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DATE/ 2020.07.27

市販のミネラルウォーター、その違いとは?

 ミネラルウォーターをどんな基準で飲んでいますか? いろんな種類があるけれど、正直見分けがつかない。何となく選んでいるけれど、比べたことがない…という人は多いでしょう。今回は「お気に入りの水を見つけたい!」という人のため、代表的なミネラルウォーターを比較しながら、選び方のポイントをご紹介します!

一般的に売られているミネラルウォーターを比較

 ミネラルウォーターと一口に言っても、産地や味などでさまざまな種類があります。そこでまずは各種のミネラルウォーターの違いを知っておきましょう。

 ミネラルウォーター選びのポイントとなるのは「水の種類(品名)」「採水地」「硬度」「PH値」です。まずはコンビニで一般的に売られている、各社の人気銘柄のミネラルウォーターを比較してみましょう。



ミネラルウォーターは4つに分類される

 まずはミネラルウォーターの種類から見てみましょう。日本においてミネラルウォーター類は「水の成分」と「処理法」の違いで、以下の4つに分類されます。

【ナチュラルウォーター】
特定の水源から採水された地下水で、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理が施されていないものを指す。

【ナチュラルミネラルウォーター】
「ナチュラルウォーター」の中でも、ミネラル成分が溶けこんでいるもの。
ただしそのミネラル成分は、自然由来のものに限られる。

【ミネラルウォーター】
「ナチュラルウォーター」の中でも、品質保持のためにミネラル成分を人工的に調整した水、または何種類かのナチュラルミネラルウォーターを混合したもの。
また通常の加熱殺菌以外にも、オゾン殺菌や紫外線殺菌、水への空気の混入などの調整が行われているもの。

【ボトルドウォーター(飲用水)】
上記3種の以外のもの。蒸留水、海洋深層水、河川の表層水や、水道水をボトリングしたもの(「東京水」など)が該当する。

 「ナチュラル」の名を冠したものだけが「天然水」と表記できる水です。上記の表を見てお分かりの通り、コンビニでよく見かけるミネラルウォーターのほとんどが「ナチュラルミネラルウォーター」となっています。

味の違いは「硬度」の数値で分かる!

 ミネラルウォーターを選ぶ時、ほとんどの人は水の味や口当たりで選ぶでしょう。味の違いは水の「硬度」が関係しています。

 硬度とは、カルシウムとマグネシウム量による指標で、数値が高い水を硬水、低い水を軟水といいます。日本では軟水は1Lあたり100~120mg以下、それ以上を硬水と呼ぶことが多いです。

【軟水】
・口当たりが軽くてクセがなく、ゴクゴク飲みやすい
・緑茶の香りが引き出されやすい
・出汁の味が引き立つ、お米がふっくらやわらかく炊き上がるなど、日本料理に適している

【硬水】
・舌触りが少し重く、苦みがある
・紅茶やコーヒーの香りが引き出されやすい
・肉の灰汁が抜けやすくやわらかくなる、麺にコシが出るなど、肉の煮込み料理やパスタに適している

 日本で採水されるほとんどの水が軟水です。そのため、ミネラル成分を多く含む硬水は飲みごたえがあるように感じられるでしょう。

 また、硬度とは別にPH値というものもあります。水分中の水素イオンの濃度指数で、0から14までの数値があり、数値が低いほど酸性、高いほどアルカリ性となり、中間のPH7が中性となります。
 中性のPH7の水がもっともバランスがよく、飲みやすいといわれていますが、PH値だけでは味に大きな差はないという意見もあります。

採水地や、出身地で選ぶのもアリ!

 日本では海外のミネラルウォーターもたくさん売られています。海外産といえば硬水ですが、「エビアン」に代表されるように日本のコンビニに置かれている海外産のミネラルウォーターは日本人でも飲みやすいものが多いです。海外産は敷居が高い……という人も、まずは人気の銘柄からチャレンジしてみては。

 また一説によると「自分が生まれ育った場所」で使われている水道水は、自分にとって慣れ親しんだ水であるため「おいしい」と感じやすいのだとか。そのため、自分が生まれ育った町が引いている水源の成分を調べ、それと似ている硬度の水を選ぶという手も。

 同じ味、硬度のミネラルウォーターで迷った時は、より親しみのある産地のものを選んでみてもいいでしょう。

自分の飲み方にあった水を選ぼう

 上述したように軟水と硬水ではミネラル成分の量が違うため、日本料理を使う時は軟水を、ミネラル分が不足しがちの時や、運動・ダイエットの時は硬水と、用途によって使い分ける人もいます。

 体にもっとも必要なものだからこそ、こだわりたい水選び。選び方に迷ったら、今回解説したポイントを参考にしてみてくださいね!

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本記事の文中、PH値の表記におきまして、公開当初一部表記に誤りがございましたので、ここに訂正し、お詫び申し上げます。なお、現在は修正済みとなっております。

誤:数値が高いほど酸性、低いほどアルカリ性
正:数値が低いほど酸性、高いほどアルカリ性
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<参考サイト>
・ミネラルウォーターと水道水の違いは? 安全性や味などを比較(kirara)
https://www.kirala.jp/special/knowhow/77/
・軟水・硬水の違いを比較! 料理や美容に活用できる!飲み分け・使い分けのススメ(kirara)
https://www.kirala.jp/special/knowhow/440/
・ミネラルウォーターの種類や違い、硬水と軟水って?深~い<水>の話(JR東日本ウォータービジネス/acure)
https://www.acure-fun.net/lounge/products/entry94.html
・関係法規(日本ミネラルウォーター協会)
https://minekyo.net/publics/index/6/
・おすすめミネラルウォーター20選【比較分布図付き】(水のススメ/プレミアムウォーター株式会社)
https://mizunosusume.jp/mineralwater-comparison-653

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