社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
あなたが仕事で「無駄」だと思うことは?
「働き方改革」が推し進められ、残業が減った方も増えているようです。しかし、労働時間は短縮されても仕事量が変わるわけではなく、なかには家に持ち帰ったり、会社近くのファミレスで退社後に残務処理をしている人もおり、勤務時間内の労働はさらなる効率性や合理性が求められることに。そのため仕事のさまざまな「無駄」を省くことも、必要になってきます。
そこで今回は、仕事や会社で「無駄」だと感じることを、企業で働く30人の皆さんにアンケートしてみました。
・「クリスマスは、社屋まわりに大量のイルミネーションを飾り一般客も入場できる観光地と化します。そのデザインから装飾、片付けまで毎年仕事どころじゃない大変さ。暮れの忙しい時、仕事させてくれ」(化粧品メーカー)
・「出張に行ったら、自分の部署だけでなく隣の部署にもお土産を買って配るという暗黙のルールが。遊びに行っているわけじゃないから勘弁してほしい」(金融系)
社長自ら行事を発案・先導していたり、歴史や伝統を重んじる会社にありがちなのがこんな無駄。「無駄です」と言いにくいのが厄介です。
・「社長主催の若手が自由にアイディアを出し合う会議、というのが毎週ありますが、目標や対象業務がないフリースタイルの会議なんて進行しないし、ただの交流会」(IT系)
・「何も決まらず時間を消化するだけの長い会議。会議は30分以内というルールを導入しようと提案中です」(アパレルメーカー)
もちろん会議に出ることも仕事ですが、大事なのは会議で決めたことをその後に推進すること。会議に出ているだけで仕事した気になっている管理職への批判の声も聞かれました。
・「営業をしていますが、直行や直帰が禁止されている。どんなに忙しくても1度出社・帰社してからという会社のこだわりは時間のロス」(マスコミ系)
・「プレゼン資料の見栄えやデザインにこだわる上司のせいで、内容よりも、いかに資料を美しく作るかに割く時間がムダ。テンプレートを作って使い回すべきだと意見を出した」(印刷会社)
フリーデスクやフレックスなんてもってのほか、というような、まずはルールやカタチにこだわることで社員を律する社風の企業はまだ多いよう。そんな企業に勤務する方々は「無駄なことを頑張らされている」という意識が強い印象が。
・「社内会議でもミネラルウォーターやお茶を経費で人数分用意します。今どき皆マイボトルや自分で飲物は携帯しているから必要ないと思う」(旅行代理店)
・「出張に毎回一緒に来たがる上司がいますが、人数が増えれば交通費や宿泊代も増え、コスパが落ちる。本当に必要な時だけ来てくれればいい」(通販メーカー)
若い世代ほど、経費の無駄使いやエコオフィスへの意識が高く、自分なりの代替案を持っている方も多くいました。ひと昔前に経費を湯水のように使えた世代は「その分稼げばいい」という考え方がまだあるようです。
経費や備品コストなど、今すぐ減らせる、省ける無駄もありますが、会社の社風や伝統としてのしきたりなどは一朝一夕に変えられるものではなく「こういうものだから」と諦めているという声も聞かれました。しかし「長過ぎる会議は、実はほとんどの人が早く終わってほしいと思っているので、時間制約を提案すればかなりの確立で賛同を得られる」と、前向きに無駄を省く意見を出しているという方も多数いました。
また「若い頃は研修旅行なんて無駄な時間だと思っていたが、年齢を重ね、自分の部を持って他部署と折衝しながら仕事を進める今は、その時に親しくなった同年代が同じ立場になっていて、相談相手や協力相手として力強い存在になっている」という声もあり、一見無駄に思えたことも、長い目で見ると無駄ではなかったと実感することもあるようです。
時間や売上げに追われる時は「こんなことをやってる場合ではない」と、無駄なことばかりが目に付いてしまうのは仕方のないこと。もちろん不要なものを削ることで仕事が捗ることもありますが、業績アップのためには無駄を減らした上でまた別の努力が必要なのかもしれませんね。
そこで今回は、仕事や会社で「無駄」だと感じることを、企業で働く30人の皆さんにアンケートしてみました。
仕事を滞らせる、4つの「無駄」とは
1)妙なしきたり、ヘンな風習
・「毎朝始業時に社内放送が流れ、起立して社歌を歌わされます。出社してすぐスムースに仕事に入りたいのに時間のムダ」(食品メーカー)・「クリスマスは、社屋まわりに大量のイルミネーションを飾り一般客も入場できる観光地と化します。そのデザインから装飾、片付けまで毎年仕事どころじゃない大変さ。暮れの忙しい時、仕事させてくれ」(化粧品メーカー)
・「出張に行ったら、自分の部署だけでなく隣の部署にもお土産を買って配るという暗黙のルールが。遊びに行っているわけじゃないから勘弁してほしい」(金融系)
社長自ら行事を発案・先導していたり、歴史や伝統を重んじる会社にありがちなのがこんな無駄。「無駄です」と言いにくいのが厄介です。
2)多過ぎる、長過ぎる会議
・「毎日複数の会議に追われ、デスク業務に励む時間が足らない。会議のための資料作りに時間も取られ本末転倒です」(マーケティング会社)・「社長主催の若手が自由にアイディアを出し合う会議、というのが毎週ありますが、目標や対象業務がないフリースタイルの会議なんて進行しないし、ただの交流会」(IT系)
・「何も決まらず時間を消化するだけの長い会議。会議は30分以内というルールを導入しようと提案中です」(アパレルメーカー)
もちろん会議に出ることも仕事ですが、大事なのは会議で決めたことをその後に推進すること。会議に出ているだけで仕事した気になっている管理職への批判の声も聞かれました。
3)形式やルールにこだわる社風
・「部署や肩書き、挨拶文など、正しい形式をきちんと踏まえて送信しないと怒られる社内メール。用件だけの簡易文でOKにすれば、もっと仕事が捗る」(医薬品メーカー)・「営業をしていますが、直行や直帰が禁止されている。どんなに忙しくても1度出社・帰社してからという会社のこだわりは時間のロス」(マスコミ系)
・「プレゼン資料の見栄えやデザインにこだわる上司のせいで、内容よりも、いかに資料を美しく作るかに割く時間がムダ。テンプレートを作って使い回すべきだと意見を出した」(印刷会社)
フリーデスクやフレックスなんてもってのほか、というような、まずはルールやカタチにこだわることで社員を律する社風の企業はまだ多いよう。そんな企業に勤務する方々は「無駄なことを頑張らされている」という意識が強い印象が。
4)まだまだカットできる経費やコスト
・「このペーパーレスが叫ばれる時代に、”紙”第一主義で毎日大量にコピーをして紙やインクを使うこと。クラウドで共有すればいいのに、年輩者は紙じゃないと安心できないよう」(保険会社)・「社内会議でもミネラルウォーターやお茶を経費で人数分用意します。今どき皆マイボトルや自分で飲物は携帯しているから必要ないと思う」(旅行代理店)
・「出張に毎回一緒に来たがる上司がいますが、人数が増えれば交通費や宿泊代も増え、コスパが落ちる。本当に必要な時だけ来てくれればいい」(通販メーカー)
若い世代ほど、経費の無駄使いやエコオフィスへの意識が高く、自分なりの代替案を持っている方も多くいました。ひと昔前に経費を湯水のように使えた世代は「その分稼げばいい」という考え方がまだあるようです。
「無駄」を減らす努力、そして減らした後の努力も大切
アンケートで上位にあがった4つの「無駄」、皆さんも同じように無駄だと感じるものがあったのではないでしょうか?経費や備品コストなど、今すぐ減らせる、省ける無駄もありますが、会社の社風や伝統としてのしきたりなどは一朝一夕に変えられるものではなく「こういうものだから」と諦めているという声も聞かれました。しかし「長過ぎる会議は、実はほとんどの人が早く終わってほしいと思っているので、時間制約を提案すればかなりの確立で賛同を得られる」と、前向きに無駄を省く意見を出しているという方も多数いました。
また「若い頃は研修旅行なんて無駄な時間だと思っていたが、年齢を重ね、自分の部を持って他部署と折衝しながら仕事を進める今は、その時に親しくなった同年代が同じ立場になっていて、相談相手や協力相手として力強い存在になっている」という声もあり、一見無駄に思えたことも、長い目で見ると無駄ではなかったと実感することもあるようです。
時間や売上げに追われる時は「こんなことをやってる場合ではない」と、無駄なことばかりが目に付いてしまうのは仕方のないこと。もちろん不要なものを削ることで仕事が捗ることもありますが、業績アップのためには無駄を減らした上でまた別の努力が必要なのかもしれませんね。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
「政治は情、役人は理」…後藤田正晴が示したバランス感覚
日本の財政と金融問題の現状(2)「政と官」のあるべき姿とは
第二次安倍政権時代、長らく5パーセントだった消費税が8パーセント、そして10パーセントへと上がっていった。その政策の背景には、閣僚と官僚による経済政策をめぐる苦闘と調整があった。その内幕を明らかにしながら、理想的な...
収録日:2025/04/13
追加日:2025/06/17
現代の「担当大臣」の是非は戦前の「無任所大臣」でわかる
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(1)「無任所大臣」が生まれた経緯
日本の「組織」は、どうして失敗してしまうのか。その教訓は、歴史をひもとけば山ほど出てくる。たとえば、戦前日本の「無任所大臣」のあり方や「戦時中の省庁再編」を見れば、日本の組織改革がなぜ失敗するのかが、痛いほどよ...
収録日:2021/05/31
追加日:2021/08/04
ロシアの飛び地…バルト3国にとって地政学上のポイント
地政学入門 ヨーロッパ編(7)バルト3国とロシアの飛び地領土
ソ連の崩壊とともに独立したバルト3国。ロシア資源に依存しないリトアニアをはじめとして、ラトビア、エストニアという小国として独自の振る舞いをするこの3国から日本が学ぶべきことは何か。また、ロシアのウクライナ侵攻にお...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/06/16
日本の所得は世界よりこんなに低い!その中身の特徴は?
日本人の「所得の謎」徹底分析(1)所得の国際比較とその中身
いま、税や社会保障など「分配」の議論が盛んに行われている。しかし、そのような議論の前提として、われわれは現在の日本の「所得」の中身がどうなっているのか、世界と比較してどうなのかを、詳しく知っておく必要があるので...
収録日:2025/05/29
追加日:2025/06/12
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24