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「痴漢冤罪」を回避する4つの方法
「この人痴漢です!」、そんな現場に遭遇したことはありますか?女性がそう訴えた時、ほとんどの人は女性の言葉を信じるもの。たとえ痴漢をしていなくても男性がそれを証明するのは難しく、もし逮捕、起訴されればその有罪率は99%以上と言われています。
鉄道会社や各都道府県も痴漢対策を強化し、被害は10年前に比べると減少傾向にありますが、最近では「女性が不快に感じるかどうか」という点を重要視し触らなくても「痴漢」と見做される、男性にとっては敏感にならざるを得ない事件も増えています。女性にとっても、痴漢被害に遭うことだけでなく、自分の夫や家族や恋人が痴漢冤罪に巻き込まれるのは避けたいことです。
そこで今回は、女性が痴漢では?と警戒する男性の行為や、男性自身が痴漢に間違われないために心掛けている事などをアンケート。痴漢冤罪を回避するために男性が気をつけたいこと、出来る事をまとめてみました。
過去の調査にはなりますが、ジャパン小額短期保険株式会社が2017年にインターネットで実施した『通勤トラブルに関する意識調査』によると、女性が「この人痴漢かも?」と疑う男性の行動は「空きスペースがあるのにわざと近寄ってくる」(62.2%) が1位という結果になったそうです。
「わざと」かどうかは女性の感じ方にも寄りますが、実際に女性10人に聞いてみたところ、ほぼ全員が「痴漢だと警戒する」という意見で一致。混んでいるならまだしも、空いているのに女性の近くに来る男性は怪しいと感じてしまうよう。男性からは「それなら、とにかく女性に近づかないということしか回避方法はないじゃないか」という声が聞かれましたが、もしかするとそれを意識するかしないかでは、大きな違いが出てくるのかもしれません。
・車内をウロウロ、キョロキョロしない
空いている車両や、落ち着くスペースを求めて車内を移動している男性は要注意。痴漢対象の女性を物色していると思われる可能性もあり、女性には挙動不審な印象に映ることも多いようです。また、動き回った後に上記の「わざと寄ってくる」という行為があれば、さらに女性の警戒心はアップし、少しの接触にも過敏になってしまうのは仕方のないこと。触らなくても付け回したという行為を疑われ、逮捕されるケースもあるのです。
「動いていると、それだけでも人の気を引きますよね。なので空席があれば座ってしまうのが一番」という男性も。女性に聞くと、座っている時よりも立っている時の方が痴漢に遭う可能性が高いため、落ち着いて座っている男性はリスクが少ないと感じるとのことでした。
・手は他人から見える位置でキープする
女性は自分の身体に何かが当たったと感じたら、まず前後左右の男性の手を確認し痴漢かどうかを見極めようとします。「カバンで手を隠して触る痴漢もいたし、コートのポケットに入れた手で触ってくる痴漢もいた」という女性の声もあり、ぶつかったのがカバンであったとしても、そのカバンを持つ手が男性の身体の下の方や、女性から見えにくい位置にあれば、痴漢は完全否定できません。
しかし、痴漢に間違われたとしても人からも見える位置に手があれば、目撃した他の乗客が「やっていませんよ」と証言してくれ無罪となった例も。また、気をつけていても不慮の揺れや押したり押されたりの混雑時には、うっかり女性に手が当たってしまうこともありますが、そんな時は「女性に睨まれたりする前に、即座に“すみません”と一声掛けるのが重要。とにかく瞬時に謝る」という男性の意見も参考になります。
・女性の背後や、死角に立たない
一度でも痴漢に遭ったことのある女性なら、満員電車などの混雑時は、常に背後が気になるものです。あからさまに手で触って来なくても、見えない背中側で身体に誰かが接触すれば「痴漢では?」と疑心暗鬼になってしまうことも。「手はつり革を掴んでいても、股間を押し付けたり、立っている足の間に後ろから足を入れて来る痴漢もいる」と言う女性は、それが偶然ならすぐに男性は身体や足を離そうと引くが、痴漢はしばらく同じ体勢でいると話します。
そこで男性が気をつけたいのは、できるだけ女性の背後に立たないこと。電車に乗る前にホームの列に並ぶ時もできるだけ女性の後ろに並ばないのが賢明です。もし女性の後ろになってしまった時は、女性に対して自分も背を向け背中合わせの状態になることを心掛けてください。
痴漢被害で傷つく女性がいなくなることはもちろん重要なことですし、痴漢は罰せられるべき犯罪です。しかしまた、やってもいない痴漢で人生を狂わされる痴漢冤罪もなくさなければならないこと。男性側が、自分自身のために痴漢に間違われないように気をつけることは、「痴漢かも?」という女性の恐怖心を減らすことにも繋がります。男女がともに、痴漢に対して取るべき行動を意識することが、痴漢も冤罪もどちらも減らすことに繋がっていくのではないでしょうか。
鉄道会社や各都道府県も痴漢対策を強化し、被害は10年前に比べると減少傾向にありますが、最近では「女性が不快に感じるかどうか」という点を重要視し触らなくても「痴漢」と見做される、男性にとっては敏感にならざるを得ない事件も増えています。女性にとっても、痴漢被害に遭うことだけでなく、自分の夫や家族や恋人が痴漢冤罪に巻き込まれるのは避けたいことです。
そこで今回は、女性が痴漢では?と警戒する男性の行為や、男性自身が痴漢に間違われないために心掛けている事などをアンケート。痴漢冤罪を回避するために男性が気をつけたいこと、出来る事をまとめてみました。
痴漢?と女性に警戒されないための4つの鉄則
・空いている車内では女性に近づかない過去の調査にはなりますが、ジャパン小額短期保険株式会社が2017年にインターネットで実施した『通勤トラブルに関する意識調査』によると、女性が「この人痴漢かも?」と疑う男性の行動は「空きスペースがあるのにわざと近寄ってくる」(62.2%) が1位という結果になったそうです。
「わざと」かどうかは女性の感じ方にも寄りますが、実際に女性10人に聞いてみたところ、ほぼ全員が「痴漢だと警戒する」という意見で一致。混んでいるならまだしも、空いているのに女性の近くに来る男性は怪しいと感じてしまうよう。男性からは「それなら、とにかく女性に近づかないということしか回避方法はないじゃないか」という声が聞かれましたが、もしかするとそれを意識するかしないかでは、大きな違いが出てくるのかもしれません。
・車内をウロウロ、キョロキョロしない
空いている車両や、落ち着くスペースを求めて車内を移動している男性は要注意。痴漢対象の女性を物色していると思われる可能性もあり、女性には挙動不審な印象に映ることも多いようです。また、動き回った後に上記の「わざと寄ってくる」という行為があれば、さらに女性の警戒心はアップし、少しの接触にも過敏になってしまうのは仕方のないこと。触らなくても付け回したという行為を疑われ、逮捕されるケースもあるのです。
「動いていると、それだけでも人の気を引きますよね。なので空席があれば座ってしまうのが一番」という男性も。女性に聞くと、座っている時よりも立っている時の方が痴漢に遭う可能性が高いため、落ち着いて座っている男性はリスクが少ないと感じるとのことでした。
・手は他人から見える位置でキープする
女性は自分の身体に何かが当たったと感じたら、まず前後左右の男性の手を確認し痴漢かどうかを見極めようとします。「カバンで手を隠して触る痴漢もいたし、コートのポケットに入れた手で触ってくる痴漢もいた」という女性の声もあり、ぶつかったのがカバンであったとしても、そのカバンを持つ手が男性の身体の下の方や、女性から見えにくい位置にあれば、痴漢は完全否定できません。
しかし、痴漢に間違われたとしても人からも見える位置に手があれば、目撃した他の乗客が「やっていませんよ」と証言してくれ無罪となった例も。また、気をつけていても不慮の揺れや押したり押されたりの混雑時には、うっかり女性に手が当たってしまうこともありますが、そんな時は「女性に睨まれたりする前に、即座に“すみません”と一声掛けるのが重要。とにかく瞬時に謝る」という男性の意見も参考になります。
・女性の背後や、死角に立たない
一度でも痴漢に遭ったことのある女性なら、満員電車などの混雑時は、常に背後が気になるものです。あからさまに手で触って来なくても、見えない背中側で身体に誰かが接触すれば「痴漢では?」と疑心暗鬼になってしまうことも。「手はつり革を掴んでいても、股間を押し付けたり、立っている足の間に後ろから足を入れて来る痴漢もいる」と言う女性は、それが偶然ならすぐに男性は身体や足を離そうと引くが、痴漢はしばらく同じ体勢でいると話します。
そこで男性が気をつけたいのは、できるだけ女性の背後に立たないこと。電車に乗る前にホームの列に並ぶ時もできるだけ女性の後ろに並ばないのが賢明です。もし女性の後ろになってしまった時は、女性に対して自分も背を向け背中合わせの状態になることを心掛けてください。
男女ともに痴漢に対して取るべき行動を意識することが大事
いかがでしたか?痴漢被害で傷つく女性がいなくなることはもちろん重要なことですし、痴漢は罰せられるべき犯罪です。しかしまた、やってもいない痴漢で人生を狂わされる痴漢冤罪もなくさなければならないこと。男性側が、自分自身のために痴漢に間違われないように気をつけることは、「痴漢かも?」という女性の恐怖心を減らすことにも繋がります。男女がともに、痴漢に対して取るべき行動を意識することが、痴漢も冤罪もどちらも減らすことに繋がっていくのではないでしょうか。
<参考サイト>
・ジャパン小額短期保険株式会社:通勤トラブルに関する意識調査
http://www.japan-insurance.jp/pdf/20171206news.pdf
・ジャパン小額短期保険株式会社:通勤トラブルに関する意識調査
http://www.japan-insurance.jp/pdf/20171206news.pdf
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