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DATE/ 2019.09.18

「スマホが熱い」は危険信号?発熱の原因とは?

 アプリに夢中になっていったら、いつの間にか「スマホが熱い!」。誰でも一度はこんな経験があるはずです。そんな時、みなさんはどのように対処していますか。そもそも、どうしてスマホは熱くなるのかを知っていますか。

 発熱時の対策法にとどまらず、発熱の原因とその予防策まで知ろうとすると、スマホの仕組みに少し分け入っていくことになります。でも、これが分かると、スマホライフがちょっと快適にアップデートされるかもしれません。

なぜ、スマホは発熱するのか

 スマホが発熱する理由はいくつかあります。おそらく、一番よくあるのが、アプリの使いすぎによって、いわばスマホのエンジンであるCPUに高い負荷がかかることです。CPUは負荷がかかると非常に高温になります。

 バッテリーも負荷がかかると発熱します。充電時にバッテリーが熱くなるのはそのためです。また、スマホは人体と同様に、周辺環境にも大きく依存します。

 継続的に高い温度の環境下に置かれると、放熱ができなくなってスマホはどんどん熱を帯びていきます。

最悪の場合、故障するケースも

 以上のような理由によって、スマホが発熱することは、異常ではなく、むしろ正常な反応です。ただし、発熱によるリスクはあります。

 たとえば、マシーンの心臓部であるCPUに大きな負荷がかかると、誤動作が起こったり、フリーズすることも多々あります。発熱の状態を長時間放置すると、最悪の場合、スマホが故障するケースもあります。

発熱を予防する3つのポイント

 発熱を予防するためにはどうすればいいのか。発熱の原因が分かっていれば、そう難しいことではありません。発熱の原因は、CPUの負荷、バッテリーの負荷、それから利用環境でした。これら3点を改善すればいいわけです。

 まずは1つ目。なるべくCPUの負荷を減らすためには、アプリの利用に気をつけることです。表面的に起動していなくても、バックグラウンドで動作しているとCPUに負荷がかかります。また、リッチなゲームや高画質な動画の鑑賞など、CPUに大きな負荷のかかる動作は、時間を制限し、長時間の連続使用を避けるといった対策も可能です。

 それから2つ目。バッテリーに大きく負荷がかかる典型は、充電中にスマホを使用することです。なるべく充電中の使用はやめましょう。面倒でもスマホ使う時は充電を中止した方が賢明です。

 そして3つ目。利用環境については、ともかく高温の環境に長時間スマホを置かないことです。直射日光のあたる場所や、夏に車内に置きっぱなしにしたり、使用中のガスコンロに近くに置くなども当然厳禁です。

発熱してしまった時の対処法

 いざ、発熱してしまった時はどのように対処すればいいのか。一番手っ取り早い方法は電源を切ることです。電源を切るまでではないという時は、高い負荷をかけているアプリを停止しましょう。

 また、スマホケースを外すことで、物理的にスマホが放熱できるように対処する方法もあります。逆に言うと、特に若い女性に人気のあるスマホのデコレーションは、時に放熱を妨げる可能性があります。

 一番やってはいけないのが、水をかけたり、冷蔵庫に入れたり、保冷剤で急冷することです。いくら防水機能があっても、急冷すると内部が結露し、深刻な故障の原因になります。これは絶対にやめましょう。

 ここまで記してきたように、日々の生活の中でちょっと気をつけるだけで、スマホの発熱は防ぐことができます。発熱状態はスマホが無理をしている証しです。壊れてしまったら元も子もありません。今やスマホは生活の大事なパートナーです。ちょっと無理をしているなと思ったら、ぜひいたわってあげてください。

<参考サイト>
・「スマホが熱い」は危険信号!?発熱の原因と対策
https://app.dcm-gate.com/article/002fd70/
・「スマホが熱くなる」は実は故障じゃない!? 素早く安全に冷やす方法を検証│TIME & SPACE
https://time-space.kddi.com/mobile/20180814/2409
・【スマホ基礎講座】「スマホが熱い」は危険?発熱のリスクや熱くなってしまったときの対処法
https://club-huawei.jp/use/heat/
・スマホが熱い!熱の原因とAQUOS R2の対策について|AQUOS:シャープ
https://k-tai.sharp.co.jp/dash/lp/performance/index.html
・参考:発熱したスマホは保冷剤で冷やすと壊れる? ドコモ、KDDI、ソフトバンクの回答
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1807/30/news076.html

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