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DATE/ 2020.09.30

「歯のホワイトニング」のメリットとは?

 笑ったときに口からのぞく、芸能人のように真っ白な歯に憧れたことはありませんか? そのために「歯のホワイトニング」を利用している人もいますが、具体的にどんなことをするのか知らない人も多いかもしれません。今や若者の間でも利用する人が多いホワイトニングについて説明していきましょう。

歯が黄ばむ原因

 歯が黄ばんでしまうのは、ポリフェノールやタバコのヤニなどによる着色汚れや、加齢により白いエナメル質が薄くなり、内側にある黄色い象牙質が厚くなることなどが原因として挙げられます。前者であれば汚れを削り落とすクリーニングでキレイにできますが、後者が原因の黄ばみを落とすには薬剤を使って歯そのものを白くする必要があります。

ホワイトニングのメリット、デメリットは?

 ホワイトニングには自宅で行う「ハウスホワイトニング」、歯科医師・歯科衛生士が行う「オフィスホワイトニング」の2種類があります。いずれも特別な薬剤を使って歯を漂白するものになっています。

 「ハウスホワイトニング」は専用のマウスピースに薬剤を流し込み、決められた時間装着するもの。メリットとしては自宅で好きなときにできることや安価に抑えられること、効果が長続きしやすく、大体1年くらい持続する点が挙げられます。デメリットとしては、効果を実感するのに時間がかかるので、白くなったと実感しにくいことがあるでしょう。

 一方、「オフィスホワイトニング」は歯科医師・歯科衛生士の施術によるものなので、より濃度の高い薬剤を使った上に特殊なライトを用いた施術をしてもらうことができます。プロの施術によるものなので安心できますし、1回で白さを実感できることが大きなメリットですが、ハウスホワイトニングに比べて費用が高く、効果は3~6か月とあまり長続きしないというデメリットがあります。

 また、これらを併用した「デュアルホワイトニング」という方法もあります。ダブルでホワイトニングができるのでより効果が持続することが期待できます。

ホワイトニングする上での注意点は?

 歯のホワイトニングは下記のような人は受けることができないので、あらかじめチェックしておく必要があります。

・無カタラーゼ症の人(使用する薬剤に含まれる過酸化水素を分解できないため)
・妊娠、授乳中の人(及ぼす影響がはっきりしていないため)
・虫歯、詰め物がある人(虫歯、詰め物がある歯は白くできないため)
・神経が死んでいる歯がある人(神経が死んでいる歯は治療が異なるため)

 また、費用は1~5万と歯科医院によって大きく異なりますので、事前に確認しておく必要があります。ただし、保険適用外になるため、自費治療になることを忘れないようにしましょう。

白い歯を持続させるためには

 ホワイトニングで歯は白くできますが、永続的なものではありません。白さを保つためには定期的に歯の検診を受けることや、毎日丁寧なブラッシングをすること、そして着色しやすいものを飲んだり食べたりしたあとは口をゆすぐことが大切です。口腔内の健康を保つことが白い歯をつくる秘訣ともいえるので、日常生活から心がけるようにしましょう。

<参考サイト>
・歯のホワイトニング前に知っておきたい、効果にまつわるお話│ミュゼホワイトニング
https://musee-white.com/column/list/dr/efficacy_whitening/
・ホワイトニングの効果やメリット・デメリット│東京国際クリニック
https://www.period.tokyo/column/3461/
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