っている。

元外交官だからわかる、世界を知るうえで大事な「謙虚さ」

戦争と平和の国際政治(4)情報の選択と教育の重要性
混沌とした国際情勢をどのように読み解き、考えていけばいいのだろうか。鍵となるのは情報の選択である。インターネットなどであらゆる情報が飛び交う中、適切な情報を選び取るために何が大事なのかを説く。講義...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/26
小原雅博
東京大学名誉教授

お金は使い放題…札束を投げて遊ぶほどだった幼少時代

作用と反作用について…人間と戦争(5)お金と読書
背骨がきちんと通るためには教育や生育環境も重要である。執行草舟の父は大変な教養人で、三井物産の英語の仕事を一手に引き受けるほどの語学力があり、その縁もあって、戦後、GHQの物資を運ぶ会社の社長を務...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/07/29
執行草舟
実業家

「嘘つきは泥棒の始まり」という言葉が突きつける真実とは

「葉隠武士道」を生きる(12)自分の卑しさと対面せよ
「卑しさ」は、本人が「卑しさ」に直面しようと思わなければ自覚できない。戦後の日本人は「卑しい」ことを「正しい」と言ってしまった。「日本は平和憲法だからすごい」というのもそうである。領土を全部取られ...
収録日:2021/04/08
追加日:2021/09/24
執行草舟
実業家

AIに本は書けるのか~AIと人間の違いを考える

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(7)知の中継地点としての気づき
昨今、AIの進化が目覚ましい。将棋界ではプロ棋士がAIに敗北したことが話題になることもある。ではAIは本が書けるのだろうか。人間は本が書けるし、本を読むこともできる。これはどういうことなのか。本は、伝え...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/06/10
橋爪大三郎
社会学者

将棋と本は似ている。定跡を超えたプロの話が参考になる

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(6)答えのない問題にどう立ち向かうか
問題には、あらかじめ答えのあるものと、はっきりとした答えのないものがある。答えがある問題は、答えにたどり着く方法を教えてくれる指導者につけばいい。では、答えのない問題にはどう対処すればいいのだろう...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/06/03
橋爪大三郎
社会学者

動画メディアが「本の書き手」にとって邪魔になるとき?

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(5)動画メディアとテキストメディアの違い
物事の本質を立体的に理解するためには、テキストメディアだけではなく、ネットや動画メディアをうまく活用するのが有効である。一方、発信者側に視点を移すと、動画メディアを使って発信する場合、注意が必要だ...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/05/27
橋爪大三郎
社会学者

ネットで教養を身につけるときのポイントとは

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(4)ネットメディアと本の未来
ネットメディアの登場によって、テレビや新聞など既存のメディア、広告のあり方に変化が起きている。もちろん本も例外ではない。教養を得るための大事なソースである本が生き残っていくためには、ネットとうまく...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/05/20
橋爪大三郎
社会学者

「社会の分断」と戦うためには教養を武器にすることが必要

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(3)SNS時代における教養とは
かつてリーダー層が身につけるべきものとされていた教養だが、民主主義の現代社会では全ての人が身につけるべきものであるとされている。一人一人が自分で意思決定しないといけないからだ。さらに「社会の分断」...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/05/13
橋爪大三郎
社会学者

教養とは何か…定義は「人間が考えてきたことの全て」

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(2)教養の定義と準備の必要性
教養を得るためには本を読むことが重要だが、そもそも教養とは何だろうか。教養とは「人間が考えてきたことの全て」である。過去に生じた問題とその解決手段を学ぶことで、人は自分の制約を超えることができる。...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/05/06
橋爪大三郎
社会学者

『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
人は皆、他者との関わりの中で生きているが、その関わりは特定の範囲内で成立している。しかし、グローバル化が進んだ現代において、自分の日常生活の外にある「世界」はこれまで以上に広く、深くなっている。そ...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/04/29
橋爪大三郎
社会学者

「ただ1人で生き、ただ1人で死ぬ」

毒を食らえ(3)「嫌なことの自己化」をする
 「毒を食らう」ことを全うするうえで大切なのは「ただ1人で生き、ただ1人で死ぬ」ことだという。その覚悟があるからこそ、自分が信じる生き方を貫き通せるのである。信仰ある者にとって「ただ1人」とはいっても...
収録日:2020/10/13
追加日:2021/01/01

学問をすればするほど、深く広く知る楽しみは生涯続く

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(10)本と学びと人生を愛する力
本を買ったのでお金がない。本が積み上がって置き場がない、床が抜けてしまう……。本は、所有者を困らせることばかり。しかし、だからこそ、本の所有者は、本によって「自分の人生を愛する力」を手にすることがで...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/12/11

本を買って書棚に並べれば、読まなくても知性は高まる

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(9)本は自分で所有する
渡部昇一先生の書籍に対する根本的態度は、「本は自分で所有する」ということだった。電子書籍よりも、紙の本がいい。自分が必要だと思ったら、自分の本なのだから、赤線を引いたり、書き込んだりすることをため...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/12/04

芸術の深みや豊かさを決めるのは「人間の器」か「血」か

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(8)芸術の「特性」とは何か
20世紀の大ピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタイン。彼の自伝は、『チャップリン自伝』並におもしろい。彼は若いころ遊びまくり、数多くの武勇伝を残してきた。だが、第二次世界大戦を機に、音楽の深みが...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/11/27

厳しい練習は「優しい人間になるため」とフルニエは語った

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(7)乗り越えて掴む「明るさ」
チェリストの巨匠フルニエは、演奏家がつらい練習を何百回、何千回も重ねるのは「優しい人間になるため」だと語ったという。この言葉は、勇気を与えてくれる。「自分が成功するため」といった直接的なことよりも...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/11/20

なぜカトリックに飛び込んだら、日本の核心が見えたのか

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(6)先祖信仰とカトリック
カトリックは、キリスト教への信仰のなかから「魂の不滅」を掴む。一方、古来日本人は、「先祖が見ている」「子孫からも恥ずかしくない先祖になれ」というような考え方を通して「日本的な魂の不滅」を実感してい...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/11/13

抗議運動にも脅迫状にも、絶対折れなかった精神の根幹とは

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(5)勇気を持つには何が必要か
激しい論争にも臆せず突き進み、反対派の抗議運動の闘士たちに、大学での講義で毎時間突き上げられても絶対に折れなかった渡部昇一先生。自宅にも脅迫状や電話が舞い込んでくる。しかし渡部昇一先生は、自身の心...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/11/06

夢中になれるものに打ち込み、それをずっと継続できる人生

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(4)その刻苦勉励の姿
渡部昇一先生は、名著『知的生活の方法』をはじめ、知的生活でいかに自分を伸ばしていくか、どう向上していくべきかについて、数多くの本を遺した。それらの本は、いまでもわれわれに、人生への重要なヒントを語...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/10/30

本質をズバリとつかむ「直観力」はいかに獲得されるのか

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(3)直観力の根源とは?
あるときは、エーゲ海を泳いで西洋文明と日本文明の違いを悟った渡部昇一先生。またあるときは、自慢の最新式のオフィスを見て、「これは上司は楽でいいですね。監視しやすいから」と喝破してみせた渡部昇一先生...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/10/23

「本当の愛」に基づくイメージは絶対に現実化する

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(2)運命への愛と夢の実現
 渡部昇一先生は、「運命を愛する」人間であった。だが同時に渡部昇一先生は、若い頃、大島淳一名義で翻訳していたジョセフ・マーフィーの『眠りながら成功する――自己暗示と潜在意識の活用』が唱えていた「イメ...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/10/16

コロナ禍で注目…ダニエル・デフォーの『ペストの記憶』

『ロビンソン・クルーソー』とは何か(7)『ペストの記憶』とデフォーの文学
最終回では、デフォーの『ペストの記憶』を紹介していく。カミュの『ペスト』のような首尾整った名作ではないが、それだけにこの作品には、虚実の境を往復しつつ読者に訴えるものがあった。それはコロナ禍にさら...
収録日:2020/07/22
追加日:2020/10/13
武田将明
東京大学総合文化研究科言語情報科学専攻教授

ホメロスの『オデュッセイア』が描く苦難と誘惑の冒険譚

「ホメロス叙事詩」を読むために(5)オデュッセウスの冒険
ホメロスの二つ目の叙事詩『オデュッセイア』は、トロイア戦争終結後、10年間さまよい続ける英雄オデュッセウスの旅を描いている。前半では怪物や魔女の誘惑と闘争が語られ、後半は故郷に帰ってからの悶着が復讐...
収録日:2020/07/03
追加日:2020/10/11
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

なぜ、あれほど「底抜けな明るさ」でいられたのか?

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(1)「温かい家庭」という衝撃
渡部昇一先生の長男である渡部玄一氏(チェロ奏者)と、渡部昇一先生の著作を読み尽くしている著述家の執行草舟氏が、渡部昇一先生の思い出を語らいながら「教養」と「明朗なる人生」について考察を重ねていく珠...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/10/09

1人の人間が心の底から信じたことを書いた本の力

読書と人生(2)「本当のことが書いてある本」の価値
本は「本当のことが書いてある本」を読むべきだという。つまり、ある1人の人間が、本当に信じたことを書いた本を読め、ということである。ヒトラーの『わが闘争』にせよ、マルクスの『資本論』にせよ、あれほどの...
収録日:2019/05/14
追加日:2019/08/23

どうすれば「行間」が読めるようになるか

読書と人生(1)「命懸けの読書」とは何か
執行草舟は小学生のころ、1行もわからないのに、岩波文庫のカントによる『純粋理性批判』を読み通したという。当時は、結局カントはわからなかったものの、他の本が易しく思えてしかたがないということを経験した...
収録日:2019/05/14
追加日:2019/08/16

『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』に学ぶBIG History

『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』(1)BIG History
人類はその出現以降どのように発展してきたのか。宇宙の始まりから現在に至るまでの歴史を、人類の発展とともに振り返る「BIG History」が最近、注目を集めている。その代表ともいえるユヴァル・ノア・ハラリの二...
収録日:2019/04/03
追加日:2019/07/26
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

「本質主義」に陥らないよう、いかにして日本を語るのか

世界の語り方、日本の語り方(2)日本の語り方
都合よく本質を立て物事を容易に理解する「本質主義」は、ここ半世紀の間、問い直されている。真に本質を捉えるために、われわれはどう語るべきなのか。(2019年2月14日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブ...
収録日:2019/02/14
追加日:2019/07/25
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

今後身に付けるべき知性として「新しい語り方」を考える

世界の語り方、日本の語り方(1)なぜ「語り方」なのか
時代の転換に伴い、日本哲学の復権が叫ばれている。AIの時代に直面する日本人が今後身に付けるべき知性としての「語り方」とは何だろうか。シリーズ第一話の今回は、中島隆博氏の近著『世界の語り方』と『日本を...
収録日:2019/02/14
追加日:2019/07/25
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

死刑を前にしたソクラテスの最後の言葉

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(6)裁判の帰趨
有罪の判決に続いて、量刑の票決が行われるが、ここでもソクラテスは裁判員を怒らせ、死刑の判決が下った。判決後に、ソクラテスは死を前にして愛弟子たちに最後のセリフを述べるが、それは納富信留氏いわく、「...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/26
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

プラトンのイデア論は、ソクラテスの問いかけへの答え

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(5)魂の配慮
ソクラテスは、メレトスとの対話を通じて、裁判でも自らの哲学を遂行する。そして、お金でもなく、名誉でもなく、肉体でもなく、魂に配慮せよ、という。「魂を配慮する」とは何かについて、ソクラテス自身は答え...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/19
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

ソクラテス「無知の知」は誤解?真の意味は「不知の自覚」

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(4)不知の自覚
アポロンの命令によって人々と対話したソクラテスは、不知を自覚するという哲学を持っていた。これは「無知の知」という俗説とは似て全く非なるものである。対話相手の無知を暴く傲慢な人物ではなく、自分が知ら...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/08
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

ソクラテスのいう「真実のすべて」とは何か?

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(3)真実のすべて
ソクラテスの裁判は、「真実のすべて」を明らかにするという構造を持つ。ソクラテスはいろいろな人のところに出かけては彼らの無知を明らかにし、それによって人々の憎悪をためてきた。この裁判では、自分が憎ま...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/05
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

プラトンの『ソクラテスの弁明』は謎多き作品

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作
哲学の古典として最も重要な作品ともいわれる、プラトンの『ソクラテスの弁明』。この傑作に何が書かれているのか、6回にかけて解釈していくことで、哲学者とは何かを考える。まず今回は、『弁明』の執筆背景とな...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/04/28
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

生物の進化を学ぶのにおすすめの本

私のおすすめ本:『進化 生命のたどる道』
生物学の中でも進化生物学が一番面白いと長谷川眞理子氏は言う。その氏が進化についての多くの本の中から特におすすめの本を紹介する。それは、生物の進化に関する「なぜ」や「どのように」といった問いに応えて...
収録日:2019/03/04
追加日:2019/04/01
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

日本人のルーツについて考えるための本

私のおすすめの本~日本の成り立ちについて考えるために~
私たちはどこからきたのかという疑問がある。そんな、ヤポネシア人、日本列島人の成り立ちについて考えるためには、どのような本を読めばいいのだろうか。長年研究を続けてきた斎藤成也氏が、4冊の本を薦めてくれ...
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/01
斎藤成也
国立遺伝学研究所教授

学ぶということを学ぶためのヒントとしての三宅一生の仕事

私のおすすめ本~「学ぶことを学ぶ」ために~
学ぶとは、どういうことだろうか。津崎良典氏は、新しいものの見方・考え方を模索している、或るデザイナーについての本を紹介。そこからヒントを得る、刺戟的な《学びの哲学》に耳を傾けよう。
収録日:2018/09/27
追加日:2019/04/01
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

本村凌二が語る「競馬」の楽しみ方とおすすめの本

私のおすすめ本~馬と競馬をめぐる意外な側面~
ローマ史の研究者として有名な本村凌二氏には、『馬の世界史』『競馬の世界史』という著書がある。馬と競馬、その歴史と人をめぐる意外な側面を、ご案内いただこう。
収録日:2018/08/29
追加日:2019/02/12
本村凌二
東京大学名誉教授

日本の幕末について知るためにおすすめの本

私のおすすめ本~幕末の歴史を知るため~
幕末の歴史を知るための入門編としてはどんな本がいいか。また幕末の歴史を専門的に掘り下げて学びたい人にはどんな本を読んだらいいか。落合弘樹氏自身の経験も踏まえながら、おすすめの本について語っていただ...
収録日:2018/08/20
追加日:2018/11/02
落合弘樹
明治大学文学部史学地理学科専任教授

自分以外は「師」だという思いで学ぶことが大事

生涯教育が人間力の基礎となる
「生涯学び続けることが人間力の基礎となる」―こう語る経営コンサルタントの浜口直太氏は20代の頃、アメリカで経営学を教えた経験を有するが、そこで、どれだけキャリアを積んでも常に学び続けようとするアメリカ...
収録日:2018/03/19
追加日:2018/05/01
浜口直太
経営コンサルタント

教養の基本は「世界史」と「古典」

学びとは何か、教養とは何か
東京大学名誉教授の本村凌二氏が、学びとは何か、教養とは何かについて語る。本村氏によれば、教養の基本は世界史と古典である。そして、「学ぶ」という意味では、雑学も必要であるという。
収録日:2018/02/08
追加日:2018/05/01
本村凌二
東京大学名誉教授

当時の大人の学識や教養レベルを計るには最適な逸話

『水雲問答』~林述斎の教養~
平戸藩の藩主であった松浦静山の著書に『甲子夜話』がある。その中に出てくる『水雲問答』が、当時の大人の学識、教養のレベルを計るには最適な話だろうと老荘思想研究者・田口佳史氏は評価する。果たして『水雲...
収録日:2015/01/13
追加日:2015/08/20
田口佳史
東洋思想研究家

心を尽くすことこそ社会の基本―儒家思想の中核の教え

『盡心章句』~孟子からの最後の指導~
山田方谷、佐藤一斎、林述斎らが学んだ四書五経の中で、人間の基本について考える上で鍵となるのは『孟子』である。その一番最後に『盡心章句』がある。そこで孟子が説いたのは「天命論」という仮説について、老...
収録日:2015/01/13
追加日:2015/08/20
田口佳史
東洋思想研究家

十万両の借財を十万両の蓄財に―財政のプロ・山田方谷

『理財論』~山田方谷の人間哲学~
十万両の借財を十万両の蓄財に変えた備中高梁藩の山田方谷は、政治家、財政のプロというだけでなく、漢詩や書にも長けた多才な人物であった。そんな山田方谷が書いた書物に『理財論』がある。単なる財政論にとど...
収録日:2015/01/13
追加日:2015/08/17
田口佳史
東洋思想研究家

『言志四録』は西郷隆盛が流罪の時に持参した書物

『言志四録』~佐藤一斎の警告~
山田方谷を指導した佐藤一斎は、その後教師として多くの人材を輩出する佐久間象山、横井小楠などの師匠として名を高めた人物である。その佐藤一斎には、およそ1130の文章からなる『言志四録』という書物があ...
収録日:2015/01/13
追加日:2015/08/17
田口佳史
東洋思想研究家

「素読」とは何か?その学びの効果や意味を解説

「素読」の効果
江戸期の教育の特性として触れておかなければいけないのは「素読」であると老荘思想研究者・田口佳史氏は言う。素読とは、朝早く師匠などの元に集まり四書を皆で読むことだが、果たして素読の効果とはいかなるも...
収録日:2015/01/13
追加日:2015/08/13
田口佳史
東洋思想研究家

読書は社会人としての間口を広げることにもつながる

読書とは何か(6)座右の書から得る人生の喜び
今、われわれが当たり前のように使っている数々の言葉には、明治以降、日本の知識人が大変な苦労をして欧米語から翻訳したものが少なくない。私たちが、多大なる知の財産を書物を通して継承していることを再認識...
収録日:2014/05/22
追加日:2014/08/14
山内昌之
東京大学名誉教授

和漢洋の知を複合的に捉えるための読書

読書とは何か(5)和漢洋の知を複合化し現代に活かす
江戸伝来の知の伝統を再び見直し始めたようにみえる現代日本。和漢洋の教養を身につけ、複合的な知のあり方を示してくれる先人を例にとり、読書とは何か、何を私たちにもたらしてくれるのかを読書の喜びとともに...
収録日:2014/05/22
追加日:2014/08/07
山内昌之
東京大学名誉教授

ギリシア語を学ばなくてもホメロスが読める素晴らしさ

読書とは何か(4)現代の日本語で気軽に「古典」を読む
休日には、平素の考えを見直し、深め、反省して次に生かしたいと考える人が多いだろう。そのための手段こそ「古典」だと山内昌之氏は言う。古典に接して開かれる世界の広さと豊かさ、その全てを自国語で読める喜...
収録日:2014/04/23
追加日:2014/08/01
山内昌之
東京大学名誉教授

幼少期から四書五経を読み、12歳で『自教鑑』を著す

読書とは何か(3)人生修行の素材としての読書
読書が私たちにもたらす意味や影響は、江戸時代も現代もさして変わらない。江戸時代の偉大な為政者である松平定信と、教育者・吉田松陰それぞれの読書観をエピソードを交えて紹介しつつ、読書という行為がもつ意...
収録日:2014/04/09
追加日:2014/07/25
山内昌之
東京大学名誉教授

仕事を成功させるには冷静な現実感覚が必須

読書とは何か(2)実社会における読書の意味
プラトン、キケロの国家論およびその思想を語る言葉を豊富に例示しながら、書物を通して知識を得ることの意味、得た知識をどのような感覚をもって仕事に活かすべきなのかを考える。(全6話中第2話目)
収録日:2014/04/09
追加日:2014/07/10
山内昌之
東京大学名誉教授

書物こそ永遠に尽きることのない知恵を与えてくれる友

読書とは何か(1)私たちは本から何を得るべきなのか
ものを考えるとき、私たちは書物に頼ることがある。いったい読書とは何か。読書が私たちに何を与えてくれるのか。この命題について、中東の逸話から江戸時代の文筆家まで、古典的な書物の中で語られた言葉を引用...
収録日:2014/04/09
追加日:2014/07/03
山内昌之
東京大学名誉教授