社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2019.07.20

世界の高級ホテルで使われている日本の〇〇とは?

 世界に日本が誇るアレといえば、何を思い浮かべますか。寿司、インスタントラーメン、カラオケ、家電、豊かな自然、おもてなし、いろいろありますが、肝心のアレを忘れてはいけません。世界の高級ホテルでも使われているアノ商品です。

日本の玄関口で最先端を体験する

 冒頭でもったいぶってお伝えしたアレとはウォシュレットのことです。日本のトイレに感動する外国人は少なくありません。あまり知られていませんが、日本の玄関口の成田空港では最先端のトイレ空間を体験することができます。

 今年2019年4月、第1ターミナルビル南ウイング1階に日本のトイレ文化を世界に発信するためのトイレ「experience TOTO(エクスペリエンス・トートー)」が開設されました。TOTOと成田国際空港とのコラボレーション企画です。なんと5言語に対応しています。

世界の高級ホテルやルーブル美術館にも

 ウォシュレットは中国人観光客による爆買いの目玉商品でもあります。また近年は世界の高級ホテルや飛行機、観光名所にもウォシュレットが採用され始めています。

 英国ロンドンのザ・シャードの上層階にある5つ星ホテルの「シャングリラ・ホテル・アト・ザ・シャード」や米国マイアミの「シャングリラ・ホテル・アト・ザ・シャード」、また、ボーイング777のビジネスクラス、パリのルーブル美術館でも採用されているのです。

TBS「メイドインジャパン!」でも紹介

 毎週月曜日の21時から放送されているテレビ番組「メイドインジャパン!」(TBS)でも何度も取り上げられています。司会は蒼井優さんと電撃結婚した山里亮太さん。日本で暮らす外国人が良いと思った日本製品を母国の家族に持ち帰る番組です。

 ちなみに番組では「日本のシャワートイレ&出前機が世界を救う」「アメリカ 4才の双子が祖父母の家にシャワートイレを持っていく」など、「シャワートイレ」という表現が使われています。ウォシュレットもシャワートイレも同じ温水洗浄便座を指しますが、TOTOの商標がウォシュレット、INAXの商標がシャワートイレです。本記事ではウォシュレットの名称で統一したいと思います。

 これだけウォシュレットが海外でも愛されていることを知ると、ウォシュレット付きトイレが世界基準になる日もそう遠くはないかもしれません。みなさんも仕事などで外国の方をおもてなしする際にはウォシュレットを活用してみてはいかがでしょう。

 ただし、ウォシュレットの使用には注意も必要です。ウォシュレット症候群をご存知ですか。正式な病名ではありませんが、洗いすぎにより肛門の周囲にある皮脂まで過剰に洗い流してしまうことで、皮膚のバリア機能が低下し、かぶれやかゆみなどの症状が起こることです。豆知識としてぜひ覚えておいてください。

<参考サイト>
・成田国際空港、最先端おもてなしトイレ。5言語対応タブレットリモコンで「ウォシュレット」体験も | 住まいの「本当」と「今」を伝える情報サイト【LIFULL HOME'S PRESS】
https://www.homes.co.jp/cont/press/buy/buy_00908/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

デカルトが注目した心と体の条件づけのメカニズム

デカルトが注目した心と体の条件づけのメカニズム

デカルトの感情論に学ぶ(1)愛に現れる身体のメカニズム

初めて会った人なのになぜか好意を抱いてしまうことがある。だが、なぜそうした衝動が生じるのかは疑問である。デカルトが友人シャニュに宛てた「愛についての書簡」から話を起こし、愛をめぐる精神と身体の関係について論じる...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/31
津崎良典
筑波大学人文社会系 教授
2

『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割

『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割

何回説明しても伝わらない問題と認知科学(2)バイアスの正体と情報の抑制

「バイアスがかかる」と聞くと、つい「ないほうが望ましい」という印象を抱いてしまうが、実は人間が生きていく上でバイアスは必要不可欠な存在である。それを今井氏は「マイワールドバイアス」と呼んでいるが、いったいどうい...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/09
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授
3

偉大だったアメリカを全否定…世界が驚いたトランプの言動

偉大だったアメリカを全否定…世界が驚いたトランプの言動

内側から見たアメリカと日本(2)アメリカの大転換とトランプの誤解

アメリカの大転換はトランプ政権以前に起こっていた。1980~1990年代、情報機器と金融手法の発達、それに伴う法問題の煩雑化により、アメリカは「ラストベルト化」に向かう変貌を果たしていた。そこにトランプの誤解の背景があ...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/11
4

「白人vsユダヤ人」という未解決問題とトランプ政権の行方

「白人vsユダヤ人」という未解決問題とトランプ政権の行方

戦争と暗殺~米国内戦の予兆と構造転換(3)未解決のユダヤ問題

保守的な軍国化によって、内戦への機運が高まっているアメリカだが、MAGAと極左という対立図式は表面的なものにすぎない。その根本に横たわっているのは白人とユダヤ人という人種の対立であり、それはカーク暗殺事件によって露...
収録日:2025/09/24
追加日:2025/11/06
東秀敏
米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー
5

宇宙の理法――松下幸之助からの命題が50年後に解けた理由

宇宙の理法――松下幸之助からの命題が50年後に解けた理由

徳と仏教の人生論(1)経営者の条件と50年間悩み続けた命題

半世紀ほど前、松下幸之助に経営者の条件について尋ねた田口氏は、「運と徳」、そして「人間の把握」と「宇宙の理法」という命題を受けた。その後50年間、その本質を東洋思想の観点から探究し続けてきた。その中で後藤新平の思...
収録日:2025/05/21
追加日:2025/10/24