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仕事満足度の高い業種ランキング…その特徴は?
雨にも負けず風にも負けず、今日も満員電車で通勤。周りのみなさまは、今の仕事にどのぐらい満足しているのでしょうか。職種や業種によって満足格差はあるのでしょうか。今回は、求人・転職サイトdoda(デューダ)の仕事満足度ランキング2019をのぞいてみました。
1位:「内装設計・インテリア」満足度指数73.5点
2位:「MR」72.8点
3位:「英文事務」72.3点
4位:「セールス・エンジニア・アプリケーションエンジニア・FAE」71.8点
5位:「研究/開発(素材・化学・食品・化粧品・その他)」71.7点
調査方法は、「総合」「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間(残業・休日など)」「職場環境(社風・周囲の社員など)」の五つの指標別に、100点満点中何点かを自己申告してもらっています。対象は正社員として働く20歳~59歳のビジネスパーソン15,000人、調べたのは118職種に上ります。全体平均の仕事満足度は64.7。職場に対する通信簿として、まずまず信頼が置けそうな数字です。
低い職種は「証券会社(個人)」53.2点、「証券会社(法人)」55.6点、生命保険・損害保険(個人)」55.7点、「デザイナー/クリエーター(出版/広告/Web/映像関連)」57.3点、「店舗開発・施設管理」57.7点など。「自分がやりたい」「新しいことにチャレンジできて、自分自身も成長できる」仕事であれば、労働時間に比べて給与・待遇などに多少不満があったとしても、「今の仕事に満足」と胸を張る人が多いようです。
より広く19に分けられた「業種」で見ると、70点ラインを超えているのは1位の「コンサルティング」70.3点だけ。2位「教育」68.7点、3位「電気・機械メーカー」68.6点、4位「理容・美容・エステ」68.2点、5位「インターネット・広告・メディア」67.0点と多岐にわたります。満足度コメントを見ると、「自分の資格・スキルを活かせる(コンサルティング)」「自己研鑽できる(教育)」「専門性が高いので、自身の成長もできる(電気・機械メーカー)」など。給与水準が低めでも「仕事内容・人間関係がいいので続けていける(理容・美容・エステ)」「仕事柄いろんな業界を垣間見ることができる(インターネット・広告・メディア)」の声も聞かれました。仕事のやりがいに加え、勤務時間などに自分の裁量がどの程度きくのか、人間関係はどうかなどが総合的な満足度につながっています。
2017年:「コンサルティング」70.4点「エネルギー」67.0点「メディカル」65.6点
2018年:「コンサルティング」67.0点「メディカル」66.8点「商社」66.5点
2019年:「コンサルティング」70.3点「教育」68.7点「電気・機械メーカー」68.6点
3年連続満足度トップのコンサルティング業界の強みとして、「給与水準の高さ」「やりがいのある幅広い業務」「職場環境のフラットさ」が挙げられました。
今回トップ3に入らなかった「エネルギー」「メディカル」「商社」などの満足度は、2019年も65.7~66.2と平均以上を保っています。ただ前回は15位だった「教育」が2位に浮上したのは、「給与・待遇」「労働時間」についての満足度は低いものの、「総合」「仕事内容」「職場環境」の指標が高いレベルを示したため。ということは、働く側の「満足」に対する意識が変化しているのかもしれません。
たとえば2018年の2位から8位に下落した「メディカル」では、「人の命がかかっているので、つらい時もある」と、重いコメントも聞こえました。2019年の「仕事内容」に関する満足度が最も高い業種は「理容・美容・エステ」である点を見ても、自分の能力や専門性を活かせるかどうか、人間関係はどうかが、今後の仕事満足度を左右する指標になりそうです。
満足度の高い業種の特徴は?
まず、具体的な職種で満足度ランキングを並べてみましょう。1位:「内装設計・インテリア」満足度指数73.5点
2位:「MR」72.8点
3位:「英文事務」72.3点
4位:「セールス・エンジニア・アプリケーションエンジニア・FAE」71.8点
5位:「研究/開発(素材・化学・食品・化粧品・その他)」71.7点
調査方法は、「総合」「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間(残業・休日など)」「職場環境(社風・周囲の社員など)」の五つの指標別に、100点満点中何点かを自己申告してもらっています。対象は正社員として働く20歳~59歳のビジネスパーソン15,000人、調べたのは118職種に上ります。全体平均の仕事満足度は64.7。職場に対する通信簿として、まずまず信頼が置けそうな数字です。
低い職種は「証券会社(個人)」53.2点、「証券会社(法人)」55.6点、生命保険・損害保険(個人)」55.7点、「デザイナー/クリエーター(出版/広告/Web/映像関連)」57.3点、「店舗開発・施設管理」57.7点など。「自分がやりたい」「新しいことにチャレンジできて、自分自身も成長できる」仕事であれば、労働時間に比べて給与・待遇などに多少不満があったとしても、「今の仕事に満足」と胸を張る人が多いようです。
より広く19に分けられた「業種」で見ると、70点ラインを超えているのは1位の「コンサルティング」70.3点だけ。2位「教育」68.7点、3位「電気・機械メーカー」68.6点、4位「理容・美容・エステ」68.2点、5位「インターネット・広告・メディア」67.0点と多岐にわたります。満足度コメントを見ると、「自分の資格・スキルを活かせる(コンサルティング)」「自己研鑽できる(教育)」「専門性が高いので、自身の成長もできる(電気・機械メーカー)」など。給与水準が低めでも「仕事内容・人間関係がいいので続けていける(理容・美容・エステ)」「仕事柄いろんな業界を垣間見ることができる(インターネット・広告・メディア)」の声も聞かれました。仕事のやりがいに加え、勤務時間などに自分の裁量がどの程度きくのか、人間関係はどうかなどが総合的な満足度につながっています。
これまで、そしてこれからは?
この「仕事満足度ランキング」は2013年分からがウェブで公開されています。ただし、業種と職種に分けた分析で比較できるのは2017年からの3年間です。業種ランキングのトップ3を並べてみます。2017年:「コンサルティング」70.4点「エネルギー」67.0点「メディカル」65.6点
2018年:「コンサルティング」67.0点「メディカル」66.8点「商社」66.5点
2019年:「コンサルティング」70.3点「教育」68.7点「電気・機械メーカー」68.6点
3年連続満足度トップのコンサルティング業界の強みとして、「給与水準の高さ」「やりがいのある幅広い業務」「職場環境のフラットさ」が挙げられました。
今回トップ3に入らなかった「エネルギー」「メディカル」「商社」などの満足度は、2019年も65.7~66.2と平均以上を保っています。ただ前回は15位だった「教育」が2位に浮上したのは、「給与・待遇」「労働時間」についての満足度は低いものの、「総合」「仕事内容」「職場環境」の指標が高いレベルを示したため。ということは、働く側の「満足」に対する意識が変化しているのかもしれません。
たとえば2018年の2位から8位に下落した「メディカル」では、「人の命がかかっているので、つらい時もある」と、重いコメントも聞こえました。2019年の「仕事内容」に関する満足度が最も高い業種は「理容・美容・エステ」である点を見ても、自分の能力や専門性を活かせるかどうか、人間関係はどうかが、今後の仕事満足度を左右する指標になりそうです。
<参考サイト>
・doda「仕事満足度ランキング2019」
https://doda.jp/guide/manzokudo/
・doda「仕事満足度ランキング2019」
https://doda.jp/guide/manzokudo/
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