社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
仕事や老後…50代のリアルな悩みとは?
人生の折り返し地点を過ぎた50代。結婚や仕事、育児などで悩んでいた20、30代の時とはまた違った、不安や心配もあるのではないでしょうか。
そこで今回は、50代の男女に「あなたは何が一番心配ですか?」と、この年代ならではの悩みをアンケート。これから50代を迎える方へも、今から心の準備となるリアルな声をご紹介します。
50代になると両親が亡くなっている方も増え、健在なら70~80代という介護の問題が身近になる時。「父が亡くなり足の悪い母が一人暮らしに。自分も姉も狭いマンションで家族暮らしで、引き取るに引き取れず悩む」(51歳・男性)、「新潟に住む父が痴呆症気味に。老人ホームがなかなか見つからず、月2回ほど東京から様子を見に行くが、お金も体力も限界」(53歳・女性)など、親の介護は後回しにできない問題です。
中には「親と話し合い、早くから介護付き老人マンションを購入予約していたので助かった」(55歳・男性)という方も。まだ親が元気なうちに、介護が必要となる老後をどうするのかを家族で話し合っておくべきかもしれません。
2.お金
50代では家のローンが残っている方も大半で、子どもの教育費がまだまだ掛かるという家庭も。「子ども2人が私大の大学生で、年間250万以上掛かる。もちろん貯金はできないし、ボーナスもほぼ教育費で消えていくので、若い時より生活を切り詰めています」(53歳・男性)、「夫が歳上で、間もなく60歳。給料は下がっても上がることはなく、老後を考えて節約しなくてはなりません」(55歳・女性)など、今あるお金をいかにやり繰りしていくのかに悩む50代が多くいました。
退職までの期間を考えると収入額も限られてくるので、支出を減らす努力が必要になります。「実は若い時より50代の方が経済的に苦しいのでは?」(56歳・男性)という方もおり、40代までにできるだけ貯蓄をして備え、家のローンは少し無理をしても早く短く返しておくべきだという声も。
3.仕事
管理職の方も多い50代ですが、仕事の悩みも多く聞かれます。「フリーのデザイナーですが、50代で仕事量が圧倒的に減った。安くて新しい感性のある若いデザイナーに仕事を持っていかれ、この先食べて行けるか心配」(50歳・女性)と収入の変化に不安に感じる人もいれば、「現場を離れ、そして役職定年。部下に使われ人間関係に振り回される立場でストレスが溜まる」(56歳・男性)と、仕事内容の変化に戸惑い働く楽しさを感じなくなってしまったという方も。
また、もっとも困難なのは「会社が倒産し求職中だが、新しい仕事が全然見つからない」(55歳・男性)、「親の介護で転職したいが、給料も大幅に下がるし、それ以前に雇ってくれる会社がない」(52歳・女性)というような、50代の転職。40代半ばから50代の方は、納得する次の雇用先が確保できない限り、簡単に転職を考えない方がよさそうです。
4.健康
40代あたりから身体の変化を感じ始め、50代は老化を実感する頃。「更年期で、身も心もびっくりするほど辛い」(51歳・女性)、「とにかく疲れが取れない。寝ても早く目が覚めてしまうし、やる気も出ない」(54歳・男性)、「腰や膝、肩などに常に痛みがあり、毎日スッキリしない」(57歳・男性)など、身体の不調から精神的にも参りがちな50代が多くいました。
そして高血圧、高血糖、高脂肪など生活習慣病や疾患が本格化したという方も多く、同年代の仲間が、ガンや肝臓病、糖尿病といった病気で闘病していたり、亡くなったりするケースも。「まだまだ頑張らなくてはいけないのに、あっちこっちが悪くなり病院通い。若い頃の無理や無茶のツケですかね」(55歳・男性)と、それまでの生活が50代の健康に顕われるので、40代までに食生活や運動など生活習慣の見直しをしておくべきだという意見も。40代では意識しなかった「死」について考えるようになるのも、50代の不安の特徴のようです。
5.老後
あと数年~10年で定年退職という50代は、その後の老後について考える機会も増えるもの。「老後は年金だけで暮らしていけないのではと不安。個人年金などにも入っておけば良かった」(58歳・男性)、「老後、仕事も収入もなくなり、経済的にやっていけるのか心配。老人ホームに入居するお金もないし」(57歳・女性)と、老後の不安=お金の不安という方が多数。若ければ頑張って稼ぐという手もありますが、収入がなくなり支出する一方になることは底知れない不安を感じることなのかもしれません。
また「夫が亡くなり、もし自分が病気になったら、離れて暮らす子ども達が面倒を見てくれるのか不安」(57歳・女性) 、「結婚していないので、仕事も辞めてひとりになったらどうやって生きて行くか。孤独が怖いです」(56歳・女性)と、誰かに頼らず自力で生きていけなくなる老後への不安の声も目立ちました。
いかがでしたか?
50代の悩みの多くは、間もなくやって来る老いへの不安という印象が強くありました。介護、お金、仕事、健康、そのどれもが、老いに伴い問題化していくものである一方、50代からその悩みを解消しようと努力や対策をしても「遅すぎた!」という結果になってしまうことが多いのです。50代の悩みは、身体的にも経済的にも回復が利く、新陳代謝のいい40代までに対策をしておくことが重要なことなのかもしれませんね。
そこで今回は、50代の男女に「あなたは何が一番心配ですか?」と、この年代ならではの悩みをアンケート。これから50代を迎える方へも、今から心の準備となるリアルな声をご紹介します。
50代が抱える、5つの心配事とは
1.親の介護50代になると両親が亡くなっている方も増え、健在なら70~80代という介護の問題が身近になる時。「父が亡くなり足の悪い母が一人暮らしに。自分も姉も狭いマンションで家族暮らしで、引き取るに引き取れず悩む」(51歳・男性)、「新潟に住む父が痴呆症気味に。老人ホームがなかなか見つからず、月2回ほど東京から様子を見に行くが、お金も体力も限界」(53歳・女性)など、親の介護は後回しにできない問題です。
中には「親と話し合い、早くから介護付き老人マンションを購入予約していたので助かった」(55歳・男性)という方も。まだ親が元気なうちに、介護が必要となる老後をどうするのかを家族で話し合っておくべきかもしれません。
2.お金
50代では家のローンが残っている方も大半で、子どもの教育費がまだまだ掛かるという家庭も。「子ども2人が私大の大学生で、年間250万以上掛かる。もちろん貯金はできないし、ボーナスもほぼ教育費で消えていくので、若い時より生活を切り詰めています」(53歳・男性)、「夫が歳上で、間もなく60歳。給料は下がっても上がることはなく、老後を考えて節約しなくてはなりません」(55歳・女性)など、今あるお金をいかにやり繰りしていくのかに悩む50代が多くいました。
退職までの期間を考えると収入額も限られてくるので、支出を減らす努力が必要になります。「実は若い時より50代の方が経済的に苦しいのでは?」(56歳・男性)という方もおり、40代までにできるだけ貯蓄をして備え、家のローンは少し無理をしても早く短く返しておくべきだという声も。
3.仕事
管理職の方も多い50代ですが、仕事の悩みも多く聞かれます。「フリーのデザイナーですが、50代で仕事量が圧倒的に減った。安くて新しい感性のある若いデザイナーに仕事を持っていかれ、この先食べて行けるか心配」(50歳・女性)と収入の変化に不安に感じる人もいれば、「現場を離れ、そして役職定年。部下に使われ人間関係に振り回される立場でストレスが溜まる」(56歳・男性)と、仕事内容の変化に戸惑い働く楽しさを感じなくなってしまったという方も。
また、もっとも困難なのは「会社が倒産し求職中だが、新しい仕事が全然見つからない」(55歳・男性)、「親の介護で転職したいが、給料も大幅に下がるし、それ以前に雇ってくれる会社がない」(52歳・女性)というような、50代の転職。40代半ばから50代の方は、納得する次の雇用先が確保できない限り、簡単に転職を考えない方がよさそうです。
4.健康
40代あたりから身体の変化を感じ始め、50代は老化を実感する頃。「更年期で、身も心もびっくりするほど辛い」(51歳・女性)、「とにかく疲れが取れない。寝ても早く目が覚めてしまうし、やる気も出ない」(54歳・男性)、「腰や膝、肩などに常に痛みがあり、毎日スッキリしない」(57歳・男性)など、身体の不調から精神的にも参りがちな50代が多くいました。
そして高血圧、高血糖、高脂肪など生活習慣病や疾患が本格化したという方も多く、同年代の仲間が、ガンや肝臓病、糖尿病といった病気で闘病していたり、亡くなったりするケースも。「まだまだ頑張らなくてはいけないのに、あっちこっちが悪くなり病院通い。若い頃の無理や無茶のツケですかね」(55歳・男性)と、それまでの生活が50代の健康に顕われるので、40代までに食生活や運動など生活習慣の見直しをしておくべきだという意見も。40代では意識しなかった「死」について考えるようになるのも、50代の不安の特徴のようです。
5.老後
あと数年~10年で定年退職という50代は、その後の老後について考える機会も増えるもの。「老後は年金だけで暮らしていけないのではと不安。個人年金などにも入っておけば良かった」(58歳・男性)、「老後、仕事も収入もなくなり、経済的にやっていけるのか心配。老人ホームに入居するお金もないし」(57歳・女性)と、老後の不安=お金の不安という方が多数。若ければ頑張って稼ぐという手もありますが、収入がなくなり支出する一方になることは底知れない不安を感じることなのかもしれません。
また「夫が亡くなり、もし自分が病気になったら、離れて暮らす子ども達が面倒を見てくれるのか不安」(57歳・女性) 、「結婚していないので、仕事も辞めてひとりになったらどうやって生きて行くか。孤独が怖いです」(56歳・女性)と、誰かに頼らず自力で生きていけなくなる老後への不安の声も目立ちました。
いかがでしたか?
50代の悩みの多くは、間もなくやって来る老いへの不安という印象が強くありました。介護、お金、仕事、健康、そのどれもが、老いに伴い問題化していくものである一方、50代からその悩みを解消しようと努力や対策をしても「遅すぎた!」という結果になってしまうことが多いのです。50代の悩みは、身体的にも経済的にも回復が利く、新陳代謝のいい40代までに対策をしておくことが重要なことなのかもしれませんね。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
ジャパン・アズ・ナンバーワンで満足!?学ばない日本の弊害
内側から見たアメリカと日本(7)ジャパン・アズ・ナンバーワンの弊害
高度成長のために頑張った日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の評価を得たが、その後の日本企業の凋落、競争力の低下を考えると、その弊害を感じずにはおられない。読書人口が減っている現状をみると、いつのまにか「世界...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/12/01
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
現代社会にとって空海の思想がいかに重要か。AIが仕事の仕組みを変え、超高齢社会が医療の仕組みを変え、高度化する情報・通信ネットワークが生活の仕組みを変えたが、それらによって急激な変化を遂げた現代社会に将来不安が増...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/12
ブルーライトは悪者か?近年分かった「第3の眼」との関係
熟睡できる環境・習慣とは(2)酒、コーヒー、ブルーライトは悪者か
お酒やコーヒーなど世の中には睡眠に良くないのではないかといわれるものがある。また、現代においては特に、スマホの「ブルーライト」が睡眠には大敵だといわれているが、それらは本当に悪者なのか。一般に良い睡眠を妨げると...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/11/30
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」という現象は起こるのか。対人コミュニケーションにおいて誰もが経験する理解や認識の行き違いだが、私たちは同じ言語を使っているのになぜすれ違うのか。この謎について、ベストセラー『「何...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/02
史料読解法…江戸時代の「全国の藩校ランキング」を探る
歴史の探り方、活かし方(6)江戸時代の藩校レベルを分析
江戸時代の藩校に関する研究は多いが、当時は藩ごとに小国家を形成していたため、学力水準を全国で比較したものは見当たらない。では、あえて「全国藩校ランキング」を考えるとすると、どの藩の藩校が「トップ校」になるのだろ...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/29


