アルコール・タバコ・ゲーム…どこから依存症?
芸能人の麻薬使用が連日TV報道で大きく取り上げられています。こうした違法薬物はもとより、アルコール、タバコ、ゲームなど過度にハマることで、やめたくてもやめられない依存に苦しむ事があります。今回は、本人だけでなく家族や周囲にも迷惑をかかる依存症のチェック方法について調べてみました。
アルコール依存症の診断基準は、過去1年間に以下の項目のうち3項目以上が同時に1ヶ月以上続いたか、または繰り返し出現した場合によります。
1. 飲酒したいという強い欲望あるいは強迫感
2. 飲酒の開始、終了、あるいは飲酒量に関して行動を統制することが困難
3. 禁酒あるいは減酒したときの離脱症状
4. 耐性の証拠
5. 飲酒にかわる楽しみや興味を無視し、飲酒せざるをえない時間やその効果からの 回復に要する時間が延長
6. 明らかに有害な結果が起きているにもにもかかわらず飲酒
これは、世界保健機関(WHO)が作成したICD-10の依存症候群で、チェックして疑いのある場合は早期の治療をオススメします。
Q1 朝起きて、最初のタバコを吸うのは何分後?
a. 5分以内:3点/b. 6~30分:2点/c. 31~60分:1点/d. 60分以降:0点
Q2 禁煙の指定がある場所でも禁煙するのがつらいですか?
a. はい:1点/b. いいえ:0点
Q3 1日の喫煙で、どちらがよりやめにくい?
a. 朝の最初の1本:1点/b. その他の1本:0点
Q4 1日に何本吸いますか?
a. 31本以上:3点/b. 21~30本:2点/c. 11~20本:1点/d. 10本以下:0点
Q5 起床後数時間のほうが、他の時間帯より多く喫煙していますか?
a.はい:1点/b.いいえ:0点
Q6 風邪などで寝込んでいる時も、喫煙しますか?
a.はい:1点/b.いいえ:0点
問いの合計で、0~3点:依存度低い/4~6点:依存度中程度/7~10点:依存度高いと判定されます。朝の喫煙の質と量が依存度のバロメーターとなっているようです。依存度が高めと判定されたら、禁煙外来など受診したほうがよいでしょう。
2018年にWHO(世界保健機関)が公表した ICD-11(国際疾病分類 第11版)では「物質使用症(障害)群または嗜癖行動症(障害)群 - 嗜癖行動症(障害)群」および「衝動制御症群」カテゴリにおいて「ゲーム症(障害)」が採用されたことが大きく報道されました。ここでいう「ゲーム」とはデジタルゲームまたはビデオゲームを指し、インターネットを使用したオンラインによるものも、オフラインによるものも含まれます。こうした依存、嗜癖、障害に関しては、現時点で世界的に認められた診断基準はまだありませんが、依存の程度などを評価する目的で、スクリーニングテストが使われることがあります。以下、大石クリニックのサイトでも紹介されている代表的なスクリーニングテストでチェックしてみてはいかがでしょうか。
以下の6項目の問いに、過去1年で5項目あるいはそれ以上が当てはまる場合は、依存障害が疑われます。
・満足を得るために、ネットを使う時間を段々長くしていかねばならないと感じていますか?
・ネット使用を制限したり、時間を減らしたり、完全にやめようとしたが、うまくいかなかったことが度々ありましたか?
・ネット使用時間を短くしたり、完全にやめようとしたとき、落ち着かなかったり、不機嫌や落ち込み、またはイライラなどを感じますか?
・使い始めに意図したよりも、長い時間ネットを使用していますか?
・ネットのために大切な人間関係、学校のことや、部活動のことを台無しにしたり、危うくするようなことがありましたか?
・ネットへの熱中のしすぎを隠すために、家族、学校の先生やその他の人たちに嘘をついたことがありますか?
依存症の二つのタイプ
大きくわけると依存症には二つのタイプがあり、ひとつはアルコールやタバコなどモノ(物質)への依存。もうひとつは、ギャンブルやゲームなどコト(プロセス)への依存があります。依存症は、意思の弱さや性格の問題で起こるのではなく、脳の報酬系など働きにより、条件がそろえば誰でも依存症になる可能性があります。アルコール依存症の判定基準
お酒での失敗は、飲める人であれば少なからず経験のあるもの。ただ、依存症となると大問題です。特徴としては、一日中体にアルコールが入っている状態が2日を越えて続く「連続飲酒」、もうひとつは、身体的依存、アルコールが切れる時に現れる「離脱症状」があげられます。例えば、飲んだ翌朝、文字がうまく書けない、暑くもないのにやたらに寝汗をかく、イライラしておこりっぽくなる、飲まないと眠れない、飲んで寝ると悪夢をみる、睡眠中しょっちゅう目が覚める、こんな離脱症状があれば、依存症の初期段階と考えてよいでしょう。アルコール依存症の診断基準は、過去1年間に以下の項目のうち3項目以上が同時に1ヶ月以上続いたか、または繰り返し出現した場合によります。
1. 飲酒したいという強い欲望あるいは強迫感
2. 飲酒の開始、終了、あるいは飲酒量に関して行動を統制することが困難
3. 禁酒あるいは減酒したときの離脱症状
4. 耐性の証拠
5. 飲酒にかわる楽しみや興味を無視し、飲酒せざるをえない時間やその効果からの 回復に要する時間が延長
6. 明らかに有害な結果が起きているにもにもかかわらず飲酒
これは、世界保健機関(WHO)が作成したICD-10の依存症候群で、チェックして疑いのある場合は早期の治療をオススメします。
タバコ依存症の判定基準
百害あって一利なしといわれるタバコですが、やめたくてもやめられない依存症の代表格です。ここでは、ファガストロームのニコチン依存度テストの項目から、依存度をセルフチェックしてみることをオススメします。Q1 朝起きて、最初のタバコを吸うのは何分後?
a. 5分以内:3点/b. 6~30分:2点/c. 31~60分:1点/d. 60分以降:0点
Q2 禁煙の指定がある場所でも禁煙するのがつらいですか?
a. はい:1点/b. いいえ:0点
Q3 1日の喫煙で、どちらがよりやめにくい?
a. 朝の最初の1本:1点/b. その他の1本:0点
Q4 1日に何本吸いますか?
a. 31本以上:3点/b. 21~30本:2点/c. 11~20本:1点/d. 10本以下:0点
Q5 起床後数時間のほうが、他の時間帯より多く喫煙していますか?
a.はい:1点/b.いいえ:0点
Q6 風邪などで寝込んでいる時も、喫煙しますか?
a.はい:1点/b.いいえ:0点
問いの合計で、0~3点:依存度低い/4~6点:依存度中程度/7~10点:依存度高いと判定されます。朝の喫煙の質と量が依存度のバロメーターとなっているようです。依存度が高めと判定されたら、禁煙外来など受診したほうがよいでしょう。
ゲーム依存症の判定基準
近年、スマホゲームの普及により、普段の生活が破綻するほどゲームへのめり込んでしまうケースが新たな依存症として社会問題となっています。2018年にWHO(世界保健機関)が公表した ICD-11(国際疾病分類 第11版)では「物質使用症(障害)群または嗜癖行動症(障害)群 - 嗜癖行動症(障害)群」および「衝動制御症群」カテゴリにおいて「ゲーム症(障害)」が採用されたことが大きく報道されました。ここでいう「ゲーム」とはデジタルゲームまたはビデオゲームを指し、インターネットを使用したオンラインによるものも、オフラインによるものも含まれます。こうした依存、嗜癖、障害に関しては、現時点で世界的に認められた診断基準はまだありませんが、依存の程度などを評価する目的で、スクリーニングテストが使われることがあります。以下、大石クリニックのサイトでも紹介されている代表的なスクリーニングテストでチェックしてみてはいかがでしょうか。
以下の6項目の問いに、過去1年で5項目あるいはそれ以上が当てはまる場合は、依存障害が疑われます。
・満足を得るために、ネットを使う時間を段々長くしていかねばならないと感じていますか?
・ネット使用を制限したり、時間を減らしたり、完全にやめようとしたが、うまくいかなかったことが度々ありましたか?
・ネット使用時間を短くしたり、完全にやめようとしたとき、落ち着かなかったり、不機嫌や落ち込み、またはイライラなどを感じますか?
・使い始めに意図したよりも、長い時間ネットを使用していますか?
・ネットのために大切な人間関係、学校のことや、部活動のことを台無しにしたり、危うくするようなことがありましたか?
・ネットへの熱中のしすぎを隠すために、家族、学校の先生やその他の人たちに嘘をついたことがありますか?
<参考サイト>
・厚生労働省:依存症についてもっと知りたい方へ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html
・久里浜医療センター:アルコール依存症の診断基準
http://www.kurihama-med.jp/outpatient/clinic/cl_alcohol_shindan_kijun.html
・日本呼吸器学会:タバコ依存度チェック
https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=86
・大石クリニック:ネット依存 チェック
http://www.ohishi-clinic.or.jp/net_check.html
・厚生労働省:依存症についてもっと知りたい方へ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html
・久里浜医療センター:アルコール依存症の診断基準
http://www.kurihama-med.jp/outpatient/clinic/cl_alcohol_shindan_kijun.html
・日本呼吸器学会:タバコ依存度チェック
https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=86
・大石クリニック:ネット依存 チェック
http://www.ohishi-clinic.or.jp/net_check.html