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DATE/ 2019.03.23

ホテルや飛行機…繁忙期と閑散期の価格の違いは?

 2019年ももうすぐGW(ゴールデンウィーク)がやってきます。2019年は4月27日(土)から5月6日(月)という10連休です。みなさんすでに準備はされていますか。これを機に旅行に行こうと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、毎年この時期の旅行は高いというイメージもあります。ここでは実際の金額を他の時期と比較して考えてみます。ちなみにここで調べた情報は2019年2月末での情報です。旅行は一般的に出発日が近くなればなるほど高額になります。計画はお早めに。

沖縄ツアーで2.7倍差

 まずは、国内ツアーから。旅行業界大手HISのゴールデンウィーク特集を見ると、方面別に混雑予想が出されています。それによると、もっとも早くから混雑しそう、かつ大きく混雑しそうなのは、沖縄方面です。4月26日(金)あたりからすぐにピークに向かい、5月4日(土)あたりまで混雑しそうです。次に混雑しそうなのは北海道方面、九州は連休半ばでやや混雑するようです。国内ではやはり沖縄が大人気のようです。

 金額を比較してみましょう。たとえば、「沖縄本島2日間、羽田発着、レンタカー乗り放題」プランを見ると4月1日から4月25日までは、月曜日から木曜日、および日曜日発であれば37,800円、金曜日、土曜日発はプラス1,000円です。これがGW前日の4月26日(金)発になると、59,800円に上がり、さらにGW初日の4月27日(土)発だと91,800円、さらに翌日曜日(4月28日)になると101,800円、ここをピークとして、4月30日(火)発で81,800円、翌日76,800円と下がり、また次の金曜日(5月3日)で101,800となります。ピーク時の金額と、通常の料金を比較すると、およそ2.7倍の差がでました。

金沢のホテルでは3倍強の差

 ツアーではなくホテルを単体で予約すると考え見ましょう。ここでは仮に比較的評価の高い金沢駅近の温泉旅館を予約する条件で探してみます。HISのサイトから見ると4月1日時点での最安値は大人1名8,391円となっています。これをGW初日の4月27日(土)で検索すると26,800円。実に3倍強です。1泊で3倍の差が出るということは、連泊すると差額は膨れあがります。

ツアーでロンドンに行くとなんと5倍

 長いお休みです。思い切ってヨーロッパのロンドンに行ってみましょう。ここでは取り扱い数の多いトラベルコ(旅行比較サイト)で、東京(成田・羽田)発ロンドン3泊5日間のツアープランを検索してみます。最安値はアエロフロートロシア航空指定の直行便で1人10,8000円、4月1日から18日までは同額です。これ以降、GWに向けて少しずつ上昇し、4月20日(土)には13,3000円、22日(月)には30,3000円と急上昇し、GWに入る4月27日(土)には53万3000円と非現実的な価格です。実に、5倍の差です。

 これはツアー旅行で顕著な価格変動です。ツアーだと全てが日本の祝日の動きで組まれるので、どうしても全体的に動きが重なってしまいます。ということで、自分でホテルを予約すれば格段に安くなるはず。しかし問題は航空券。直行便だとやはり混雑して値段が上がるので、乗り継ぎ便にして安くするという方法があるようです。

個人旅行でロンドンに行くと30万円程度

 ということで、宿も航空券も自分で手配する想定のもと、上記と同じロンドン3泊5日間で最安値を探してみました。出発は4月27日(土)。ホテル予約は「Booking.com」、航空券は「Sky Scanner」を使用します。上記ツアーの目安ホテルは予約が出来なかったので近隣の安めのホテルにすると、3泊およそ3万円と少し。あとは問題の航空券です。日本発着の直行便はとにかく高く往復40万円くらいになります。思い切って2回以上の乗り換えにして検索してみると一人あたり往復で18万円程度となりました。単純にこれで金額を合計すると21万円程度です。しかし、3回乗り継ぐと所要時間は行きで35時間、帰りで31時間。宿泊日数にも変更が生じ、実際には計画が破綻します。

 現実的に考えて、乗り換え1回までで指定すると26万円と少しとなりました。こう考えると、自分で手配した場合、合計30万円弱といったところです。たしかに安くはなりますが、それでも4月前半のツアーの金額と比較すれば3倍です。

働き方改革はまだ途上

 これだけの価格差が出るのは、もちろん人が一斉に動くから。需要が一定期間に集中すれば、供給が不足し、値段がつり上がります。解決策は、休みを分散させることしかないでしょう。

 もちろん、このためにはさまざまな障壁がありますが、有給休暇をもっと活用できるようになった方がいいことはいうまでもありません。2018年のエクスペディアによると、日本人の有給休暇取得率は調査対象とされた世界19の国と地域のうち、3年連続最下位です。ヨーロッパ各国は100%に近い数値ですが、日本は50%。働き方改革はまだ途上にあるようです。

<参考サイト>
・HIS:ゴールデンウィーク特集
https://www.his-j.com/kokunai/kanto/special/gw/?intcid=kaigai_gw_pc_top01
・トラベルメディア【トライシー】:日本の有休取得率と取得日数、3年連続最下位 エクスペディア調査
https://www.traicy.com/20181224-expedia
(10MTV編集部)

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