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DATE/ 2019.06.15

40~50代に聞く「最近の新入社員」の特徴は?

 例年、新入社員の特徴については調査されています。公益財団法人・日本生産性本部によると、新入社員のタイプは、平成29年度「キャラクター捕獲ゲーム型」、平成28年度「ドローン型」、 平成27年度「消せるボールペン型」と時勢のキーワードに結びつけながら分かりやすく分析しています。ただ、世代が違えば、視点も変わります。今回は、40~50代の上司からみた「最近の新入社員(20代)」の特徴についての声を集めてみました。

落ち着いている・失敗を認めない

製造業50代前半男性管理職のコメント
 「新人の指導員を毎年(まさに今も)務めているので、思うところ色々です。ハイスペックなのに、結構独自路線を大切にする。自分は自分というタイプが多い。知識…浅い知識があるけど、自分の知らないことや失敗を認めない。意外と世あたり上手で、恐ろしいほどうまく立ち振る舞う。『誰についていくと得するか』をわかっている。特に女の子に多く、とにかく落ち着いている。昔の新入社員よりも印象は良いと思う。」

謝らない・怒られ慣れていない

メーカー40代後半女性管理職のコメント
 「怒られ慣れていない、謝らない。そして、度胸がある。会社の飲み会などには積極的には参加しない、時間にシビアといったところが最近の特徴でしょうか。話を聞いてるようで聞いてない、友だちにも話を聞いてみると、やはり、こんな感じの子が多いみたいですね…特に皆んな口を揃えて言うのが、謝らないって?」

世代ならではの特徴は...

・表面的な知識は豊富だが、思考の深度や幅が不足している
・自分の話は積極的だが、他人の話には興味がない
・一通りのプレゼンテーションはうまい
・積極的に仕事に関与しようとする姿勢はあまり感じられない
・なんでもスマホ検索に慣れているせいか、本を読まない
・並び意識が強く、飛び抜けたことはしたがらない
・スマホやタブレットに習熟しているので、飲み会などのお店探しや予約が速い

 一言コメントをいくつか集めてみると、スマホなどの扱いが特徴的で、仕事でも遊びでもかなり使いこなしている印象です。また、Youtubeやニコニコ動画などの影響か、プレゼンテーションが手慣れている人も多いようです。

新人類からみたゆとり世代

 評価対象である20代は、なにかと話題になるほぼ「ゆとり世代」。怒られ慣れていない、謝らないといったコメントに集約されているように、過度なストレスなく育った一端を感じさせます。

 評価者である40~50代といえば、かつては新人類と呼ばれた世代。バブル世代、しらけ世代、いちご世代(団塊ジュニア)が重なっており、一概にはまとめにくいですが、仕事環境もITによる激変をくぐり抜けてきただけあり、これまでの世代より、新入社員に対して異星人的な捉え方は少ないように感じました。

<参考サイト>
・日本生産性本部:新入社員意識調査・特徴とタイプ
https://www.jpc-net.jp/new_recruit/typehistory.html
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