社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
真面目で勤勉?外国人から見た日本人の印象
日本人は以前から、真面目で勤勉、綺麗好き、と言われてきました。これはある程度当たっている感じもしますが、ではどういった要素がこのような印象を与えるのでしょうか。ここでは海外から見た日本の印象について、具体的に外国人の声を拾ってまとめてみます。
まじめ過ぎたり、空気を読んで自分の意見を言わなかったりするところは、海外では理解されにくく、いわば日本人の変なところでしょう。しかし、少なくともこういった他者への意識の強い日本人の在り方は、不快感は与えてはいないようです。もしかしたら、こういった他者を強く意識する性質が、「おもてなし」の精神につながっているのかもしれません。
日本人は礼儀正しく自制的
旅をテーマとしたウェブサイトTABIZINE(タビジン)では、世界を回るライターさんが、さまざまな場所で聞いた日本人のイメージが紹介されています。イギリスやトルコでは「礼儀正しい(polite)」は耳にタコができるほど言われたとのこと。単におとなしくしているだけでも言われるそうです。フランスでは「貞操観念がしっかりしていそう」、イタリアでは「女性が美しくエレガント」と言われるそうです。また、日本人の仕事相手と一緒に日本の居酒屋に行ったイタリア人によると、「夜お酒ではっちゃけて、翌朝まじめに戻っていることにびっくりした」とのエピソードも掲載されています。日本人はおおよそ礼儀正しく、遠慮がちという印象でしょうか。お酒が入らないうちはかなり自制が効いているといってもいいかもしれません。相手と距離をとる礼儀正しさ
一方、フィリピンに語学留学した人のコラムによると、まず挙がっているのは「シャイ」という点。なかなか自分の意見を言えない生徒は多いとのことです。それから「時間を守る」、「周りの人と比べてしまう」という点が挙げられています。やはり「礼儀正しい」「きっちりしていて真面目」という印象は強いようです。この印象に関しては、「お辞儀をする」こととも関係があるようです。ただし、「本音と建て前」、「空気を読む」というところに壁を感じる外国人もいるようです。この点は、日本人は相手と一定の距離を保つことも礼儀と考えることと関連しているのかもしれない、と分析されています。はじめは冷たいと感じるけれど実際は異なる
日本に住む外国人の声も拾ってみましょう。外国人向け日本旅行の案内サイトLIVE JAPANでは、日本の語学学校に通う10名の外国人へのインタビューが掲載されています。ここでは「真面目で冷たいと思っていたけど、実際はやさしい」、「本音と建て前を使い分けるのは、最初だけ」、「女性は大和撫子かと思ったら、ノリがいい」といった、はじめの印象とのギャップが紹介されています。礼儀を重んじていたり、シャイであったりすることから、はじめはやや距離を感じてしまうのかもしれません。ほかにも、「恋愛にはあまり熱を入れない」「恋愛するのが早すぎ」「いろんな服を持っていてファッショナブル」「休日もしっかりメイクで完璧」「kawaiiが正義」「仕事詰めで忙しそう」といった声が紹介されています。この辺りは仕事に対する真面目さや責任感があったり、生活や発想もどこかきっちりしたことを好むといったイメージが見えてきたりします。他者への意識の強さが「おもてなし」に
ここまでの話をまとめると、まず日本人に「礼儀正しさ」を感じる外国人はかなり多いようです。この「礼儀正しさ」には相手と一定の距離をとる、ということが含まれています。さらにシャイな人が多いといったことも相まって、はじめは冷たい壁を感じる外国人も多いようです。また、時間を守ったり、恋愛に熱を入れすぎず仕事を優先したり、休日もしっかりメイクしていたりするといった点は、まじめさであったり、他者や共同体を強く意識していたりする様子が見えます。人に良く思われたい、人に迷惑をかけたくない、といった意識に関係するともいえるでしょう。「恥をかきたくない」という意識があるのかもしれません。まじめ過ぎたり、空気を読んで自分の意見を言わなかったりするところは、海外では理解されにくく、いわば日本人の変なところでしょう。しかし、少なくともこういった他者への意識の強い日本人の在り方は、不快感は与えてはいないようです。もしかしたら、こういった他者を強く意識する性質が、「おもてなし」の精神につながっているのかもしれません。
<参考サイト>
【海外の反応】日本人って〇〇だよね。外国人から言われた日本人の印象8選|TABIZINE
https://tabizine.jp/2017/12/05/148948/
【日本人って特殊?】外国人から見た日本人のイメージ|留学コラム by 留学ドットコム
https://www.ausbiznet.com/philippine/column/18115
【海外から見た日本】外国人が思う「日本人のイメージ」は来日して変わったのか?聞いてみた|LIVE JAPAN PERFECT GUIDE
https://livejapan.com/ja/in-tokyo/in-pref-tokyo/in-tokyo_train_station/article-a0003037/
【海外の反応】日本人って〇〇だよね。外国人から言われた日本人の印象8選|TABIZINE
https://tabizine.jp/2017/12/05/148948/
【日本人って特殊?】外国人から見た日本人のイメージ|留学コラム by 留学ドットコム
https://www.ausbiznet.com/philippine/column/18115
【海外から見た日本】外国人が思う「日本人のイメージ」は来日して変わったのか?聞いてみた|LIVE JAPAN PERFECT GUIDE
https://livejapan.com/ja/in-tokyo/in-pref-tokyo/in-tokyo_train_station/article-a0003037/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
戦狼外交で国際秩序に挑戦…戦術的な微笑外交で見誤るな
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(3)戦狼外交の戦略と思惑
中国の外交方針は、鄧小平時代の「韜光養晦」から「戦狼外交」へ180度転換されたが、時折入る戦術的微笑外交が目眩し(めくらまし)となっている。現下の国際秩序に対する彼らの認識は、公平でも公正でも合理的でもなく、再構築...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/10/08
無限の可能性に挑め…国家経営を創造し、新時代の憲法を!
松下幸之助の人づくり≪3≫理想の政治(1)国家に経営理念があれば、もっと日本は発展する
企業の個々の活動の基礎となる基本的な考え方であり、社員たちの行動指針となる「経営理念」――。「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助は、国家においてもこれが必要だと考えていた。幸之助が抱いていた国家経営理念のイメージと...
収録日:2015/06/17
追加日:2016/01/07
アブダクションは間違える…でも人間社会の発展に不可欠
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(3)アブダクションと人間の創造性
ある概念を理解するためには、いくつかの事例をもとにその概念の適用範囲を見定めるような推論を働かせる必要がある。いわば「点から面」へのそうした推論は「アブダクション」と呼ばれ、人間社会の発展に欠かせない役割を果た...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/07
軍の配置を見れば分かる!台湾のクーデター対策とは
クーデターの条件~台湾を事例に考える(2)クーデターの成功条件とリスク
クーデターが成功するかどうかは、鎮圧側とのせめぎ合いをどのように制するかが鍵を握っている。クーデターを仕掛ける国軍と、それを防ぐために策を講じる政府。その軍配を左右する条件や両陣の戦略、対策を具体的に解説する。...
収録日:2025/07/23
追加日:2025/10/05
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
組織のまとめ役として、どのように接すれば部下やメンバーの成長をサポートできるか。多くの人が直面するその課題に対して、「経験学習」に着目したアプローチが有効だと松尾氏はいう。では経験学習とは何か。個人、そして集団...
収録日:2025/06/27
追加日:2025/09/10