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誰得?謎のポテチ「社長チップス」とは?
		        	    
 人気プロ野球選手のカードが付いている「プロ野球チップス」ではなく、全国各地の社長の顔写真と座右の銘が入った“社長カード”が付いたポテトチップス、「社長チップス」をご存知でしょうか。
「社長チップス」は2016年4月に、お菓子を活用して企業のブランディングを手がけるベンチャー企業ESSPRIDE(エスプライド)より販売が開始されました。発売当初から日本経済新聞や毎日新聞をはじめ、テレビや雑誌など各種メディアでも取り上げられました。
「仮面ライダースナック」の販売が終了した1973年、「カード」×「スナック」というノウハウを生かして、当時人気絶頂だったプロ野球をテーマに、「プロ野球チップス」の前身となる「プロ野球スナック」が誕生しました。
ちなみに発売当時のお菓子はポテトチップスではなくスナックでしたが、1980年代にポテトチップスに変わります。2019年現在も、ロングセラー商品として親しまれています。
「社長チップス」に付いているカードの表面には、社長のブロマイドと座右の銘が、裏面には社長や会社のプロフィールのほか、「知力」「人望」「忍耐力」「容姿」「プレゼン能力」「気づかい力」「カリスマ性」など、さまざまな項目を点数化(自己採点)したカードゲームのような“戦闘能力”も記載されています。最終的には47都道府県から10人ずつ、計470人の社長のカード化を目指しているそうです。ちなみに味は「社長の塩味(CEO)味」です。
企業のPRを目的とした商品として開発されましたが、メディアや口コミでも話題となり、予想以上の売れ行きとなったといいます。エスプライドでは、「社長チップス」をきっかけとした社長同士のネットワーク作りや企業マッチングや交流会など、まさに“社長チップスソリューション”を開発・提案し、さらなる経営展開を行っています。
「社長チップス」はあくまでも、PRツールとしての側面が強いお菓子です。「お菓子」という“食べる人を幸せにする嗜好品”と「広告」という“商業目的の宣伝”がコラボしている以上、1)もらって食べる人、2)PRという目的を達成した“社長カード”に登場する社長を擁する企業および社長、3)売上を計上できる制作や販売等を手がけるエスプライドの、少なくとも三方が得をします。つまり本質的には、「社長チップス」にかかわるすべての人が得をすることになります。
エスプライドは“お菓子のチカラ”を「どんなときでもお菓子をもらうとテンションがちょっぴり上がる、お菓子を囲んで話をすると打ち解けられる」と述べています。またおまけカードにも、インパクトや親しみやすさ、手に取る楽しさやコレクションする喜びが付随しています。ぜひ「社長チップス」をいただく機会があったのなら、ちょっぴりテンションを上げつつ「社長の塩味(CEO)味」をあじわいながら、カードの社長に少しだけ思い馳せてみてください。
		        「社長チップス」は2016年4月に、お菓子を活用して企業のブランディングを手がけるベンチャー企業ESSPRIDE(エスプライド)より販売が開始されました。発売当初から日本経済新聞や毎日新聞をはじめ、テレビや雑誌など各種メディアでも取り上げられました。
人気カードは「仮面ライダー」から「プロ野球」へ
カード付きチップスの歴史は1971年にさかのぼります。スナック菓子の大手メーカーであるカルビーから、おまけカード付きスナック菓子の元祖ともいえる「仮面ライダースナック」が発売され、“おまけ付き菓子”最初の大ヒット商品として社会現象にもなるほどの人気を博しました。「仮面ライダースナック」の販売が終了した1973年、「カード」×「スナック」というノウハウを生かして、当時人気絶頂だったプロ野球をテーマに、「プロ野球チップス」の前身となる「プロ野球スナック」が誕生しました。
ちなみに発売当時のお菓子はポテトチップスではなくスナックでしたが、1980年代にポテトチップスに変わります。2019年現在も、ロングセラー商品として親しまれています。
「イケメンチップス」から生まれた「社長チップス」
一方、エスプライドは、もともとオフィスにオリジナル菓子を箱詰めして届けるサービスを展開していました。その中でより顧客に喜んでもらえる商品開発を検討し、企業で働くイケメンカード付きの「イケメンチップス」を開発し発売したところ、ネットで一気にうわさが拡散され、朝の情報番組でも紹介されるなど、大きな話題となりました。そして、第2弾となる「社長」×「ポテトチップス」 の「社長チップス」が誕生しました。「社長チップス」に付いているカードの表面には、社長のブロマイドと座右の銘が、裏面には社長や会社のプロフィールのほか、「知力」「人望」「忍耐力」「容姿」「プレゼン能力」「気づかい力」「カリスマ性」など、さまざまな項目を点数化(自己採点)したカードゲームのような“戦闘能力”も記載されています。最終的には47都道府県から10人ずつ、計470人の社長のカード化を目指しているそうです。ちなみに味は「社長の塩味(CEO)味」です。
企業のPRを目的とした商品として開発されましたが、メディアや口コミでも話題となり、予想以上の売れ行きとなったといいます。エスプライドでは、「社長チップス」をきっかけとした社長同士のネットワーク作りや企業マッチングや交流会など、まさに“社長チップスソリューション”を開発・提案し、さらなる経営展開を行っています。
結局「社長チップス」で得をするのは誰?
以上のような経緯と意図をもって誕生した「社長チップス」。では結局、「社長チップス」で得をするのは、いったい誰なのでしょうか。「社長チップス」はあくまでも、PRツールとしての側面が強いお菓子です。「お菓子」という“食べる人を幸せにする嗜好品”と「広告」という“商業目的の宣伝”がコラボしている以上、1)もらって食べる人、2)PRという目的を達成した“社長カード”に登場する社長を擁する企業および社長、3)売上を計上できる制作や販売等を手がけるエスプライドの、少なくとも三方が得をします。つまり本質的には、「社長チップス」にかかわるすべての人が得をすることになります。
エスプライドは“お菓子のチカラ”を「どんなときでもお菓子をもらうとテンションがちょっぴり上がる、お菓子を囲んで話をすると打ち解けられる」と述べています。またおまけカードにも、インパクトや親しみやすさ、手に取る楽しさやコレクションする喜びが付随しています。ぜひ「社長チップス」をいただく機会があったのなら、ちょっぴりテンションを上げつつ「社長の塩味(CEO)味」をあじわいながら、カードの社長に少しだけ思い馳せてみてください。
<参考文献・参考サイト>
・「社長の写真入りポテトチップス エスプライド、企業をPR」(『日本経済新聞』2016年1月18日付)
・「写真カード付き!! 社長チップス、4月発売」(『毎日小学生新聞』2016年2月22日付)
・ニッポンの底力「社長チップス」
http://shacho-chips.com/about/
・よくいただくご質問 ポテトチップス│カルビー株式会社
http://faq.calbee.co.jp/faq_detail.html?id=77
・社長のブロマイド付き!「社長チップス」 生みの親が語る、汗と涙のリアルな社長像
https://doda.jp/careercompass/compassnews/20180330-36326.html
			            
		            ・「社長の写真入りポテトチップス エスプライド、企業をPR」(『日本経済新聞』2016年1月18日付)
・「写真カード付き!! 社長チップス、4月発売」(『毎日小学生新聞』2016年2月22日付)
・ニッポンの底力「社長チップス」
http://shacho-chips.com/about/
・よくいただくご質問 ポテトチップス│カルビー株式会社
http://faq.calbee.co.jp/faq_detail.html?id=77
・社長のブロマイド付き!「社長チップス」 生みの親が語る、汗と涙のリアルな社長像
https://doda.jp/careercompass/compassnews/20180330-36326.html
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