社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
日本人は世界一「ホテルの〇〇が許せない」
2018年7月、世界で旅の情報を発信している旅行サイト・エクスペディアの日本語サイトであるエクスペディア・ジャパンが、ホテルにまつわる国際比較調査の結果を発表しました。この調査は「1年以内に飛行機に乗った」、「ホテルに宿泊した」という条件を満たす世界23か国の人々1万8千229人を対象に行ったものです。
そんな中でも特に注目したい結果が、日本人旅行者の「隠さない」ことと「許せない」こと。この2点に、日本人旅行者の特徴がよく現れているのです。
日本は他国と比べて治安がよいため、日本人はつい自分で自分の安全を守ることを忘れがちです。ましてや安心して休む場所であるホテルでは、気が緩んでしまうのでしょう。しかし、ホテルスタッフもやはり人間なのです。他人を信じすぎないことも、海外旅行では必要だと心掛けてください。
実際、海外のホテルではそこで働くスタッフによる盗難が多発しています。現金はもちろん、パソコンやカメラなどの精密機器も狙われます。また日本の化粧品は品質がよいため、意外と盗難に遭いやすいので注意が必要です。持ち歩ける貴重品はなるべく身につけて、部屋に残すときは金庫に入れたり鍵がかかるバッグに入れたりしてから外出しましょう。
これに僅差で続いたのが、36%のスペインです。実はスペイン人はかなりの掃除好き。モップ絞り器つきのバケツを発明したのはスペイン人で、家の中だけでなく家の前の道まで丁寧にモップがけする習慣があります。台所や浴室もしっかり掃除するスペイン人は、日本人同様にホテルの浴室に髪の毛があることを許せないようです。
しかし他国の旅行者の回答に目を移すと、浴室の髪の毛が許せない人は20%程度にとどまっています。この数値の差からも、日本人は清潔さに強いこだわりを持っていることがよくわかりますね。
特に近年は、日本人を狙った海外での犯罪が増加しています。警戒心の弱さが隙を生むと、すぐさま犯罪者の標的にされてしまうでしょう。外務省では海外旅行に出かける日本人に対して、安全対策の知識と意識を持つよう呼びかけています。
せっかくの海外旅行を楽しい思い出にするには、旅行先の国の常識を受け入れることも大切。慣れるまでは難しいかもしれませんが、自分の身は自分で守るという意識を強く持ち、少しの汚れはおおらかに見逃すことがグローバルな視点につながってゆくのです。
日本人旅行者の特徴とは
この結果を見ると、日本人旅行者と外国人旅行者の意識の違いが一目でわかります。たとえば日本人は、予約するホテルの第一候補に大手チェーンホテルを選ぶ割合が約70%で世界一でした。続くアメリカとメキシコが約60%、スペインが55%という結果と比較すると、かなり高い比率です。堅実さや無難さを好む日本人は、広く信頼を得ている大手のブランドに安心感を持つのでしょう。そんな中でも特に注目したい結果が、日本人旅行者の「隠さない」ことと「許せない」こと。この2点に、日本人旅行者の特徴がよく現れているのです。
日本人は世界一「貴重品を隠さない」
日本人旅行者は一体なにを隠さないのでしょうか。実は、現金や高価な品物などの貴重品なのです。「ホテルの客室で貴重品をハウスキーパーの目の触れないところに隠すか」という質問に、アメリカ人は半数が、スペイン人やメキシコ人も約40%がイエスと答えたのに対し、日本人は約10%しかイエスと答えず、世界一低い数値になりました。日本は他国と比べて治安がよいため、日本人はつい自分で自分の安全を守ることを忘れがちです。ましてや安心して休む場所であるホテルでは、気が緩んでしまうのでしょう。しかし、ホテルスタッフもやはり人間なのです。他人を信じすぎないことも、海外旅行では必要だと心掛けてください。
実際、海外のホテルではそこで働くスタッフによる盗難が多発しています。現金はもちろん、パソコンやカメラなどの精密機器も狙われます。また日本の化粧品は品質がよいため、意外と盗難に遭いやすいので注意が必要です。持ち歩ける貴重品はなるべく身につけて、部屋に残すときは金庫に入れたり鍵がかかるバッグに入れたりしてから外出しましょう。
日本人は世界一「髪の毛が許せない」
では日本人旅行者はなにが許せないのでしょうか。それは、浴室に髪の毛が落ちていることです。「ホテルの部屋にチェックインした際にあったら嫌なこと」についての質問で、「シャワー室に髪の毛が落ちていること」を「許せない」と回答した日本人は38%にのぼり、世界一となりました。自宅の浴室でも、排水溝に髪の毛が溜まることを嫌がる日本人は多いですよね。これに僅差で続いたのが、36%のスペインです。実はスペイン人はかなりの掃除好き。モップ絞り器つきのバケツを発明したのはスペイン人で、家の中だけでなく家の前の道まで丁寧にモップがけする習慣があります。台所や浴室もしっかり掃除するスペイン人は、日本人同様にホテルの浴室に髪の毛があることを許せないようです。
しかし他国の旅行者の回答に目を移すと、浴室の髪の毛が許せない人は20%程度にとどまっています。この数値の差からも、日本人は清潔さに強いこだわりを持っていることがよくわかりますね。
警戒心が弱く清潔好きな日本人旅行者
これらの結果から、日本人旅行者は外国人旅行者と比べて警戒心が弱く清潔好きといえるでしょう。貴重品の管理があまり必要ないのも、浴室の髪の毛が許せないのも、日本では「普通」の感じ方ですが、海外に出たらその普通は普通ではなくなることを改めて示してくれています。特に近年は、日本人を狙った海外での犯罪が増加しています。警戒心の弱さが隙を生むと、すぐさま犯罪者の標的にされてしまうでしょう。外務省では海外旅行に出かける日本人に対して、安全対策の知識と意識を持つよう呼びかけています。
せっかくの海外旅行を楽しい思い出にするには、旅行先の国の常識を受け入れることも大切。慣れるまでは難しいかもしれませんが、自分の身は自分で守るという意識を強く持ち、少しの汚れはおおらかに見逃すことがグローバルな視点につながってゆくのです。
<参考サイト>
・We Love Expedia:日本人は世界で一番ホテルで「隠さない」大手チェーンホテルが好きな割合も世界一
https://welove.expedia.co.jp/press/37160/
・We Love Expedia:日本人は世界一「シャワー室に落ちている髪の毛」が許せない
https://welove.expedia.co.jp/press/38296/
・We Love Expedia:日本人は世界で一番ホテルで「隠さない」大手チェーンホテルが好きな割合も世界一
https://welove.expedia.co.jp/press/37160/
・We Love Expedia:日本人は世界一「シャワー室に落ちている髪の毛」が許せない
https://welove.expedia.co.jp/press/38296/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
真の解決策は何か…新たなホワイトナイトは「NOVA」
M&A・悪質買主とどう戦うか(2)朝日出版社のM&A騒動:後編
創業者の遺族とその意向を受けた買主との戦いは熾烈を極めた。100パーセント株主に勝てる方法は会社法上ありえず、相手の弱みを突くしかない。しかし、それも会社に真の解決をもたらすものではない。河合氏は新たなM&Aによる買...
収録日:2025/03/24
追加日:2025/06/11
日本の財政は本当に悪いのか?将来世代と金利の問題に迫る
日本の財政と金融問題の現状(1)財政赤字の何が問題か
GDP比の債務残高が世界的に見てもかなり高い日本の財政状況。そのような状況にあって、他方では、日本は本当に財政不安なのかという意見もある。日本の財政状況を今一度正確に把握し、財政赤字がもたらす将来世代へのリスクや財...
収録日:2025/04/13
追加日:2025/06/10
『太平記』は乱世における人間の処し方が学べる古典文学
『太平記』に学ぶ激動期の生き方(1)なぜ今『太平記』を読むべきなのか
『太平記』の名は多くの人が知るところだろう。だが、『太平記』がどのような書物であるかを詳しく知っている人はそう多くない。実は『太平記』は、日本の古典文学の中でも特異な性質を持ち、後の日本に実に大きな影響を与えた...
収録日:2020/08/26
追加日:2020/11/01
健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと
健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代
健康診断の結果を現在の「病気の有無」だけに注目するのは、健康管理において不十分である。大事なことは、糖尿病、認知症、脳卒中、心筋梗塞など重篤な病気につながる共通点に着目していくこと。キーワードは「血管」である。...
収録日:2025/01/10
追加日:2025/04/15
問題だらけの閣僚たち…トランプ政権の真の公約とは?
第2次トランプ政権の危険性と本質(5)トランプの政治手法の問題とは?
トランプの経済政策は、文化戦争の手段としての反グローバリズムという軸で理解するしかないが、そのような政策を進めるトランプ政権の政治手法の問題点はなにか。その背景には、陰謀論者が全部入ってしまったような閣僚の問題...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/06/07