社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
独女が「結婚しない」と決めた理由とは?
近年の婚活ブームを横目に、「結婚しない」、もしくは「結婚しなくてもいい」、そんなスタンスで生きている女性たちが増えていると聞きます。結婚したいけれど結婚できないのではなく、自ら「結婚しない」人生を選択した女性たちには、どんな特徴があるのでしょうか。
今回は、実際の「結婚しない」と決めている3人の女性たちに、その理由や事情をお聞きしました。
20歳近く年上の彼氏がいますが、週末だけ彼氏の家で過ごすという交際を5年以上継続中。「もしも万が一結婚しても、別居して今と変わらず週末婚にしたい」というお互いのスタンスも一致し、「それならわざわざ結婚はしなくていいよね」と合意。結婚生活よりも自分の生活を第一に考えたい、という同じ価値観を持つ男性と出会ったことで、結婚しなくてはいけないという重圧から解放されたそうです。
「不倫中も、どうせこの人と結婚できるわけではないと思っていたし、もう年齢的に子どもも望めないかも。ひとりで生きて行くという意識が自然に強くなりました」というAさん。30代はほぼ仕事や人脈つなぎに没頭し、ビジネススキルを上げ、安定した経済力を築いてきました。ここまでひとりで頑張ってきたのに、今さら結婚して男性に合わせ、尽くす生活は無理だと感じているそうです。
「ローンも背負い、今まで母がやってくれていた家事も全部自分。責任感みたいなものが沸いて仕事も頑張りましたし、趣味で続けていたヨガにも真剣になり資格も取り、収入口も二つに。自分に自信が持てたことで、精神的にも安定したら、無理して結婚しなくていいと思うようなりました」。時々恋愛はしていますが、今は仕事と趣味に忙しく、若い頃のように結婚や恋愛がすべてとは思わなくなったそうです。
しかし、結婚できないから結婚しない、のではなく、自ら「結婚しない」と決心した背景には、皆さん「自分を自分で食べさせていける」という安定した経済力や自信があるようです。結婚した女性たちが離婚し、再び独身に戻る時に支えとなるのも、やはり女性自身の経済力だというのは周知の事実。結婚しない女性が増えるのも、離婚率が上がるのも、ある意味女性たちが男性に頼らず生きていけるようになってきた証だとも言えるのでは。
また、結婚したら多少なりとも不自由になる可能性のある趣味や仕事、あるいはひとりの時間や自由といった事柄に、結婚以上の価値を感じているという印象も。若い頃は「結婚がすべて」と思い込みやすく、それ故に勢いで結婚に突き進むことは簡単です。しかし非婚化、晩婚化が進む今、女性たちの時間は、「結婚」では失えない、プライオリティーの高い価値あるものが形成される時間であるのかもしれません。
今回は、実際の「結婚しない」と決めている3人の女性たちに、その理由や事情をお聞きしました。
結婚する必要性を感じたことがない、ひとりを楽しむ女。Yさん(34歳)
都内のアパートで一人暮らしをする公務員のYさん。マイペースな性格で、ひとり旅もひとり焼肉も大好き、おひとりさまを満喫した生活をしています。結婚しないと決めたのは、「今のままで充分楽しいので、結婚する必要性を感じない」から。そもそも、幼い頃から一度も結婚したいと思ったことがないと言います。20歳近く年上の彼氏がいますが、週末だけ彼氏の家で過ごすという交際を5年以上継続中。「もしも万が一結婚しても、別居して今と変わらず週末婚にしたい」というお互いのスタンスも一致し、「それならわざわざ結婚はしなくていいよね」と合意。結婚生活よりも自分の生活を第一に考えたい、という同じ価値観を持つ男性と出会ったことで、結婚しなくてはいけないという重圧から解放されたそうです。
不倫を繰り返した経験で、結婚に夢が持てなくなった女。Aさん(41歳)
都内の実家で母親と二人暮らしをするフリーランスの編集者のAさん。元々は子どもが大好きで、いつか結婚して出産したいと思っていましたが、気づいたらアラフォーという世代になっていたと言います。結婚しないと決めたきっかけは、ずばり「不倫」。20代の頃から既婚者の男性との不倫を繰り返した結果、結婚に夢を持てなくなり、結婚願望も消失したそうです。「不倫中も、どうせこの人と結婚できるわけではないと思っていたし、もう年齢的に子どもも望めないかも。ひとりで生きて行くという意識が自然に強くなりました」というAさん。30代はほぼ仕事や人脈つなぎに没頭し、ビジネススキルを上げ、安定した経済力を築いてきました。ここまでひとりで頑張ってきたのに、今さら結婚して男性に合わせ、尽くす生活は無理だと感じているそうです。
自分に自信を持ち、結婚への強いこだわりを捨てた女。Hさん(44歳)
看護師とヨガ講師、二足の草鞋を履くパワフルな女性Hさん。20、30代半ばは、夜な夜な合コンやデートの婚活三昧だったというHさんが「結婚しなくていい」と初めて思ったのは36歳の時。妹夫婦が父を亡くした母と同居してくれることになり、思いきって単身用マンションを購入し実家を出たタイミングだと言います。「ローンも背負い、今まで母がやってくれていた家事も全部自分。責任感みたいなものが沸いて仕事も頑張りましたし、趣味で続けていたヨガにも真剣になり資格も取り、収入口も二つに。自分に自信が持てたことで、精神的にも安定したら、無理して結婚しなくていいと思うようなりました」。時々恋愛はしていますが、今は仕事と趣味に忙しく、若い頃のように結婚や恋愛がすべてとは思わなくなったそうです。
結婚しない女が持つのは、経済力とプライオリティー。
皆さんいずれも、初めから「結婚しない」と決めていたわけではなく、それぞれに紆余曲折があり「結婚しない」という生き方に辿り着いたようです。Yさんは、結婚願望がないながらも周囲からのプレッシャーに「結婚しなくてはいけないのだろうか」と悩んでいた時期もあったそうですし、AさんとHさんは、若いうちは結婚したいと本気で考えていました。しかし、結婚できないから結婚しない、のではなく、自ら「結婚しない」と決心した背景には、皆さん「自分を自分で食べさせていける」という安定した経済力や自信があるようです。結婚した女性たちが離婚し、再び独身に戻る時に支えとなるのも、やはり女性自身の経済力だというのは周知の事実。結婚しない女性が増えるのも、離婚率が上がるのも、ある意味女性たちが男性に頼らず生きていけるようになってきた証だとも言えるのでは。
また、結婚したら多少なりとも不自由になる可能性のある趣味や仕事、あるいはひとりの時間や自由といった事柄に、結婚以上の価値を感じているという印象も。若い頃は「結婚がすべて」と思い込みやすく、それ故に勢いで結婚に突き進むことは簡単です。しかし非婚化、晩婚化が進む今、女性たちの時間は、「結婚」では失えない、プライオリティーの高い価値あるものが形成される時間であるのかもしれません。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
なぜ思春期は大事なのか?コホート研究10年の成果に迫る
今どきの若者たちのからだ、心、社会(1)ライフヒストリーからみた思春期
なぜ思春期に注目するのか。この十年来、10歳だった子どもたちのその後を10年追跡する「コホート研究」を行っている長谷川氏。離乳後の子どもが性成熟しておとなになるための準備期間にあたるこの時期が、ヒトという生物のライ...
収録日:2024/11/27
追加日:2025/07/05
フェデラリスト・ハミルトンの経済プログラム「4つの柱」
米国派経済学の礎…ハミルトンとクレイ(1)ハミルトンの経済プログラム
第2次トランプ政権において台頭する米国派経済学。実はこの保護主義的な経済学は、アメリカの成長と繁栄の土台を作っていた。その原点を振り返り解説する今シリーズ。まずはワシントン政権の財務長官でフェデラリストとして、連...
収録日:2025/05/15
追加日:2025/07/08
グリーンランドに米国の軍事拠点…北極圏の地政学的意味
地政学入門 ヨーロッパ編(10)グリーンランドと北極海
北極圏に位置する世界最大の島グリーンランド。ここはデンマークの領土なのだが、アメリカの軍事拠点でもあり、アメリカ、カナダとヨーロッパ、ロシアの間という地政学的にも重要な位置にある。また、気候変動によってその軍事...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/07/07
スターバックスのコンセプトは「サードプレイス」
ストーリーとしての競争戦略(6)事例に見る経営者の戦略
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授の楠木建氏が、ホットペッパーとスターバックスを事例として、コンセプトの重要性を解説する。スターバックスやホットペッパーは、「第3の場所」・「狭域情報」といったコンセプトを的確に...
収録日:2017/05/25
追加日:2017/07/18
最悪のシナリオは?…しかしなぜ日本は報復すべきでないか
第2次トランプ政権の危険性と本質(8)反エリート主義と最悪のシナリオ
反エリート主義を基本線とするトランプ大統領は、金融政策の要であるFRBですらも敵対視し、圧力をかけている。このまま専門家軽視による経済政策が進めば、コロナ禍に匹敵する経済ショックが世界的に起こる可能性がある。最終話...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/06/28