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DATE/ 2019.04.16

またできた…大人ニキビの原因と対処法は?

 大人になってからぽつりとあごにできたニキビを発見すると、若い頃よりもショックを受けてしまいますよね。思春期とはちがう「大人ニキビ」は、実は治りにくく、跡になりやすい、まさに女性の大敵ともいえます。

 そんな大人ニキビに対して、若い頃と同じケアをしていませんか? 思春期ニキビと大人ニキビは原因も違えば対処法も異なるのです。もし、変わらないケアをしていたら、むしろニキビを増やしている原因になっているかもしれません。大人ニキビの原因と対策について紹介していきましょう。

思春期ニキビとはどう違う?

 毛穴に皮脂が詰まってできるというニキビのメカニズムは同じですが、思春期ニキビと大人ニキビでは異なる部分がたくさんあります。

 思春期ニキビのおもな原因は、成長期で皮脂の分泌が活発になること。そのため、皮脂の多いTゾーンや鼻周りにできやすいのが特徴です。ただし、ホルモンバランスが安定してくるとニキビは少なくなります。

 一方、大人ニキビのおもな原因は、肌のターンオーバーの乱れ。不規則な食生活やストレス、ホルモンバランスの乱れなどによって、肌がダメージを受けてしまって大人ニキビができてしまうのです。思春期とは異なり、皮脂の少ないUゾーンにニキビができやすいのも特徴です。

 しかも、大人ニキビは思春期ニキビより治りにくく、繰り返しやすいという厄介な特徴も。思春期ニキビはおもな原因が皮脂の過剰分泌なので、洗顔をきちんとすることで改善が期待できます。一方で大人ニキビは原因がもっと体の内面にあるため、治るのには時間がかかってしまう上に、原因が改善されないとまたニキビができてしまいやすいのです。

正しい対処法と間違った対処法

 ニキビができたときにやりがちなケアが大人ニキビを悪化させている原因になっているかもしれない、というのは前述しました。ここで間違った対処法と、正しい対処法を紹介していきましょう。

 「マスクでニキビを隠す」「ニキビをファンデーションで隠す」、この2つはいずれも間違った対処法になっています。マスク内で蒸れることで雑菌が繁殖しますし、マスクがこすれてニキビに刺激を与えてしまうこともあるからです。また、ファンデーションなどで毛穴をふさいでしまうと毛穴詰まりを増長して、より悪化させてしまう危険があります。油分の多い化粧品はなるべく避けて、清潔な状態を保つのが大切です。指で触るような刺激もあたえないようにしましょう。

 「とにかく洗顔して皮脂をおとす」は、思春期ニキビには通用したこの対処法ですが、大人ニキビにとってはNGの対処法になっています。洗顔のしすぎは肌の乾燥を招いてしまい、より肌のターンオーバーを乱してしまう原因にもなりかねません。洗顔でしっかり汚れを落とすことも大切ですが、それよりも肌を整えるための保湿に力を入れるのが大切です。

大人ニキビの最大の対処法は

 そして何より大切なのが生活習慣を見直すこと。ここを治さなければ大人ニキビは繰り返してしまいます。忙しい女性は自分の生活を振り返る暇もなかなかないかもしれませんが、大人ニキビは体からのSOS信号と思って、自分の体を労ってあげるようにしましょう。

<参考サイト>
・思春期ニキビと大人ニキビは原因が違う?
https://www.ssp.co.jp/hythiol/troublenavi/acne/difference.html
・肌の悲鳴?皮膚科医に聞く「大人ニキビ」原因とニキビあと対策
https://www.kobayashi.co.jp/brand/bioil/contents/02.html
・「大人ニキビ」の原因・症状・対処方法について解説
https://jp.rohto.com/learn-more/bodyguide/acnes/adult/
・やりがち「大人ニキビNGケア」をチェック!美容家も頼っている、ニキビケアって?
https://jp.rohto.com/learn-more/bodyguide/acnes/acnes25_01/
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