テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2021.03.07

スマホのよくある「故障原因」とは?

 スマホはいつでも私たちの近くにあるものと言っていいでしょう。寝るときはタイマーをセットして枕元に置き、街では改札でタッチしたりお買い物の支払いをしたりします。仕事のやり取りもスマホで済ませるという人もいるかもしれません。こうなると故障で困った経験がある人も多いのではないでしょうか。2020年3月の調査によると、携帯電話の故障や不具合発生の経験をした人は52.4%となっています(オークネット総合研究所×MMD研究所共同調査、対象は日本在住の15歳から69歳の男女)。不具合の内容トップは「著しくバッテリーがもたなくなった」38.9%。次いで「動作が遅くなった」31.5%。「フリーズした」が30.5%で3位とのこと。ということで、ここではスマホのよくある「故障原因」を見てみましょう。

水濡れ、破損、電池が3大故障ポイント

 スマホの故障に関してまず意識しておくといい点としては、ポケットはたいへんリスクが高いという点です。真夏のポケットは汗でぐっしょり湿っており、スマホは水没状態になることもあります。さらにトイレでズボンを着脱した時に落とすといった経験をした人も、いるのではないでしょうか。スマホの故障にはこういったいくつかのパターンがありますが、大きくは水濡れ、破損、電池(充電)の問題の3つに分けられます。この3つの点について、以下でそれぞれ少し詳しく見てみましょう。

水濡れするシーン

 水濡れは先に示した夏場の汗のほか、入浴中や入浴後にまだ髪や手が濡れている状態で操作してしまうことも原因となります。浴室の湯気や洗面所で水がついてしまうだけでも、状況によっては故障してしまうようです。また、車のドリンクホルダーはエアコンの空気の吹き出し口にあることが多いですが、ここにスマホを置いて直接風が当たると内部に結露が発生します。寒い日に暖かい部屋に入ると眼鏡がくもりますが、これと同じ原理で湿ってしまうのです。同様に気温の寒暖差がある場所を急に移動すると内部に水滴がつくことがあります。これは特にスキー場などで要注意です。ほかにも海の潮風や海岸の砂、プールの水しぶきといったものも注意が必要。こういったシーンで使用する場合、防水のケースを使用しましょう。

破損・変形するシーン

 おしりのポケットは特に要注意。座った瞬間に強い圧力がかかります。画面の破損だけでなく、内部の基盤が変形してしまうこともあるそうです。また、満員電車の圧力による破損はバッグの中に入れていても起こりえます。ケースは使ったほうがいいかもしれません。ほかにも、机の端に置いておいたらバイブレーションで勝手に動いて落ちてしまった、ケーブルで充電していて引っかかって落としてしまったといったことも多いようです。さらにストラップやアクセサリが画面を傷つけるといった点にも注意したほうがいいかもしれません。

電池・バッテリー、充電関係が故障するシーン

 炎天下、高温での放置は、電池が劣化するだけでなく、液漏れ、発熱、発火といった危険があります。もちろんやけどのリスクもあるので注意しましょう。指定品以外で充電することにも故障のリスクがあります。また充電しながらの使用は「消費」と「充電」が同時に行われ、電池パックの寿命を縮める場合があるとのこと。あとは充電口端子に物理的に無理な力が加わることによって、端子の差込口が破損する事例も多いようです。いくら最近のスマホはタフになっているとはいえ、精密機器です。

修理代金の目安は

 問題が起こった場合、契約しているキャリアのショップに行きましょう。NTTドコモの情報によると、修理代金は機種ごとに異なるようです。ただし目安として表示されているものを見ると、ディスプレイ修理でおよそ16,000円から40,000円程度、基盤の修理は17,000円から32,000円程度、電池交換は8,000円から10,000円程度となっています(補償に入っていない場合)。一般にハイスペックなものほど高くなるようです。

 また、1回の使用時間が購入直後の半分程度になったら、電池の寿命が近づいているとのことです。こういった状況の場合、交換してもらった方がよさそうです。状況によっては買い替えた方がいい場合もありそうです。スマホの寿命は特に決まっていないようですが、技術やOSは日々進化しています。動作のパフォーマンスが低下してきたら、修理するより買い替えたほうがより快適かもしれません。

<参考サイト>
携帯電話の故障を防ぐために│NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/support/preventive_notice/
オークネット総合研究所×MMD研究所共同調査【第2弾】2020年日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査│株式会社オークネット
https://www.aucnet.co.jp/nw/20200604_01/
電池の減りが早くなったとき│NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/support/battery/
修理代金の目安│NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/support/repair_shop/charge.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

なぜ『ホトトギス』に注目?江藤淳の「リアリズムの源流」

なぜ『ホトトギス』に注目?江藤淳の「リアリズムの源流」

AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(2)江藤淳の「リアリズムの源流」

文芸評論を再考するに当たり、江藤淳氏の「リアリズムの源流」を振り返ってみる。一般的に日本で近代小説が始まった起源は坪内逍遥だといわれるが、江藤氏はそれに疑問を呈す。そして注目したのが、夏目漱石の「坊ちゃん」であ...
収録日:2025/04/10
追加日:2025/07/02
與那覇潤
評論家
2

ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係

ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係

地政学入門 ヨーロッパ編(1)地図で読むヨーロッパ

国際政治の戦略を考える上で今やかかせない地政学の視座。今回のシリーズではヨーロッパに焦点を当て、地政学の観点から情勢分析をする。第1話目では、まず地政学の要点をおさらいし、常に揺れ動いてきた「ヨーロッパ」という領...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/05/05
小原雅博
東京大学名誉教授
3

アジア的成熟国家モデルづくりへ、日本が目指すべき道とは

アジア的成熟国家モデルづくりへ、日本が目指すべき道とは

日本の財政と金融問題の現状(4)日本が目指すべき成熟国家への道

機関投資家や経営者の生の声から日本の金融市場の問題点を見ていくと、リスクマネーを供給するための市場づくりや人材育成等の課題が浮き彫りになる。良質なスタートアップ企業を育てるにはどうすればいいのか。今こそアジア的...
収録日:2025/04/13
追加日:2025/07/01
木下康司
元財務事務次官
4

「イエス・キリスト」という名前の本当の意味は?

「イエス・キリスト」という名前の本当の意味は?

キリスト教とは何か~愛と赦しといのち(1)「イエス」とは一体誰なのか

キリスト教とは何か。「文明の衝突」が世界中で現実化する中、この問題は日本人にとっても重要なものになっている。上智大学神学部教授・竹内修一氏は、「キリスト教とは何か」という問いは、同時に「イエスとは誰なのか」も意...
収録日:2016/12/26
追加日:2017/02/28
竹内修一
上智大学神学部教授
5

最悪のシナリオは?…しかしなぜ日本は報復すべきでないか

最悪のシナリオは?…しかしなぜ日本は報復すべきでないか

第2次トランプ政権の危険性と本質(8)反エリート主義と最悪のシナリオ

反エリート主義を基本線とするトランプ大統領は、金融政策の要であるFRBですらも敵対視し、圧力をかけている。このまま専門家軽視による経済政策が進めば、コロナ禍に匹敵する経済ショックが世界的に起こる可能性がある。最終話...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/06/28
柿埜真吾
経済学者