社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
日本で人気のある「城」ランキング
見た目も中身も豪華な城から、味わい深い廃城まで、訪れることのできる城は全国に200はあるといわれています。その中でも日本人に特に人気のある城はどのような城なのでしょうか。口コミサイトで発表されたランキングをもとに分析します。
1位:姫路城
2位:松本城
3位:松山城
4位:松江城
5位:二条城
6位:勝連城跡
7位:高知城
8位:首里城
9位:熊本城
10位:中城城跡
堂々の1位は兵庫県の姫路城。日本初の世界文化遺産になったことでも知られています。「白鷺城」の呼び名の通り、シラサギが翼を広げたかのような、まばゆいばかりの真っ白な天守が、訪れる人の目を惹きつけてやみません。「日本の美しい城」の代名詞と言えるほど、抜群の知名度の高さを誇っています。
2位は長野県の松本城。現在、五重の天守を残す城は姫路城と松本城しかありません。雄大な北アルプスをバックにした景色に建つ平城の天守はまさに圧巻。また天守建物の色のバランスも素晴らしく、漆喰の白と漆塗りの黒の対比が絶妙な美しさを醸しだしています。外観は五重ですが内部の造りは六階になっているのも特徴の一つです。
3位は愛媛県の松山城。壮麗な天守はもちろん、全国的にも珍しい「登り石垣」が最大のみどころです。高台に位置しているため天守から松山市を一望することができ、その大パノラマは迫力満点。ほど近い場所に夏目漱石の「坊っちゃん」ゆかりの道後温泉があるのも、旅好きとしては見逃せないポイントでしょう。
1位:駿府城
2位:姫路城
3位:犬山城
4位:松本城
5位:岡山城
6位:松江城
7位:岡崎城
8位:彦根城
9位:小田原城
10位:浜松城
姫路城を抑え1位に輝いたのは駿府城。NHK大河ドラマの反響もあり、見事首位に立ちました。そして2位に姫路城がランクイン。城ファンの間でもやはり圧倒的人気のようです。
注目すべきは3位の犬山城。織田信長の叔父・信康が築城し、天守は日本最古のものとなっています。また、歴史上の人物として誰もが知っている信長・秀吉・家康がそれぞれの時代にこの城を手にしたことで、天下人への道を切りひらいてきたことでも知られています。「トリップアドバイザー」ではランク外であるものの、歴史の荒波を生き残ったその姿に魅せられたファンが大勢いたようです。
いっぽう、「トリップアドバイザー」で3位だった松山城は、こちらではランク外の22位。コロナ禍の期間でなかなかアクセスが伸びなかったのか、ランキングは下降気味にあります。
これらの城は「トリップアドバイザー」「ニッポン城めぐり」のどちらかにはランク10入りしています。共通しているのは、いずれの城も「現存天守」を持っているということ。
現存天守とは、戦国・江戸期に築城されたままの姿で保存されている天守のことで、全国に12あります。中でも姫路城、彦根城、松本城、犬山城の4天守は国宝、その他は重要文化財に指定されています。
「日本の城」といえば誰もが立派な天守の姿を思い浮かべるでしょう。けれども日本各地にある天守のほとんどが明治~昭和期に再建されたもの。また、石垣や堀の一部しかないような城も少なくありません。
戦火をくぐりぬけ、丁寧に修復・補修されてきた現存12天守はそれだけ希少価値が高く、世界に誇るべき日本の宝として、ひときわ注目を集めているのです。
あなたもぜひ、ランク入りした美しい日本の城を訪れてみてはいかがでしょうか。
一般の観光客に人気の城は?
観光口コミサイト「トリップアドバイザー」は、ユーザーの評価や投稿数などをもとに、毎年「旅好きが選ぶ!日本の城 ランキング」を発表しています。2020年のランキングでは、以下の通りとなりました。1位:姫路城
2位:松本城
3位:松山城
4位:松江城
5位:二条城
6位:勝連城跡
7位:高知城
8位:首里城
9位:熊本城
10位:中城城跡
堂々の1位は兵庫県の姫路城。日本初の世界文化遺産になったことでも知られています。「白鷺城」の呼び名の通り、シラサギが翼を広げたかのような、まばゆいばかりの真っ白な天守が、訪れる人の目を惹きつけてやみません。「日本の美しい城」の代名詞と言えるほど、抜群の知名度の高さを誇っています。
2位は長野県の松本城。現在、五重の天守を残す城は姫路城と松本城しかありません。雄大な北アルプスをバックにした景色に建つ平城の天守はまさに圧巻。また天守建物の色のバランスも素晴らしく、漆喰の白と漆塗りの黒の対比が絶妙な美しさを醸しだしています。外観は五重ですが内部の造りは六階になっているのも特徴の一つです。
3位は愛媛県の松山城。壮麗な天守はもちろん、全国的にも珍しい「登り石垣」が最大のみどころです。高台に位置しているため天守から松山市を一望することができ、その大パノラマは迫力満点。ほど近い場所に夏目漱石の「坊っちゃん」ゆかりの道後温泉があるのも、旅好きとしては見逃せないポイントでしょう。
城ファンが支持する城は?
ではここで城ファンのための城情報サイト「ニッポン城めぐり」がまとめた「城ファンが訪れたお城ランキング2023発表」を見てみましょう。1位:駿府城
2位:姫路城
3位:犬山城
4位:松本城
5位:岡山城
6位:松江城
7位:岡崎城
8位:彦根城
9位:小田原城
10位:浜松城
姫路城を抑え1位に輝いたのは駿府城。NHK大河ドラマの反響もあり、見事首位に立ちました。そして2位に姫路城がランクイン。城ファンの間でもやはり圧倒的人気のようです。
注目すべきは3位の犬山城。織田信長の叔父・信康が築城し、天守は日本最古のものとなっています。また、歴史上の人物として誰もが知っている信長・秀吉・家康がそれぞれの時代にこの城を手にしたことで、天下人への道を切りひらいてきたことでも知られています。「トリップアドバイザー」ではランク外であるものの、歴史の荒波を生き残ったその姿に魅せられたファンが大勢いたようです。
いっぽう、「トリップアドバイザー」で3位だった松山城は、こちらではランク外の22位。コロナ禍の期間でなかなかアクセスが伸びなかったのか、ランキングは下降気味にあります。
人気ポイントは「現存天守」
姫路城、松本城、松山城、犬山城、松江城、彦根城。これらの城は「トリップアドバイザー」「ニッポン城めぐり」のどちらかにはランク10入りしています。共通しているのは、いずれの城も「現存天守」を持っているということ。
現存天守とは、戦国・江戸期に築城されたままの姿で保存されている天守のことで、全国に12あります。中でも姫路城、彦根城、松本城、犬山城の4天守は国宝、その他は重要文化財に指定されています。
「日本の城」といえば誰もが立派な天守の姿を思い浮かべるでしょう。けれども日本各地にある天守のほとんどが明治~昭和期に再建されたもの。また、石垣や堀の一部しかないような城も少なくありません。
戦火をくぐりぬけ、丁寧に修復・補修されてきた現存12天守はそれだけ希少価値が高く、世界に誇るべき日本の宝として、ひときわ注目を集めているのです。
人気の城を1度は見てみよう
観光スポットにもなる城の多くは、城郭公園として整備されています。そのため、春の桜、夏の青葉、秋の紅葉、冬の雪景色と、自然と一体となった城の姿をシーズン問わず楽しむことができるはずです。あなたもぜひ、ランク入りした美しい日本の城を訪れてみてはいかがでしょうか。
<参考サイト>
・トリップアドバイザー:旅好きが選ぶ!日本人に人気の日本の城ランキング 2020」
https://www.tripadvisor.jp/blog/wp-content/uploads/2020/08/200813_ver2_TripadvisorPressRelease.pdf
・ニッポン城めぐり:城ファンが訪れたお城ランキング2023発表
https://cmeg.jp/w/castle_columns/60
・トリップアドバイザー:旅好きが選ぶ!日本人に人気の日本の城ランキング 2020」
https://www.tripadvisor.jp/blog/wp-content/uploads/2020/08/200813_ver2_TripadvisorPressRelease.pdf
・ニッポン城めぐり:城ファンが訪れたお城ランキング2023発表
https://cmeg.jp/w/castle_columns/60
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ
「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造
宇宙とは何かを考えるうえで中国の古典である『荘子』・『淮南子(えなんじ)』に由来する「宇宙」という言葉が意味から考えてみたい。続いて、地球から始まり、太陽系、天の川銀河(銀河系)、局所銀河群、超銀河団、そして大...
収録日:2020/08/25
追加日:2020/12/13
知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(3)認知バイアスとの正しい向き合い方
人間がこの世界を生きていく上で、バイアスは避けられない。しかし、そこに居直って自分を過大評価してしまうと、それは傲慢になる。よって、どんな仕事においてももっとも大切なことは「謙虚さ」だと言う今井氏。ただそれは、...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/16
図書館の便利な活用法…全国の図書館からの「お取り寄せ」
歴史の探り方、活かし方(2)図書館「レファレンス」の活用
公共図書館では質の高い「レファレンス」サービスを提供しているが、活用する人は限られている。だが、実は全国の図書館ネットワークを縦横無尽に活用できる、驚くほどに便利な仕組みなのだ。今回は図書館のレファレンスで何が...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/15
脳内の量子的効果――ペンローズ=ハメロフ仮説とは
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(2)量子論と空海密教の本質
「ワット・ビット連携」の概念がある。これは神経と血管の関係にも似ており、両者が密接に関係するところから、それをもとに人間の本質について考察していくことになる。また、中村天風の思想から着想を得て、人間の心には霊性...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/13
偉大だったアメリカを全否定…世界が驚いたトランプの言動
内側から見たアメリカと日本(2)アメリカの大転換とトランプの誤解
アメリカの大転換はトランプ政権以前に起こっていた。1980~1990年代、情報機器と金融手法の発達、それに伴う法問題の煩雑化により、アメリカは「ラストベルト化」に向かう変貌を果たしていた。そこにトランプの誤解の背景があ...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/11


