社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2021.06.10

「ニキビ跡」ができる原因と治し方

 ニキビができたのにケアをさぼってしまったらニキビ跡になってしまった、そんな経験はお持ちではないでしょうか? 一度できるとなかなか消えにくいニキビ跡…できるならニキビ跡のないキレイな肌になりたいと願う人も少なくないでしょう。今回はニキビ跡がなぜできてしまうのか、どうすれば治せるのかをご紹介していきましょう。

ニキビ跡ができるまで

 まず、ニキビ跡がどうしてできてしまうのかを説明しましょう。

 ニキビは、皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりによってできるものです。これらは睡眠不足やストレス、偏った食事による生活習慣の乱れ、十分な洗顔ができていないことが原因で引き起こされてしまいます。こうして皮脂が詰まった毛穴の内側でアクネ菌が繁殖して、炎症を引き起こすことでできるのがニキビなのです。

 炎症が軽いうちにケアをすれば皮膚に大きなダメージを与えないのでニキビ跡にはなりません。しかし、ニキビを放置して炎症が悪化してしまうと皮膚の深い部分までダメージを受けてしまうので、赤みや茶色のニキビ跡、ひどい場合にはクレーター状のニキビ跡ができてしまうのです。

ニキビ跡の種類と対処法

 ニキビによって皮膚がどれだけのダメージを受けたかによって、ニキビ跡も3種類に分けることができます。その種類と対処法をしっかりと覚えておきましょう。

・赤み

 ニキビ跡として一番軽度なものは、赤みが出るタイプ。この赤みは患部を修復するために広がった毛細血管がダメージを受けて薄くなった皮膚に透けて見えているもの。多くの場合は肌がターンオーバーを繰り返して正常な状態に戻る過程で治っていきますが、炎症が深い場合には赤みがひかないことも。あまりにも長く赤みが残るときは医者に行くのが良いでしょう。

・茶色い色素沈着

 ニキビによるダメージで肌でメラニンが生成されると、赤みではなくシミのような茶色い色素沈着のニキビ跡ができることもあります。肌のターンオーバーで薄くなることは期待できますが、色素沈着してしまうため赤みタイプよりも治りにくいのが特徴。シミと同じく美白効果の期待できるスキンケアアイテムを取り入れて、少しでもターンオーバーを促すようにしましょう。

・クレーター

 ニキビが原因で肌がぼこぼことクレーター状になってしまうことがありますが、これは赤みや色素沈着に比べて重度なニキビ跡。ニキビによる皮膚へのダメージが真皮層まで達してしまうことが原因で、セルフケアでは改善が難しくなっています。クレーター状にならないようにニキビやニキビ跡のケアを行うことを大切にしましょう。

ニキビ跡はなかなか治らないもの

 いずれのニキビ跡も基本的にはセルフケアですぐに治すのは難しいもの。なかなか治らないものだというのを念頭に、肌が正常にターンオーバーできるように生活習慣を整えることが一番の対処法になります。ニキビ跡に悩まないためには、まずニキビもニキビ跡も未然に防ぐことを心がけるようにしましょう。

~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?

日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?

内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か

アメリカは一体どうなってしまったのか。今後どうなるのか。重要な同盟国として緊密な関係を結んできた日本にとって、避けては通れない問題である。このシリーズ講義では、ほぼ1世紀にわたるアメリカ近現代史の中で大きな結節点...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/10
2

知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」

知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」

何回説明しても伝わらない問題と認知科学(3)認知バイアスとの正しい向き合い方

人間がこの世界を生きていく上で、バイアスは避けられない。しかし、そこに居直って自分を過大評価してしまうと、それは傲慢になる。よって、どんな仕事においてももっとも大切なことは「謙虚さ」だと言う今井氏。ただそれは、...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/16
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授
3

近代医学はもはや賞味期限…日本が担うべき新しい医療へ

近代医学はもはや賞味期限…日本が担うべき新しい医療へ

エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(3)医療の大転換と日本の可能性

ますます進む高齢化社会において医療を根本的に転換する必要があると言う長谷川氏。高齢者を支援する医療はもちろん、悪い箇所を見つけて除去・修理する近代医学から統合医療への転換が求められる中、今後世界の医学をリードす...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/19
4

AIは「暗黙知・常識に基づく高度な判断」が不得意

AIは「暗黙知・常識に基づく高度な判断」が不得意

AIとデジタル時代の経営論(6)暗黙知と判断力

一橋大学大学院国際企業戦略研究科研究科長・教授の一條和生氏によれば、AIが不得手なのは、暗黙知・常識に基づく高度な判断である。人間の役割はこうした暗黙知を捨てず、個々の状況での判断力を磨いていくことだ。暗黙知を支...
収録日:2017/07/24
追加日:2017/10/30
一條和生
一橋大学名誉教授
5

「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ

「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ

「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造

宇宙とは何かを考えるうえで中国の古典である『荘子』・『淮南子(えなんじ)』に由来する「宇宙」という言葉が意味から考えてみたい。続いて、地球から始まり、太陽系、天の川銀河(銀河系)、局所銀河群、超銀河団、そして大...
収録日:2020/08/25
追加日:2020/12/13
岡朋治
慶應義塾大学理工学部物理学科教授