社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
資産運用で有名な「72の法則」とは?
資産運用では「いつまでにどのくらい増やしたいのか」ということを、はじめに想定しておくことが大事です。このときイメージを掴む手立てになるものに「72の法則」と呼ばれるものがあります。簡単に言えば、予定利回り(もしくは固定金利)で運用した際、何年後に2倍になるかを導き出す法則です。実際の例とともに詳しく見てみましょう。
1% 72÷1 約72年
2% 72÷2 約36年
3% 72÷3 約24年
4% 72÷4 約18年
5% 72÷5 約14.4年
6% 72÷6 約12年
7% 72÷7 約10.3年
8% 72÷8 約9年
9% 72÷9 約8年
10% 72÷10 約7.2年
いま手元にある資産の予定利回りが6%の場合、およそ12年後に2倍になるということが想定できます。また、逆に10年で資産を倍にしたいと考えれば、いま買うべきは金利7%の投資商品であるという考え方もできます。このように、投資においてお金を増やすのにかかる時間と、そのために必要な金利との関係をすぐに考えることができるのが「72の法則」です。これはもちろん資産運用だけでなく、住宅ローンで考えても有効です。
また少し極端な例で考えてみましょう。カードローンでの上限金利は、利息制限法によって決まっています。たとえば10万円未満の場合の利息上限は年20%。つまり、もし20%でお金を借りた場合、倍になるのは72割る20で3.6年となります。もちろんこの計算では途中で元本を一切返さなかった場合という条件はつきますが、利息の果たす役割がいかに大きいかわかる数字ではないでしょうか。
複利の場合は先に挙げた「72の法則」で考えますが、単利の投資商品の場合の計算は「100の法則」で考えます。計算方法は「72の法則」と同様、100を金利で割ります。これに則って予定金利5%で運用した場合、およそ20年かかることがわかります。「72の法則では14.4年」だったので、およそ6年の違いです。短期間でお金が増えれば、それだけ次に投資できる額も大きくなります。このように考えれば、一般的に複利で運用した方が資産は増やしやすいと言っていいようです。
72割る金利=2倍になるまでの期間
計算方法としては、72を金利で割るだけ。この計算結果が、そのお金が2倍になる期間(年)のおおよその値となります。具体的な計算を見てみましょう。左から予定利回り(固定金利)、計算式、2倍になるまでのおおよその年数です。1% 72÷1 約72年
2% 72÷2 約36年
3% 72÷3 約24年
4% 72÷4 約18年
5% 72÷5 約14.4年
6% 72÷6 約12年
7% 72÷7 約10.3年
8% 72÷8 約9年
9% 72÷9 約8年
10% 72÷10 約7.2年
いま手元にある資産の予定利回りが6%の場合、およそ12年後に2倍になるということが想定できます。また、逆に10年で資産を倍にしたいと考えれば、いま買うべきは金利7%の投資商品であるという考え方もできます。このように、投資においてお金を増やすのにかかる時間と、そのために必要な金利との関係をすぐに考えることができるのが「72の法則」です。これはもちろん資産運用だけでなく、住宅ローンで考えても有効です。
また少し極端な例で考えてみましょう。カードローンでの上限金利は、利息制限法によって決まっています。たとえば10万円未満の場合の利息上限は年20%。つまり、もし20%でお金を借りた場合、倍になるのは72割る20で3.6年となります。もちろんこの計算では途中で元本を一切返さなかった場合という条件はつきますが、利息の果たす役割がいかに大きいかわかる数字ではないでしょうか。
単利商品は「100の法則」
ちなみに金融商品では、定期的に受け取る利息を元本に組み入れて再投資するタイプの商品と、金利は受け取り、元本に組み入れないタイプの商品があります。前者は複利の投資商品、後者は単利の投資商品ですが、ここで紹介している「72の法則」が適用されるのは複利の方です。つまり、利息が利息を生むことで、雪だるま式に効果的に運用益を上げていくのが複利のメリットと言えます。一方、単利のメリットとしては、収益を定期的に受け取ることができる点です。複利の場合は先に挙げた「72の法則」で考えますが、単利の投資商品の場合の計算は「100の法則」で考えます。計算方法は「72の法則」と同様、100を金利で割ります。これに則って予定金利5%で運用した場合、およそ20年かかることがわかります。「72の法則では14.4年」だったので、およそ6年の違いです。短期間でお金が増えれば、それだけ次に投資できる額も大きくなります。このように考えれば、一般的に複利で運用した方が資産は増やしやすいと言っていいようです。
<参考サイト>
72の法則とは│知るぽると
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yogo/n/72_no_hosoku.html
マネー賢者は知っている「72の法則」とは ?|大和ネクスト銀行
https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2017/2017_43.html
劇的に差がつく「複利」の力!|みずほ銀行
https://www.mizuhobank.co.jp/retail/learn/korekarano_okane/beginner/basic/basic_01.html
72の法則とは│知るぽると
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yogo/n/72_no_hosoku.html
マネー賢者は知っている「72の法則」とは ?|大和ネクスト銀行
https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2017/2017_43.html
劇的に差がつく「複利」の力!|みずほ銀行
https://www.mizuhobank.co.jp/retail/learn/korekarano_okane/beginner/basic/basic_01.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた主な要因として、二つのオウンゴールを挙げる島田氏。その一つとして台湾のモリス・チャン氏によるTSMC立ち上げの話を取り上げるが、日本はその動きに興味を示さず、かつて世界を席巻して...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/25
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
「歴史を探索していく」とは、どういうことなのだろうか。また、「歴史を活かしていく」とはどういうことなのだろうか。歴史作家の中村彰彦氏に、歴史を探り、活かしていく方法論を、具体的に教えてもらう本講義。第一話は、歴...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/14
雄大で雄渾な生命の全体像…その中で点滅する個々の生命
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(5)『秘蔵宝鑰』が示す非二元論的世界
全ては光だと説く空海が、なぜその著書『秘蔵宝鑰』で、「死に死に死に死んで死の終りに冥(くら)し」と書いたのか。『秘蔵宝鑰』については、以前のテンミニッツ・アカデミー講義でも解説したが、そこから半年かけてこの書を...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/26
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
国際社会における中国の動きに注目が集まっている。新冷戦ともいわれる米中摩擦が激化する中、2021年7月に中国共産党は創立100周年を迎えた。毛沢東以来、初めて「思想」という言葉を党規約に盛り込んだ習近平。彼が唱える「中...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/09/07
熟睡のために――認知行動療法とポジティブ・ルーティーン
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
「熟睡とは健康な睡眠」だと西野氏はいうが、健康な睡眠のためには具体的にどうすればいいのか。睡眠とは壊れやすいもので、睡眠に影響を与える環境要因、内面的要因、身体的要因など、さまざまな要因を取り除いていくことが大...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/11/23


