社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
緊張しやすい人のための「緊張をほぐす方法」
「会議でプレゼンをしようとすると頭の中が真っ白になる」「人前に立つと視線が気になって声が震えてしまう」といった経験はありますでしょうか。今回は緊張をほぐす方法についてお伝えします。
そのうえで、ぜひ次の3つのステップの「緊張をほぐす方法」を試してみてください。
まずは約4秒かけて、おなかに息を送り込んでふくらませるイメージで、鼻から思い切り息を吸い込みます→つぎに約4秒息を止めます→さいごに約8秒かけて口からゆっくりと、おなかがへこむまで完全に息を吐き出します。これを10回程くり返しましょう。
深呼吸のコツは「吸う息より吐く息を長くする」ことです。吐く息を長くすることで、体内に入りすぎた酸素の量を調整することができます。自分にあった深呼吸がうまくできるようになったら、体の力の抜き方や手足や首のコリのほぐし方など、いろいろなリラックス法を取り入れていくこともおすすめです。
たとえば、大切なイベントなどの場合、数日前から緊張が高まりはじめることがあるでしょう。そんなときは不安要素を具体的に箇条書きし、問題を区切って対処法を考えてみましょう。緊張が高まる気持ちに寄り添って、漠然とした不安を文字として個別に具現化することで少なくしていき、成功イメージを高めていきます。
また、『大勢の中のあなたへ』では、「呪文」を「心の中でさけぶ」ことをすすめています。本番直前に「やってやるぞ!」とかけ声で気分を盛り上げたり、「やればできる!」と呪文のように心の中でさけんだりするだけでも違ってきます。よい結果のイメージを思い描くことで悪いイメージを打ち消すような、心の持ちよう(言い換えれば、自信を持つこと)が大切なのです。
『本番に強い人は、ヤバいときほど力を抜く 人前で話すのが劇的にラクになる7つの技法』でも「自分が緊張してしまうことに対しての最低限の知識を持つなどの準備はしっかりしましょう」とあります。緊張せずに成功をおさめ、成果を得るためには、目的や目標が大きいほど必要なスキルである、「自己の技」を高めることが必要になってきます。
自分が緊張してしまうことに対して知識や技術を身につけられるよう、無理なく継続して取り組んでみてください。このときのポイントは、結果から逆算して終わりを意識して計画をたてることです。
緊張しやすい人こそ、自分の「心・技・体」にあった緊張のほぐし方・付き合い方を手に入れることで、より大きな成果や成功を手に入れることができるはずです。
どんな人でも緊張はほぐすことができる!
最初にお伝えしたいことがあります。それは「緊張は(必ず)ほぐすことができる!」ということです。このことは当たり前のようでとても大切なことですので、「自分は緊張しやすい」という人にこそ、しっかりと意識してほしいと思います。そのうえで、ぜひ次の3つのステップの「緊張をほぐす方法」を試してみてください。
第1ステップ:体感する「体」へのアプローチ
緊張をほぐすためには、まず「緊張」を体感している「自分の体」への直接的なアプローチを試みましょう。一番手軽でどこでもできることが息を整えること、つまり深呼吸です。いろいろな呼吸法がありますが、その中から『緊張して失敗する子どものためのリラックス・レッスン : 親子でチャレンジ10ステップ』より、「4・4・8呼吸法」をご紹介します。まずは約4秒かけて、おなかに息を送り込んでふくらませるイメージで、鼻から思い切り息を吸い込みます→つぎに約4秒息を止めます→さいごに約8秒かけて口からゆっくりと、おなかがへこむまで完全に息を吐き出します。これを10回程くり返しましょう。
深呼吸のコツは「吸う息より吐く息を長くする」ことです。吐く息を長くすることで、体内に入りすぎた酸素の量を調整することができます。自分にあった深呼吸がうまくできるようになったら、体の力の抜き方や手足や首のコリのほぐし方など、いろいろなリラックス法を取り入れていくこともおすすめです。
第2ステップ:イメージする「心」の具現化
深呼吸より時間の余裕があれば、自分に暗示をかけるようなイメージトレーニングを試してみてください。そもそも緊張は、不安感や人からどう見られているかが気になるからこそ発生します。『不安や緊張を力に変える心身コントロール術』では「不安」を「ヴァーチャルな問題」と捉えています。緊張は他者を気にする自分の気持ちが作り出すヴァーチャルな問題、つまり「自身の心」のありようの問題といえます。たとえば、大切なイベントなどの場合、数日前から緊張が高まりはじめることがあるでしょう。そんなときは不安要素を具体的に箇条書きし、問題を区切って対処法を考えてみましょう。緊張が高まる気持ちに寄り添って、漠然とした不安を文字として個別に具現化することで少なくしていき、成功イメージを高めていきます。
また、『大勢の中のあなたへ』では、「呪文」を「心の中でさけぶ」ことをすすめています。本番直前に「やってやるぞ!」とかけ声で気分を盛り上げたり、「やればできる!」と呪文のように心の中でさけんだりするだけでも違ってきます。よい結果のイメージを思い描くことで悪いイメージを打ち消すような、心の持ちよう(言い換えれば、自信を持つこと)が大切なのです。
第3ステップ:「技」へのアプローチ
長い目で見れば、必要なときに自分の意思で緊張をほぐすようにできること、緊張をコントロールする技を身につけることができればベストです。知らないことやわからないことは緊張しやすく、未経験や慣れないことは失敗しやすいものです。『本番に強い人は、ヤバいときほど力を抜く 人前で話すのが劇的にラクになる7つの技法』でも「自分が緊張してしまうことに対しての最低限の知識を持つなどの準備はしっかりしましょう」とあります。緊張せずに成功をおさめ、成果を得るためには、目的や目標が大きいほど必要なスキルである、「自己の技」を高めることが必要になってきます。
自分が緊張してしまうことに対して知識や技術を身につけられるよう、無理なく継続して取り組んでみてください。このときのポイントは、結果から逆算して終わりを意識して計画をたてることです。
緊張は成功に必要!? ヤーキース・ドットソンの法則
緊張の程度とパフォーマンスの出来は、Uの字を逆にした曲線で示すことができます。「ヤーキース・ドットソンの法則」とよばれ、適度な緊張感が高まったときによい結果が出やすいという実験結果がでています。つまり、成果をあげるためには自分にあった適度な緊張感が必要、ということです。緊張しやすい人こそ、自分の「心・技・体」にあった緊張のほぐし方・付き合い方を手に入れることで、より大きな成果や成功を手に入れることができるはずです。
<参考文献>
『大勢の中のあなたへ』(ひきたよしあき著、朝日学生新聞社)
『緊張して失敗する子どものためのリラックス・レッスン : 親子でチャレンジ10ステップ』(有光興記監修、講談社)
『不安や緊張を力に変える心身コントロール術』(安田登著、じっぴコンパクト新書、実業之日本社)
『本番に強い人は、ヤバいときほど力を抜く 人前で話すのが劇的にラクになる7つの技法』(森下裕道著、清流出版)
『大勢の中のあなたへ』(ひきたよしあき著、朝日学生新聞社)
『緊張して失敗する子どものためのリラックス・レッスン : 親子でチャレンジ10ステップ』(有光興記監修、講談社)
『不安や緊張を力に変える心身コントロール術』(安田登著、じっぴコンパクト新書、実業之日本社)
『本番に強い人は、ヤバいときほど力を抜く 人前で話すのが劇的にラクになる7つの技法』(森下裕道著、清流出版)
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
ケルト神話とは…ダーナ神族、アルスター神話、フィアナ神話
ケルト神話の基本を知る(1)ケルト地域と3つの神話群
ケルト神話とは何か。ケルトという地域は広範囲にわたっており、一般的にアイルランドを中心にした「島のケルト」と、フランスやスペインの西北部などに広がった「大陸のケルト」があるが、神話が濃厚に残っているのはアイルラ...
収録日:2022/04/12
追加日:2023/07/23
横井小楠が説く「世界の幸せのお世話係」こそ日本の使命
徳と仏教の人生論(4)克己と天壌無窮
西郷隆盛が悟った「克己」、『日本書紀』に出てくる「天壌無窮」、これらの重要性をはじめ、東洋思想における欲望と肉体の関係については、まさに宇宙との対話につながる論理である。また、儒・仏・道・禅・神道の5つの東洋思想...
収録日:2025/05/21
追加日:2025/11/01
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
たかが「1」、されど「1」――今、数の意味が理解できない子どもがたくさんいるという。そもそも私たちは、「1」という概念を、いつ、どのように理解していったのか。あらためて考え出すと不思議な、言葉という抽象概念の習得プロ...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/06
忠犬ハチ公で哲学する…人と犬の関係から見えてくる道徳論
東大ハチ公物語―人と犬の関係(1)上野英三郎博士とハチ
東京大学大学院人文社会系研究科教授・一ノ瀬正樹氏が、海外でも有名な「ハチ公」の逸話を例に、人と犬の関係について考察する。第一回目は、ハチの飼い主・上野英三郎博士について触れ、東大とハチ公の結びつきや、東大駒場キ...
収録日:2017/04/04
追加日:2017/06/13
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
「習近平中国」「習近平時代」における中国内政の特徴を見る上では、それ以前との比較が欠かせない。「中国は、毛沢東により立ち上がり、鄧小平により豊かになり、そして習近平により強くなる」という彼自身の言葉通りの路線が...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/09/25


