社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
40代は4年で2倍!伸び続けるスマホの利用時間
2008年にiPhoneが発売され、国内の携帯電話会社がそれに追随する形でAndroidスマートフォンを発売。そこから早10年が経ちました。2017年に総務省が行った情報通信白書では、10代、20代のスマートフォン普及率は90%を超え、2012年の同調査では17.9%だった60代の普及率も55.0%と飛躍的に伸びています。
では、みなさんは1日にどれだけスマートフォンを利用していますか?いざ問われると首を捻ってしまうかもしれませんが、今回の情報通信白書では、次のような結果が出ているのです。
うち10代・20代の平均利用時間は143分、129分とそれぞれ平均よりも倍以上に長いことが特徴です。とはいえ、若い世代は生まれたときからネットとともにあり、まさに「スマホネイティブ世代」。周囲にそうしたモバイル環境が存在していることは、彼らにとって特別なことではありません。一方、40代・50代の利用時間も、40代が約1時間、50代が38分と若年層に比べて短くはありますが、2012年の調査よりも利用時間が倍に伸びています。(2016年との比較)
これは、従来の携帯電話からスマホへの移行が関わっているといわれています。知人のご両親は、それまでモバイル音痴を自称していたそうですが、画面に項目が表示され、それをタッチすればいいというスマホの利用感覚のよさに、モバイルへの抵抗感が薄れたともいっていました。画面も大きく、所謂ガラケーと呼ばれていた携帯電話よりも格段にさまざまな利用方法が可能になり、生活のあらゆる場面でスマートフォンが活躍できることになったのも、利用時間が上昇した大きな要因だと考えられます。
2016年の段階で、いずれの世代でも利用率トップとなったSNSはLINEでした。LINEは2011年の東日本大震災がきっかけとなり制作されたアプリケーションです。「既読」という、相手がメッセージを確認したことが送信側に伝わるシステムを導入し、安否確認ができるというのが多くの人に使用される一つの要因となりました。スマホを購入したら、まずLINEに登録という方も多かったのではと思います。
次いで、Facebook、Twitterの利用率が高く、10代・20代だけ、TwitterがFacebookを逆転しています。いずれのSNSもスマホとの親和性が高く、SNSを利用することと、スマホを使用することは切り離すことができない存在となり、利用時間アップには両者の相互的な作用が効いているともいわれています。
パソコンが一般的に普及した90年代には、「今後はこれが生活に欠かせないものになるのか」と思いましたが、それがスマートフォンによって再びひっくり返ろうとしているのです。確かに、ネットサーフィンにSNS、メールの送受信など、専門的なアプリケーションなどが必要にならない場合は、スマートフォンである程度まかなえてしまいます。
また、これと同時にスマートフォンの性能を補完する、タブレット端末も上昇し続けています。それまでパソコンで絵を描いていた知人は、タブレットを購入し、制作環境を一新したそうです。それまで画面に直接描き込める「液晶タブレット」は高価な商品でしたが、現在のタブレット端末はその代用として非常に高い性能を持っているとのことでした。
とはいえ、この世は「諸行無常」と昔の人も言いました。スマートフォンもSNS、いずれは別の機会やソフトに代替わりするのでしょうか? 10年先、20年先の未来には、どんなことが新常識となっているのでしょうね。
では、みなさんは1日にどれだけスマートフォンを利用していますか?いざ問われると首を捻ってしまうかもしれませんが、今回の情報通信白書では、次のような結果が出ているのです。
世代が若くなるごとに上昇する利用時間
日本国内で10~60代の、1日におけるスマートフォンと、従来の携帯電話の平均利用時間は約1時間でした。2012年の調査から利用時間が低下したのは60代だけで、その他の世代は軒並み右肩上がりという結果が出ています。うち10代・20代の平均利用時間は143分、129分とそれぞれ平均よりも倍以上に長いことが特徴です。とはいえ、若い世代は生まれたときからネットとともにあり、まさに「スマホネイティブ世代」。周囲にそうしたモバイル環境が存在していることは、彼らにとって特別なことではありません。一方、40代・50代の利用時間も、40代が約1時間、50代が38分と若年層に比べて短くはありますが、2012年の調査よりも利用時間が倍に伸びています。(2016年との比較)
これは、従来の携帯電話からスマホへの移行が関わっているといわれています。知人のご両親は、それまでモバイル音痴を自称していたそうですが、画面に項目が表示され、それをタッチすればいいというスマホの利用感覚のよさに、モバイルへの抵抗感が薄れたともいっていました。画面も大きく、所謂ガラケーと呼ばれていた携帯電話よりも格段にさまざまな利用方法が可能になり、生活のあらゆる場面でスマートフォンが活躍できることになったのも、利用時間が上昇した大きな要因だと考えられます。
利用時間のほとんどはSNSの閲覧と書き込み
利用時間の内訳は、40代・50代はメールの読み書きがトップとなりました。一方、それ意外の世代でもっとも多いものが、SNSの利用時間です。2016年の段階で、いずれの世代でも利用率トップとなったSNSはLINEでした。LINEは2011年の東日本大震災がきっかけとなり制作されたアプリケーションです。「既読」という、相手がメッセージを確認したことが送信側に伝わるシステムを導入し、安否確認ができるというのが多くの人に使用される一つの要因となりました。スマホを購入したら、まずLINEに登録という方も多かったのではと思います。
次いで、Facebook、Twitterの利用率が高く、10代・20代だけ、TwitterがFacebookを逆転しています。いずれのSNSもスマホとの親和性が高く、SNSを利用することと、スマホを使用することは切り離すことができない存在となり、利用時間アップには両者の相互的な作用が効いているともいわれています。
パソコンがスマートフォンに負ける?
また、パソコン利用率にも変化が出ています。この4年で職場でのパソコン使用率は上昇していますが、自宅におけるパソコンでのインターネット利用率はむしろ低下しているという結果が出たのです。ここでもスマートフォンの利用率上昇が影響を見せ、40代より上の世代では、プライベートな時間におけるインターネット利用率はパソコンよりも高く、生活の中心は少しずつスマートフォンへ移行していることが顕著に現れるようになりました。パソコンが一般的に普及した90年代には、「今後はこれが生活に欠かせないものになるのか」と思いましたが、それがスマートフォンによって再びひっくり返ろうとしているのです。確かに、ネットサーフィンにSNS、メールの送受信など、専門的なアプリケーションなどが必要にならない場合は、スマートフォンである程度まかなえてしまいます。
また、これと同時にスマートフォンの性能を補完する、タブレット端末も上昇し続けています。それまでパソコンで絵を描いていた知人は、タブレットを購入し、制作環境を一新したそうです。それまで画面に直接描き込める「液晶タブレット」は高価な商品でしたが、現在のタブレット端末はその代用として非常に高い性能を持っているとのことでした。
スマートフォンとSNSは生活の両輪となるのか?
常に技術革新が行われているスマートフォン業界。これは日本国内だけでの話ではなく、世界各国に市場を持った巨大マーケットです。スマートフォンとSNSが、メディアだけでなく、新たな生活の両輪となり、さまざまな場所で使用されるという機会は今後もさらに増えていくと考えられます。とはいえ、この世は「諸行無常」と昔の人も言いました。スマートフォンもSNS、いずれは別の機会やソフトに代替わりするのでしょうか? 10年先、20年先の未来には、どんなことが新常識となっているのでしょうね。
<参考サイト>
・総務省:スマートフォン経済の現在と将来
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/pdf/n1100000.pdf
・総務省:スマートフォン経済の現在と将来
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/pdf/n1100000.pdf
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
55年体制は民主主義的で、野党もブレーキ役に担っていた
55年体制と2012年体制(1)質的な違いと野党がなすべきこと
戦後の日本の自民党一党支配体制は、現在の安倍政権における自民党一党支配と比べて、何がどのように違うのか。「55年体制」と「2012年体制」の違いと、民主党をはじめ現在の野党がなすべきことについて、ジェラルド・カ...
収録日:2014/11/18
追加日:2014/12/09
5Gはなぜワールドワイドで推進されていったのか
5Gとローカル5G(1)5G推進の背景
第5世代移動通信システムである5Gが、日本でもいよいよ導入される。世界中で5Gが導入されている背景には、2020年代に訪れるというデータ容量の爆発的な増大に伴う、移動通信システムの刷新がある。5Gにより、高精細動画のような...
収録日:2019/11/20
追加日:2019/12/01
マスコミは本来、与野党機能を果たすべき
マスコミと政治の距離~マスコミの使命と課題を考える
政治学者・曽根泰教氏が、マスコミと政治の距離を中心に、マスコミの使命と課題について論じる。日本の新聞は各社それぞれの立場をとっており、その報道の基本姿勢は「客観報道」である。公的異議申し立てを前提とする中立的報...
収録日:2015/05/25
追加日:2015/06/29
BREXITのEU首脳会議での膠着
BREXITの経緯と課題(6)EU首脳会議における膠着
2018年10月に行われたEU首脳会議について解説する。北アイルランドの国境問題をめぐって、解決案をイギリスが見つけられなければ、北アイルランドのみ関税同盟に残す案が浮上するも、メイ首相や強硬離脱派はこれに反発している...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/16
健康経営とは何か?取り組み方とメリット
健康経営とは何か~その取り組みと期待される役割~
近年、企業における健康経営®の重要性が高まっている。少子高齢化による労働人口の減少が見込まれる中、労働力の確保と、生産性の向上は企業にとって最重要事項である。政府主導で進められている健康経営とは何か。それが提唱さ...
収録日:2021/07/29
追加日:2021/09/21