社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
意外すぎる!冷蔵庫に入れるべきもの/そうでないもの
夏まっさかりのこの時期、全国でつぎつぎ猛暑日が記録されている。うだるような暑さの中、食べ物の管理が心配になる人も多いのではないだろうか。
しかし、なんでもかんでも冷やせば良いというものではない。中には冷やし過ぎると品質がいちじるしく落ちてしまうものもあるから注意が必要だ。
食欲が落ちる今の時期にこそおいしく食べ物をいただくために、冷蔵するべきものとそうでないものを知っておこう。
夏場、腐敗を防ぐために冷蔵庫は便利である。でも過信するべきではない。考えなしに入れる前に、情報を集めて正しい保存ができるように心がけたい。
もちろん自分の目や鼻で風味や品質を確認するのも大事。家の冷蔵庫をもう一度見直してみよう。
しかし、なんでもかんでも冷やせば良いというものではない。中には冷やし過ぎると品質がいちじるしく落ちてしまうものもあるから注意が必要だ。
食欲が落ちる今の時期にこそおいしく食べ物をいただくために、冷蔵するべきものとそうでないものを知っておこう。
<冷蔵保存しておくべきもの>
・醤油
多量の塩分を含むため体に害を及ぼすほど腐ってしまうことはないが、常温保存によって酸化が進み、風味を損なわれてしまう。味が命の調味料が風味をなくしてはしかたない。もちろん開封しなければ空気に触れることがないので、賞味期限までならおいしい状態で保存することができる。・いちご
いちごは常温保存に向いていない。市場に出回っている多くは熟しているものだからだ。すぐに食べない場合は冷蔵庫で保存しよう。また、冷凍すると組織が壊れてしまうので、果物としてのいちごとはべつものになってしまう。もちろん食べても害はないので、シャーベットとして食べたい方はおすすめ。・味噌
おばあちゃんの家に行くと常温で置いてありがちな一品。しかし、これも開封後は常温保存に向かない。今売られているものは健康を考えて塩分を少なくして作られているものが多いため、雑菌の繁殖をおさえるには心許ない。白カビの原因にもなるので、必ず冷蔵庫で保存しよう。・カレールウ
こんな乾いたものは常温で大丈夫、と思いきや、開封後は常温保存できないのがこちら。どの会社のサイトでも冷蔵庫に入れるよう促している。品質のいちじるしい低下や風味の低下をふせぐためにもきちんと管理。・サラミ
おつまみで買うサラミ。保存食なので冷蔵庫とは無縁のような気がするが、実は開封後10度以下で保存するように書かれている。日本は湿度が高く、変色、変質の原因になるので守った方が良い。ジャーキーも同じ。<冷蔵保存に向かないもの>
・パン
種類にもよるが、パンは高温多湿に弱く、カビが生えやすい。惣菜パンは買った日当日まで、食パン、菓子パンは2、3日常温保存がきくため、この間に食べてしまうのがベスト。冷蔵庫に入れると水分が蒸発しパサパサになる上、味が損なわれてしまうのでパンとしての美味しさがまるでなくなってしまう。どうしても食べきれない場合は、冷凍保存してしまおう。・スイカ
今の時期食べたくなるスイカ。冷やして食べたいという気持ちはわかるが、切らないまま野菜室に入れてはいけない。冷気で甘味が軽減してしまい、美味しさがなくなってしまう。冷たく食べたいのなら桶の中に水を溜めて浮べておくか、カットしてから冷蔵庫で一時間ほど冷やして食べるのが良い。・トマト
温暖な場所で育ったトマトは、冷蔵庫に入れてしまうと糖度が上がらなくなり、大事な風味が落ちてしまう。様々な料理に使われる野菜だからこそ、おいしさを保ちたい。・オリーブオイル
繊細な油なので冷蔵した方が良いように思えるが、十度以下になると固まってしまうため、常温にもどさなくてはいけない。固形化と液状化を繰り返すうちに品質が損なわれ、風味も悪くなるので日光のあたらない、高温になりにくい場所に常温保存が基本。・粉チーズ
冷蔵庫に入れてしまうと結露によりカビが発生してしまう危険がある。乾いているものなので、常温で保存するに堪える。乳製品だからといって冷蔵庫に入れるのはやめよう。・アボカド
果物として食すのみならず、サラダやご飯のおかずにもなり使い勝手が良いが、熟していない緑のアボカドを買ってきたまま冷蔵庫に入れてはいけない。低温障害を起こし中身が黒くなる上、それ以上追熟することができなくなるので固くて美味しくない。夏場、腐敗を防ぐために冷蔵庫は便利である。でも過信するべきではない。考えなしに入れる前に、情報を集めて正しい保存ができるように心がけたい。
もちろん自分の目や鼻で風味や品質を確認するのも大事。家の冷蔵庫をもう一度見直してみよう。
<参考文献>
・『賞味期限がわかる本』(徳江千代子監修 宝島社)
・『賞味期限がわかる本』(徳江千代子監修 宝島社)
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
最近の話題は宇宙生命学…生命の起源に迫る可能性
未来を知るための宇宙開発の歴史(13)発展する宇宙空間利用と進化する技術
技術の発達・発展により、宇宙空間を利用したさまざまなサービスが考え出されている。人間の環境を便利にするものであり、また攻撃技術にもつながるものであるが、さまざまな可能性を秘めている。さらに宇宙空間の利用は、天文...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/10/19
学力喪失と「人間の理解」の謎…今井むつみ先生に聞く
編集部ラジオ2025(24)「理解する」とはどういうこと?
今井むつみ先生が2024年秋に発刊された岩波新書『学力喪失――認知科学による回復への道筋』は、とても話題になった一冊です。今回、テンミニッツ・アカデミーでは、本書の内容について著者の今井先生にわかりやすくお話しいただ...
収録日:2025/09/29
追加日:2025/10/16
ソニー流「多角化経営」と「人的資本経営」の成功法とは?
エンタテインメントビジネスと人的資本経営(1)ソニー流の多角化経営の真髄
ソニー・ミュージックエンタテインメント(ジャパン)は、アメリカのコロムビアレコードと1968年に創業した、日本初の外資とのジョイントベンチャーである。ソニーはもともとエレクトロニクスの会社だったが、今のソニーグルー...
収録日:2025/05/08
追加日:2025/10/20
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
たかが「1」、されど「1」――今、数の意味が理解できない子どもがたくさんいるという。そもそも私たちは、「1」という概念を、いつ、どのように理解していったのか。あらためて考え出すと不思議な、言葉という抽象概念の習得プロ...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/06
ショパン…ピアノのことを知り尽くした作曲家の波乱の人生
ショパンの音楽とポーランド(1)ショパンの生涯
ピアニスト江崎昌子氏が、ピアノ演奏を交えつつ「ショパンの音楽とポーランド」を紹介する連続シリーズ。第1話では、すべてのピアニストにとって「特別な作曲家」と言われる39年のショパンの生涯を駆け足で紹介する。1810年に生...
収録日:2022/10/13
追加日:2023/03/16