社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
世界最速の「市販車」とは?
1980年代アメリカの特撮ドラマ「ナイトライダー」では、AIを搭載し会話ができるクルマ「ナイト2000」の活躍により犯罪者たちを猛追して捕まえます。この「ナイト2000」の設定上の最高時速は480キロ。当時はまさに夢の車でした。しかしこのスピード、もはや夢ではなさそうです。ただしもちろん、超高級スポーツカーの話ではあります。ここでは、2020年までの市販車における世界最速のクルマを見てみましょう。
SSC「アルティメット・エアロTT」、ブガッティ「ヴェイロン・スーパースポーツ」
2020年までの記録での市販車最速トップ5を見てみましょう。まず第5位は、SSC(アメリカ)の「アルティメット・エアロTT」、最高時速は412.1キロです。記録されたのは2007年9月、最高出力(馬力)は1200ps(882.6kW)。続いて第4位は、ブガッティ(イタリア)の「ヴェイロン・スーパースポーツ」、2010年7月に記録された最高時速は431.0キロ。限定30台の希少モデルです。最高出力(馬力)は同じく1200ps(882.6kW)で、2013年に最高時速408.84キロを記録した前モデル(歴代6位、最高出力1000ps(735.5kW))から、空力特性が強化されています。2014年、ヘネシー「ヴェノムGT」、時速435.31キロ
第3位は、チューニングメーカー、ヘネシー(アメリカ)の「ヴェノムGT」で時速435.31キロです。記録したのは2014年2月、ケネディ宇宙センターのスペースシャトル滑走路でのことです。ただし、片道のみの走行となったため公式のギネス記録にはなっていません(記録には往復の平均値が必要)。第1号車は2010年にアラブ首長国連邦のディモラモーターカー社に出荷され、価格は7770万円(85万ドル)でした。2017年、ケーニグセグ「アゲーラRS」、時速447キロ
第2位は、ケーニグセグ(スウェーデン)「アゲーラRS」。最高時速は447キロ。最高出力は1160hp(865kW)となっています。計測は2017年11月、アメリカ・ネバダ州の公道を封鎖して行われています。生産数は合計25台のみで、現在は生産を終了しています。ちなみに「アゲーラRS」をベースにした「アゲーラRSR」は世界で限定3台生産され、3台とも日本のカスタマーが購入しています。この価格は1台2.8億円。2019年、ブガッティ「シロン・スーパースポーツ300+」、時速490.48キロ
第1位は、再びブガッティ(イタリア)「シロン・スーパースポーツ300+」です。最高時速は490.48キロ。ついにドリームカー「ナイト2000」の設定上の速度480キロを超えてしまいました。最高出力は1600ps(1177kW)。記録を出したのは2019年8月2日。ドイツ北部のエーラ・レッシェンでの記録会でのことです。第4位の「ヴェイロン・スーパースポーツ」と同様、限定30台の販売で、価格はなんと4億円超(350万ユーロ)の超高級車となっています。2020年、SSC「トゥアタラ」、幻の時速508.73キロ
ちなみにこの1年後の2020年、ここまでの第5位「アルティメット・エアロTT」の製造元SSCは「Tuatara(トゥアタラ)」によって、往復平均508.73キロという記録を出しました。しかし、この記録は曖昧な点があり、公式記録とはなっていません。その後、2021年1月17日に再挑戦し往復平均455.3キロを記録し、第2位「アゲーラRS」の447キロを上回っています。ここまでの流れを見ると、およそ平均2、3年おきに記録が更新されているようです。日本車ではレクサス「LFA」
日本での市販車のランキングも見てみましょう。第3位はホンダ「NSX」。最高速度は時速308キロ、最高出力は581ps(427kW)です。価格を見ると2016年の2代目NSXは2420万円でした。2位は日産「GT-R」。最高時速は309キロ。570ps(419kW)。2020年12月の標準モデルの価格はおよそ1277万円です。また、NISMO仕様(最高出力600ps(441.3kW)、最高速度315キロ)はおよそ1463万円となっています。そして、日本車最速マシンは2009年から2010年に全世界限定500台で発売されたレクサス「LFA」です。カタログ上の最高速度は時速325キロ以上。最高出力は560ps(411.9kW)。国内では165台販売され、価格は3750万円でした。<参考サイト>
ブガッティ ヴェイロンが408.84km/h…量産オープンカーの世界最高速記録達成の瞬間|Response
https://response.jp/article/2013/05/05/197356.html
世界限定3台のみ!価格は2.8億!ケーニグセグ 「アゲーラ RSR」ってどんなクルマ?|MoTA
https://autoc-one.jp/news/2882505/
疑惑の最速マシンSSCトゥアタラ、再挑戦で「直線番長No.1」を証明|engaget
https://japanese.engadget.com/ssc-tuatara-recapture-speed-record-082015721.html
「速いのは俺だ!」 最速は時速325キロ!? 速すぎる国産車3選|くるまのニュース
https://kuruma-news.jp/post/326474
ブガッティ ヴェイロンが408.84km/h…量産オープンカーの世界最高速記録達成の瞬間|Response
https://response.jp/article/2013/05/05/197356.html
世界限定3台のみ!価格は2.8億!ケーニグセグ 「アゲーラ RSR」ってどんなクルマ?|MoTA
https://autoc-one.jp/news/2882505/
疑惑の最速マシンSSCトゥアタラ、再挑戦で「直線番長No.1」を証明|engaget
https://japanese.engadget.com/ssc-tuatara-recapture-speed-record-082015721.html
「速いのは俺だ!」 最速は時速325キロ!? 速すぎる国産車3選|くるまのニュース
https://kuruma-news.jp/post/326474
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
分断進む世界でつなげていく力――ジェトロ「3つの役割」
グローバル環境の変化と日本の課題(5)ジェトロが取り組む企業支援
グローバル経済の中で日本企業がプレゼンスを高めていくための支援を、ジェトロ(日本貿易振興機構)は積極的に行っている。「攻めの経営」の機運が出始めた今、その好循環を促進していくための取り組みの数々を紹介する。(全6...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/04/01
最悪10メートル以上海面上昇…将来に禍根残す温暖化の影響
水から考える「持続可能」な未来(1)気候変動の現在地
今や世界共通の喫緊の課題となっている地球温暖化。さらに、日本国内の上下水道など、インフラの問題も、これから大きな問題になっていく。地球環境からインフラまで、「持続可能」な未来をどうつくっていくのかについて、「水...
収録日:2024/09/14
追加日:2025/03/06
なぜやる気が出ないのか…『それから』の主人公の謎に迫る
いま夏目漱石の前期三部作を読む(5)『それから』の謎と偶然の明治維新
前期三部作の2作目『それから』は、裕福な家に生まれ東大を卒業しながらも無気力に生きる主人公の長井代助を描いたものである。代助は友人の妻である三千代への思いを語るが、それが明かされるのは物語の終盤である。そこが『そ...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/30
イーロン・マスクは何がすごい?生い立ちと経歴
イーロン・マスクの成功哲学(1)マスクが「世界一」になるまで
2022年、フォーブス誌が発表した世界長者番付の一位となったイーロン・マスク。テスラの電気自動車やスペースXのロケット開発などを通じ、革新的なイノベーションを実現してきたことで知られるマスクは、いかにして現在のような...
収録日:2022/06/22
追加日:2022/08/23
このように投資にお金を回せば、社会課題も解決できる
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(6)日本の課題解決にお金を回す
国内でいかにお金を生み、循環させるべきか。既存の大量資金を社会課題解決に向けて循環させるための方策はあるのか。日本の財政・金融政策を振り返りつつ、産業育成や教育投資、助け合う金融の再構築を通した、バランスの取れ...
収録日:2024/12/04
追加日:2025/03/29