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DATE/ 2018.06.06

気になる「背中ニキビ」の原因と対策

 肌荒れといえば、ニキビ。とくにジメジメして暑くなる夏場は要注意。ニキビは顔ニキビだけではありません。背中ニキビが気になっている方、悩んでいる方が少なくないようです。あなたは大丈夫ですか。なぜ背中ニキビができるのか、どうすれば治すことができるのか、知っていますか。

なぜ背中ニキビができるのか?

 なぜ背中にニキビができるのでしょうか。「ニキビ研究所」の記事によると、ホルモンバランスの乱れが主な原因とのこと。

 過度のストレスや睡眠不足がホルモンバランスの乱れにつながります。そうした状態が続くと交感神経が優位になります。交感神経が優位になると、男性ホルモンが過剰分泌されます。

 「角栓」というものを聞いたことがありますか。皮質や角質が毛穴の中で凝固したものです。鼻にできる黒いポツポツ、あれが角栓です。男性ホルモンはその角栓をつくってしまいます。それがニキビの原因になります。とくに肩甲骨のあたりは皮脂腺の活動が活発で皮脂が詰まりやすく、そこに菌がやってきて炎症が起こります。それが赤ニキビなのです。

実はトリートメントの仕方が原因かも

 また、原因はホルモンバランスの乱れだけではないようです。「しごとなでしこ」の記事によると、とくに女性の方に多いのですが、髪のトリートメント剤が原因になっている場合があるそうです。

 シャンプーに「陰イオン界面活性剤」(洗浄成分)が配合されているの対して、トリートメントには「陽イオン界面活性剤」(柔軟成分)が配合されています。この「陽イオン界面活性剤」は肌への刺激が強いのだそうです。これがニキビの原因になるわけです。

 「陽イオン界面活性剤」は吸着性も強いため、きちんと洗い流すことが必要です。洗う順番として、髪を洗ってから体を洗うようにすると良いとのこと。

症状によって対処薬は異なる

 「くすりの相談室」では実際にニキビができてしまった場合の症状別での対処薬を紹介しています。軽度の白ニキビの場合は「オロナインH軟膏」、白ニキビが大きくなってしまった場合は「クレアラシル」、痛みがある白ニキビまたは軽度の炎症を起こしている赤ニキビの場合は「アポスティークリーム」、赤ニキビが進行している場合は「テラコートリル軟膏a」や「ドルマイシン軟膏」です。

 このように、症状によって対処薬が異なることを覚えておくとよいでしょう。また、重症化している場合は一度、皮膚科を受診することをおすすめします。

日常でできるニキビ予防

 対処も大切ですが、ニキビができないように予防できたらもっといいですよね。じつは日常でできることはたくさんあります。たとえば、食事であれば甘いものや脂っこいものなど皮脂を増やす食べ物を控えること。それから、過度のストレスを避けて睡眠時間をきちんととること。

 要するに、規則正しい生活をして、バランスのとれた食事をとることが最も効果的な予防になるのです。また、気をつけたいのが、これから夏場にかけて汗の管理でしょう。汗をかくと菌が増殖しやすくなります。こまめにふき取ったり、着替えたりするように心がけましょう。
 
<参考サイト>
・ニキビ研究所:背中ニキビの治し方
http://www.aizawa-hifuka.jp/acnecare/acnetrouble/spot/back/
・しごとなでしこ:ビックリ! 背中ニキビの犯人、実はみんなが使っている“アレ”かも…
https://shigotonadeshiko.jp/180657
・くすりの相談室:【薬剤師が解説】背中ニキビに市販薬は効果がある?正しいケア方法
https://kusuri-soudan.com/acne-6153/
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