社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2019.07.13

使われるとイラっとするカタカナ語は?

 言葉に罪はありませんが、話した人やシチュエーションによっては人をイラッとさせることがあります。ビジネスシーンのみならず欧米化の波をうけて氾濫するカタカナ語がその象徴といってよいでしょう。今回は、どんな言葉とシチュエーションでイラッときたか、いくつか声を集めてみました。

仕事でイラっとするカタカナ語は?

・「今回の会議の《アジェンダ》は~」「《タスク》は~」とか、何それ的な感じで、「議題」「業務」とか日本語でよいのでは。(30代女性)

・《アサイン》とか《スキーム》とか口癖のような上司にムカつきます。(20代女性)

・ゲーム業界なんですが、何かと《スキーム》、《マネタイズ》と呪文のように言われるのがどうも、枠組みとか収益化でいいんじゃないでしょうか。(30代男性)

・《ブレスト》とか《リスケ》くらいはわかるんですが、「《アジャイル》な振る舞いを期待する」とか、「スタッフの《コンピテンシー》は?」とか、何をいっているかわからないことが...。(40代女性)

・イラつくというか、《ローンチ》をお昼ご飯と聴きまちがえてから、《ローンチ》と聞くたびに恥ずかしくなります。(20代女性)

・「《リテラシー》がなってない!」と怒られた上司にムカっときました。新人にたいする《リテラシー》がなってないと。(30代男性)

・自分より年下の上司に替わって、企画書の確認をお願いしたところ、《フィジビリティ》についてコメントほしいと言われて、そんな意識高い系言葉でマウントとろうとしなくてもいいのにと軽くムカつきました。(40代男性)

・カタカナ語ではないんだけど、《FB》(フィードバックの意)とか《CC》(カーボンコピーの意)とか会話に混ぜられるとイラつきます。(40代女性)

 まとめると、日本語の方が分かりやすいのに敢えてカタカナ語を使われるケース、また、そこまで意味的に浸透していないカタカナ語などを使われると人はイラつくようです。

使いそうな人の特徴は?

・あまり、まわりに使う人がいないんだけど、知識をひけらかすイメージ。(40代女性)

・横文字が、普通になってきてるから、あまりカッコつけて感がないまま、自分でも使っている。(30代男性)

・自分をよく見せたい、自信のなさの裏返しタイプ。(50代女性)

・偉ぶっている人、言葉の意味がわからないと上から目線になる好かんやつ。(20代男性)

・意識高い系の若者と、無理して覚えた感じの頭の悪い上司ですかね。(20代男性)

 カタカナ語といえばかつては芸人ルー大柴さんの持ちネタで、少し嫌味なキャラとして笑いを誘いました。日常の場面では、笑えない事象とも言え、海外や外資系でドップリ仕事してきた人、意識高い系をアピールしたい人がよく使うケースがあります。自然と出てきてしまう場合は仕方ないですが、人をイラつかせるのは、あえて意味の通じないカタカナ語を用いることで、上から目線でマウントをとろうとするケースでしょう。日々、気をつけたいものです。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

忠犬ハチ公で哲学する…人と犬の関係から見えてくる道徳論

忠犬ハチ公で哲学する…人と犬の関係から見えてくる道徳論

東大ハチ公物語―人と犬の関係(1)上野英三郎博士とハチ

東京大学大学院人文社会系研究科教授・一ノ瀬正樹氏が、海外でも有名な「ハチ公」の逸話を例に、人と犬の関係について考察する。第一回目は、ハチの飼い主・上野英三郎博士について触れ、東大とハチ公の結びつきや、東大駒場キ...
収録日:2017/04/04
追加日:2017/06/13
一ノ瀬正樹
東京大学名誉教授 武蔵野大学人間科学部人間科学科教授
2

変人募集中…0から1を生める人、発掘する人、育てる人

変人募集中…0から1を生める人、発掘する人、育てる人

エンタテインメントビジネスと人的資本経営(4)エンタメで一番重要なのは「人」

エンタメビジネスにおいて一番大切なのは「人」である。さらに、「0から1を生める」クリエイターが必須であることはいうまでもないが、そのような人材だけではエンタテインメントビジネスは成立しない。時として異能で多様なク...
収録日:2025/05/08
追加日:2025/10/28
水野道訓
元ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役CEO
3

正直とは何か――絶対的存在との信頼関係の根幹にあるもの

正直とは何か――絶対的存在との信頼関係の根幹にあるもの

徳と仏教の人生論(2)和合の至りと正直

『書経』を研究する中で発見した真理について理解を深めていく今回。徳は天をも感動させる力を持ち、真の和合は神を動かす。そして、宇宙は人間のように、また人間も宇宙のように構成されており、その根底には「正直」がある。...
収録日:2025/05/21
追加日:2025/10/25
4

一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界

一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界

習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?

「習近平中国」「習近平時代」における中国内政の特徴を見る上では、それ以前との比較が欠かせない。「中国は、毛沢東により立ち上がり、鄧小平により豊かになり、そして習近平により強くなる」という彼自身の言葉通りの路線が...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/09/25
垂秀夫
元日本国駐中華人民共和国特命全権大使
5

5つの産業で「資源自給・人財成長・住民出資」国家を実現

5つの産業で「資源自給・人財成長・住民出資」国家を実現

産業イニシアティブでつくるプラチナ社会(1)「プラチナ社会」構想と2050年問題

温暖化やエネルギー問題など、地球環境の持続可能性をめぐる議論はその緊急性が増している。そのような状況で日本はどのような社会を目指すべきなのか。モノの所有ではなく幸せを求める、持続可能な「プラチナ社会」の構想につ...
収録日:2025/04/21
追加日:2025/10/22
小宮山宏
東京大学第28代総長 株式会社三菱総合研究所 理事長 テンミニッツ・アカデミー座長