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「おじさん構文」とは何か?その特徴とは?
あなたは、以下のようなメールやLINEを送ったことや送られたこと、もしくは見たことや聞いたことはありますか?
○○ちゃん、会社をサボるなんて、悪い子だなぁ、なんてね(^_^)(怒った顔文字)(手のひらの絵文字)今日は、楽しい時間をありがとう、ね(ハート目の顔文字)すごく、楽しかった、ヨ♪(^_^)(^з<)(笑)
今日も大変だったんダ、ネ(^_^;オレは○○ちゃんの味方だ、から、ネ!(赤いエクスクラメーションマーク)(ハート目の顔文字)
○○チャン、可愛らしいネ(ハート目の顔文字)今から寝よう、と思ってた、のに、目が覚めちゃったよ(^з<)どうしてくれるんダ(笑顔の顔文字)(太陽の絵文字)
くれぐれも体調に、気を、つけて(^^;;○○チャン、よく、頑張った、ね(笑)えらい、えらイ(ハートの絵文字2個)
○○ちゃん、オハヨー。○○ちゃんと、一緒に、今度ランチ、したい、なァ。(ハート目の顔文字)○○ちゃん。元気、ないのかなァ。大丈夫??(赤いクエスチョンマーク2個)
「おじさん構文」とは、中高年の男性が主に女性に対して電子メールやSNSなどを使って文章を送る際に用いられがちとされる、独特の文体を指しています。主な特徴を10点挙げてみましょう。
【「おじさん構文」の特徴・10点】
(1)句読点の位置がおかしいうえに多め
(2)絵文字・顔文字、!・?・!?等記号の無意味な多用
(3)「~だヨ」「~カナ?」「~なァ」などカタカナの乱用
(4)名前はなれなれしく「ちゃん」「チャン」付け表記
(5)必要や相手からの返信がなくてもメッセージを送る
(6)脈絡のない近況報告や自分語りをする
(7)絶妙にキモい見当違いの褒め言葉
(8)上から目線でありがた迷惑な心配をする
(9)「ごはん行こうね」などにじみ出る下心
(10)長文
より詳しく分類すると、(1)~(4)は「おじさん構文」の文体に関する特徴、(5)~(9)は「おじさん構文」の内容に関する特徴、その結果として(10)の示すとおり、長文となりがちです。以上の10点の特徴を見れば、「おじさん構文」がネットで揶揄される所以は言わずもがななことがうかがえると思います。
2018年に発表された文化庁の報告書「分かり合うための言語コミュニケーション(報告)」においていわば初めて公式でも取り上げられ、同書では「携帯メールやSNSなどを用いた私的場面における頻繁で短い言葉のやり取りでは、書き言葉であっても、くだけた話し言葉的文体が用いられます。このような情報機器などへの文字入力による言葉を、この報告では“打ち言葉”と呼んでいます」と記されています。
“言葉は生きている”と言われるように、「打ち言葉」も言葉である以上、今を生きる私たちと共生し、変化し続けています。「打ち言葉」の一種ともいえる「おじさん構文」も、メールやSNSとともに生まれ、独自の文体を獲得し、これからも変化し続けるのかもしれません。
SNSの普及や新しい生活様式への変化などとあわせて、職場でも形式ばったメールだけはなく、SNSやチャットの活用を推奨したり認めたりする場合も増えてきました。ただし、言葉は生き物である以上、TPOに応じて生かすも殺すも使い手次第でもあります。揶揄したり揶揄されたりするように用いることなく、自分を生かし他者との円滑なコミュニケーションに欠かせない多様でかけがえのない相棒として、ぜひ言葉を活用してみてください。
○○ちゃん、会社をサボるなんて、悪い子だなぁ、なんてね(^_^)(怒った顔文字)(手のひらの絵文字)今日は、楽しい時間をありがとう、ね(ハート目の顔文字)すごく、楽しかった、ヨ♪(^_^)(^з<)(笑)
今日も大変だったんダ、ネ(^_^;オレは○○ちゃんの味方だ、から、ネ!(赤いエクスクラメーションマーク)(ハート目の顔文字)
○○チャン、可愛らしいネ(ハート目の顔文字)今から寝よう、と思ってた、のに、目が覚めちゃったよ(^з<)どうしてくれるんダ(笑顔の顔文字)(太陽の絵文字)
くれぐれも体調に、気を、つけて(^^;;○○チャン、よく、頑張った、ね(笑)えらい、えらイ(ハートの絵文字2個)
○○ちゃん、オハヨー。○○ちゃんと、一緒に、今度ランチ、したい、なァ。(ハート目の顔文字)○○ちゃん。元気、ないのかなァ。大丈夫??(赤いクエスチョンマーク2個)
「おじさん構文」の特徴・10点
先に紹介した文章は「おじさん文章ジェネレーター」で生成のうえ編集した、いわゆる「おじさん構文」例です。「おじさん構文」とは、中高年の男性が主に女性に対して電子メールやSNSなどを使って文章を送る際に用いられがちとされる、独特の文体を指しています。主な特徴を10点挙げてみましょう。
【「おじさん構文」の特徴・10点】
(1)句読点の位置がおかしいうえに多め
(2)絵文字・顔文字、!・?・!?等記号の無意味な多用
(3)「~だヨ」「~カナ?」「~なァ」などカタカナの乱用
(4)名前はなれなれしく「ちゃん」「チャン」付け表記
(5)必要や相手からの返信がなくてもメッセージを送る
(6)脈絡のない近況報告や自分語りをする
(7)絶妙にキモい見当違いの褒め言葉
(8)上から目線でありがた迷惑な心配をする
(9)「ごはん行こうね」などにじみ出る下心
(10)長文
より詳しく分類すると、(1)~(4)は「おじさん構文」の文体に関する特徴、(5)~(9)は「おじさん構文」の内容に関する特徴、その結果として(10)の示すとおり、長文となりがちです。以上の10点の特徴を見れば、「おじさん構文」がネットで揶揄される所以は言わずもがななことがうかがえると思います。
「おじさん構文」は「打ち言葉」の変化型?
ところで皆さんは「打ち言葉」という言葉をご存知でしょうか。「打ち言葉」とは、「話し言葉」「書き言葉」に対し、携帯電話やパソコンのキーを使って(打って)書かれた語句・語法、文章を指します。2018年に発表された文化庁の報告書「分かり合うための言語コミュニケーション(報告)」においていわば初めて公式でも取り上げられ、同書では「携帯メールやSNSなどを用いた私的場面における頻繁で短い言葉のやり取りでは、書き言葉であっても、くだけた話し言葉的文体が用いられます。このような情報機器などへの文字入力による言葉を、この報告では“打ち言葉”と呼んでいます」と記されています。
“言葉は生きている”と言われるように、「打ち言葉」も言葉である以上、今を生きる私たちと共生し、変化し続けています。「打ち言葉」の一種ともいえる「おじさん構文」も、メールやSNSとともに生まれ、独自の文体を獲得し、これからも変化し続けるのかもしれません。
SNSの普及や新しい生活様式への変化などとあわせて、職場でも形式ばったメールだけはなく、SNSやチャットの活用を推奨したり認めたりする場合も増えてきました。ただし、言葉は生き物である以上、TPOに応じて生かすも殺すも使い手次第でもあります。揶揄したり揶揄されたりするように用いることなく、自分を生かし他者との円滑なコミュニケーションに欠かせない多様でかけがえのない相棒として、ぜひ言葉を活用してみてください。
<参考文献・参考サイト>
おじさん文章ジェネレーター
https://oji.netlify.app/
分かり合うための言語コミュニケーション(報告)│文化庁
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/wakariau/index.html
「巷のにほん語 打ち言葉」『サライ』(2019年11月号、金田一秀穂著、小学館)
「打ち言葉」『デジタル大辞泉』(小学館)
おじさん文章ジェネレーター
https://oji.netlify.app/
分かり合うための言語コミュニケーション(報告)│文化庁
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/wakariau/index.html
「巷のにほん語 打ち言葉」『サライ』(2019年11月号、金田一秀穂著、小学館)
「打ち言葉」『デジタル大辞泉』(小学館)
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