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ヴィーガンとベジタリアンの違いわかりますか?
		        	    
 近年「ヴィーガン」という言葉を多く耳にするようになりました。「ヴィーガン」向けメニューを揃えたお店や、「ヴィーガン」向けの食品も登場しているようです。以前から海外のセレブには「ヴィーガン」ないし「ベジタリアン」は少なくありません。
たとえば、『タイタニック』のヒロイン、ケイト・ウィンスレット、同作監督のジェイムズ・キャメロン。『レオン』のナタリー・ポートマン、『ジョーカー』のホアキン・フェニックスといった有名俳優をはじめ、ミュージシャンのマドンナ、アリアナ・グランデ、エリカ・バドゥ、さらにはトップテニスプレイヤーのビーナス・ウィリアムズなど多くのセレブたちが、「ベジタリアン」ないし「ヴィーガン」であることを公言しています。「ベジタリアン」が「菜食主義者」であることはよく知られているでしょう。では「ヴィーガン」とはどのような人たちなのでしょうか。
「ベジタリアン」は肉を食べません。「ヴィーガン」はこれに加えて卵・牛乳・チーズといった乳製品も食べません。つまり、「ベジタリアン」の中でもより厳格な考え方といってもいいかもしれません。どちらかというと「ベジタリアン」は自身の健康への気遣いが強い人が多いのに対して、「ヴィーガン」は根底に動物愛護の精神があるようです。ここが2者の大きな違いのポイントと言えます。
植物性たんぱく質は、米類、ブロッコリー、豆、ナッツ、などに多く含まれています。こうしたことから「大豆ミート」と呼ばれるヴィーガン向け加工食品が今、注目を集めています。「大豆ミート」とは、大豆を100%使用して油分を搾油、圧縮・高温乾燥させたもの。カロリーの面から見ても、鳥もも肉の半分、牛肩ロースの4分の1と大変ヘルシーです。こういった「ヴィーガン」向け加工食品市場は、現在では世界で1兆円を超える規模のマーケットになっているそうです。
マクロビオティックは「玄米菜食を中心として、その土地でとれたものを、その旬に食べる」ことが基本。お肉や大型の魚や卵、乳製品、砂糖もなるべく控えます。こうした「マクロビオティック」の食事は玄米が中心なのでよく噛むことになり、胃腸への負担を和らげるとともに、食べ過ぎを防ぐと言われています。
日本食はもともと健康的でしたが、食の欧米化が進んだ現代では、むしろ貴重なものになってきています。こういった流れとも関連して、日本でもヴィーガンレストラン、ヴィーガン向け食品等が増えてきています。さまざまなものが事足りるようになった私たちにとって、大事なことは生活の質へと変化してきています。こうなると、より健康的な食であったり、自分の主義主張に沿った食の形であったりするのかもしれません。こういった考え方はこれからもっと重要視され、市場も拡大していくのかもしれません。
		        たとえば、『タイタニック』のヒロイン、ケイト・ウィンスレット、同作監督のジェイムズ・キャメロン。『レオン』のナタリー・ポートマン、『ジョーカー』のホアキン・フェニックスといった有名俳優をはじめ、ミュージシャンのマドンナ、アリアナ・グランデ、エリカ・バドゥ、さらにはトップテニスプレイヤーのビーナス・ウィリアムズなど多くのセレブたちが、「ベジタリアン」ないし「ヴィーガン」であることを公言しています。「ベジタリアン」が「菜食主義者」であることはよく知られているでしょう。では「ヴィーガン」とはどのような人たちなのでしょうか。
「ヴィーガン」と「ベジタリアン」の違い
日本では、菜食主義者といえば「ベジタリアン」だと考えるのが一般的でした。「ヴィーガン」はまだなじみの薄いひとも多いのではないでしょうか。「ベジタリアン」が菜食主義であることは間違い無いのですが、「ヴィーガン」その中でも「完全菜食主義」の人たちのことを指すようです。「ベジタリアン」は肉を食べません。「ヴィーガン」はこれに加えて卵・牛乳・チーズといった乳製品も食べません。つまり、「ベジタリアン」の中でもより厳格な考え方といってもいいかもしれません。どちらかというと「ベジタリアン」は自身の健康への気遣いが強い人が多いのに対して、「ヴィーガン」は根底に動物愛護の精神があるようです。ここが2者の大きな違いのポイントと言えます。
タンパク質は「大豆ミート」で
「ヴィーガン」の場合、ビタミンやミネラルは野菜にたっぷり含まれているので問題ありません。動物由来のものを食べないとすると、栄養素的に不足するのは動物性タンパク質です。タンパク質は筋肉、臓器、肌、髪、体内のホルモン、免疫物質といったものを作り出します。生存に欠かせない栄養素です。これを「ヴィーガン」は植物性たんぱく質で補います。植物性たんぱく質は、米類、ブロッコリー、豆、ナッツ、などに多く含まれています。こうしたことから「大豆ミート」と呼ばれるヴィーガン向け加工食品が今、注目を集めています。「大豆ミート」とは、大豆を100%使用して油分を搾油、圧縮・高温乾燥させたもの。カロリーの面から見ても、鳥もも肉の半分、牛肩ロースの4分の1と大変ヘルシーです。こういった「ヴィーガン」向け加工食品市場は、現在では世界で1兆円を超える規模のマーケットになっているそうです。
マクロビオティックは日本生まれ
「ヴィーガン」に似たもので「マクロヴィオティック」というものもあります。これは日本で生まれた食に対する考え方で、「日本の健康食に中国由来の易に基づく食の陰陽のバランスを組み合わせたもの」です。大正から昭和にかけて桜沢如一という人物によって考案され、のちにアメリカで広まったものです。マクロビオティックは「玄米菜食を中心として、その土地でとれたものを、その旬に食べる」ことが基本。お肉や大型の魚や卵、乳製品、砂糖もなるべく控えます。こうした「マクロビオティック」の食事は玄米が中心なのでよく噛むことになり、胃腸への負担を和らげるとともに、食べ過ぎを防ぐと言われています。
市場は広がっている
ここまで「ベジタリアン」「ヴィーガン」「マクロビオティック」を見てきました。「ベジタリアン」や「マクロビオティック」は自身の健康や体の調子を整えるといったことが重視されるのに対して、「ヴィーガン」は動物愛護の精神など、より思想に近いことがわかります。こういったそれぞれの食の形に向かう理由はそれぞれにあると思われますが、実際にこの市場は広がってきています。日本食はもともと健康的でしたが、食の欧米化が進んだ現代では、むしろ貴重なものになってきています。こういった流れとも関連して、日本でもヴィーガンレストラン、ヴィーガン向け食品等が増えてきています。さまざまなものが事足りるようになった私たちにとって、大事なことは生活の質へと変化してきています。こうなると、より健康的な食であったり、自分の主義主張に沿った食の形であったりするのかもしれません。こういった考え方はこれからもっと重要視され、市場も拡大していくのかもしれません。
<参考サイト>
・「ヴィーガン」は日本国内でも一大市場へとなり得るのか│アイデアスプーン
https://www.idea-spoon.jp/803.html
・タンパク質とは【タンパク質の種類、機能、働きなどを解説】|かんたん、わかる!プロテインの教科書(森永製菓)
https://www.morinaga.co.jp/protein/columns/detail/?id=113&category=health
・大豆ミートとは|大豆ミート専門サイトKaRuNa
https://daizumito.com/html/about/
・マクロビオティックとは|マクロヴビオティックWeb
https://macrobioticweb.com/about/about.shtml
			            
		            ・「ヴィーガン」は日本国内でも一大市場へとなり得るのか│アイデアスプーン
https://www.idea-spoon.jp/803.html
・タンパク質とは【タンパク質の種類、機能、働きなどを解説】|かんたん、わかる!プロテインの教科書(森永製菓)
https://www.morinaga.co.jp/protein/columns/detail/?id=113&category=health
・大豆ミートとは|大豆ミート専門サイトKaRuNa
https://daizumito.com/html/about/
・マクロビオティックとは|マクロヴビオティックWeb
https://macrobioticweb.com/about/about.shtml
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