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DATE/ 2020.02.25

定年後の再就職、仕事の種類と給与はどれくらい?

 定年退職したらどういう道があるのでしょうか。日本人の平均寿命は2016年の時点で約84歳です。定年は65歳となりつつあるので、定年してからの人生はおよそ20年程度。経済的な問題は若いうちから意識しておく必要がありそうです。

 最近では、73歳の現役交通誘導員の仕事をリアルにまた時にコミカルに綴った『交通誘導員ヨレヨレ日記』が5万部を越えるヒットになっています。FRIDAYの記事によると、著者の柏耕一さんは「働く意欲には、収入面はもちろんのこと、仕事を好きになれるかどうかが重要」といいます。「定年後どのように働くか」は大事な問題になりつつあるようです。

 ここでは、実際に定年後も働きたいと考えた際にどのような仕事があるのか、現状を少し詳しく見てみましょう。

資格不要では「警備員」「清掃スタッフ」は比較的時給が高い

 シニア求人ナビで、東・中日本エリアからシニア向け求人を探してみました。資格・年齢不問で比較的数が多いのは、「販売・接客」「フード」「マンション管理人」「警備員」「清掃スタッフ」といったところです。「販売・接客」での給与相場は時給920円から1,200円くらいのアルバイトが多いようです。「フード」では、家事代行が時給1,100円、老人福祉施設内厨房での調理は時給950円から1,000円。居酒屋のキッチンスタッフも同程度の時給です。

 「マンション管理人」の場合、住み込みでは月給274,000円の契約社員(夫婦合算の場合)といったものがあります。通勤では時給900円程度のアルバイトから月給174,200円の契約社員(72歳まで)といったものも。「警備員」を見ると、例えば東京ドームの警備スタッフの場合、時給1,300円以上。高級賃貸マンションの夜間警備スタッフは正社員で月給215,000円。「清掃スタッフ」は都内大学病院や都内マンションの清掃員で1,200円、都内のオフィスビル清掃スタッフの場合、時給1,650円。資格不要の場合、全般的に時給1,000円程度といった印象ですが「警備員」や「清掃員」は比較的、他よりも時給が高いようです。また、働くエリアによって時給は大きく変動するようです。もちろん都内が一番高いですが、生活費も高いので総合的に考える必要はあります。

資格・経験がある仕事「保育」「ドライバー」など

 資格が必要な仕事を見てみましょう。保育士、介護士などの資格分野で見ると、都内の「学童クラブ・児童館・保育園の職員」で常勤の場合、月給19万から29万、非常勤で時給1,015円から1,030円程度といったものから、「訪問介護スタッフ」月給24万円から28万円、「常勤ホームヘルパー」月給225,000円から、非常勤(午前のみ)では時給1,100円からといったものもあります。

 「ドライバー」の場合、名古屋でのデイサービスの送迎ドライバーで時給1,020円といったものや、都内での福祉車両の運転手、時給1,100円から1,300円といったものもあります。営業運転をするには二種免許が必要ですが、「タクシードライバー」では都内で月給25万円プラス歩合給というものがあります。また名古屋市のタクシー会社では、月収30万円から70万円(最低保障21万円)としているところもあります。

経験・資格・コミュニケーション力は活きる

 もちろん高齢になれば、選択肢は減ってきます。しかし、それまでの経験やスキル、資格を活かせる現場や、コミュニケーション能力を活かせる場所など、うまく探せればそれなりに仕事はあるように思えます。国は高齢者就労支援策として、「東京しごとセンター」にシニアコーナーを設けて個別相談や各種セミナーなどを行なっています。焦る必要はないかもしれません。しかしまずは、現役のなるべく早いうちから、お金のことや老後の働き方について計画的に考えておく必要はあるでしょう。

※上記の給与・時給等は2020年1月調べのものです

<参考サイト>
元編プロ社長の73歳ヨレヨレ交通誘導員が語る「働くことの意味」|FRIDAY DIGITAL
https://friday.kodansha.co.jp/article/90967
・シニア求人ナビ
https://www.seniorjob-navi.com/
・高齢社会対策説明「高齢社会フォーラム・イン東京」|内閣府
https://www8.cao.go.jp/kourei/kou-kei/24forum/tokyo-s3.html

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