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車のタイヤに書かれている記号って何?
一般的な車のタイヤ交換は、4~5年(走行距離としては32000キロ程度)が目安という話があります。では、いざ交換となったときにはどんなものを選べば良いのでしょうか。まずは今使っているタイヤを見てみましょう。さまざまな数字や記号が書かれています。この意味を知っておけば迷うことはありません。
【表記例】
185/60 R 15 84H
【断面幅】
はじめの3桁はタイヤの幅(断面幅)を表しています。ここでは185mm幅のタイヤという意味です。ちなみにインチで表記されることもあります。幅が広いタイヤの方が安定しますが、その分、地面に擦れる部分が多いので燃費は悪くなります。
【扁平率】
スラッシュの次に来る数値は「扁平率(%)」を意味します。扁平率とはタイヤの断面幅に対する断面高さの割合。簡単にいえばタイヤの側面(サイドウォール)がどれだけ厚いかということを意味しています。扁平率が大きい方がサイドウォールは厚くなり、空気もたくさん入ります。その分乗り心地がよくなったり、燃費が向上したりします。一方、扁平率が低いとコーナリングなどの運動性能が向上します。扁平率が低いとスポーティな印象になるので、こだわる人には好まれる傾向があるようです。
【タイヤ構造】
次に「R」と記されているアルファベットは「タイヤ構造」を表しています。現在で一般的に広く普及しているのはラジアル構造で、「R」と表記されています。他にもバイアス構造というものもあるようです。通常はラジアル構造でOK。
【リム径】
「15」はリム径と呼ばれるものです。リムとはホイールのタイヤが組み合わされる部分、いわばホイールサイズであり、タイヤの内径です。インチで表記されます。一般的にタイヤの大きさを表現するときにはこの数値を使います。ここでは「15インチのタイヤ」ということになります。
【ロードインデックス(LI)】
「84」は「ロードインデックス(LI)」と呼ばれるものです。これはタイヤ1本で支えることのできる最大負荷能力を意味する指数です。一覧表に照らし合わせると84という指標の最大負荷能力は500kg、4輪なのでこの4倍の2000kgがこのタイヤが耐えうる総重量となります。タイヤ交換の際には、このロードインデックス以上のタイヤにする必要があります。
【速度記号(スピードレンジ)】
最後の「H」の部分のアルファベットは、速度記号(スピードレンジ)と呼ばれるものです。そのタイヤで走行できる最高速度によってアルファベットが変わります。表は以下の通り。単位はkm/hです。「L=120、N=140、Q=160、S=180、T=190、H=210、V=240、W=270、Y=300、ZR=240超、(Y)=300超」。ちなみにZRは旧規格での区分、(Y)は新しい規格のようです。ここでの「H」は210km/hまで対応したタイヤということになります。
また、最も戸惑うのはタイヤがカスタマイズされた中古車を購入した時ではないでしょうか。こういった場合はピラー部分(運転席側ドアの内側)にタイヤサイズや空気圧といった情報が記されたシールが貼ってあるはずです。これを確認して標準のタイヤを見つけましょう。また、もしここも確認できない場合は車検証をもとにディーラーに確認するといった対応はできそうです。
もっといえば、中古車購入時にはタイヤもしっかりチェックすることも忘れずに。摩耗が進んでいたり劣化していたりしたら、購入後すぐに交換しなければならないこともあります。もちろん販売店の状況や値段にもよりますが、タイヤ交換も含めて交渉するのは一手かもしれません。
英字や数字の表す意味
タイヤの側面(サイドウォール)には数字やアルファベットが並んでいます。これにはメーカー名やタイヤの種類といった情報だけではありません。やや細かくみてみましょう。以下の表記例をもとに見てみます。ちなみにこの例は2021年のコンパクトカー部門で最も売れたトヨタヤリスで標準的な装備となっているものです(グレードや前輪後輪などで細かくは異なります)。【表記例】
185/60 R 15 84H
【断面幅】
はじめの3桁はタイヤの幅(断面幅)を表しています。ここでは185mm幅のタイヤという意味です。ちなみにインチで表記されることもあります。幅が広いタイヤの方が安定しますが、その分、地面に擦れる部分が多いので燃費は悪くなります。
【扁平率】
スラッシュの次に来る数値は「扁平率(%)」を意味します。扁平率とはタイヤの断面幅に対する断面高さの割合。簡単にいえばタイヤの側面(サイドウォール)がどれだけ厚いかということを意味しています。扁平率が大きい方がサイドウォールは厚くなり、空気もたくさん入ります。その分乗り心地がよくなったり、燃費が向上したりします。一方、扁平率が低いとコーナリングなどの運動性能が向上します。扁平率が低いとスポーティな印象になるので、こだわる人には好まれる傾向があるようです。
【タイヤ構造】
次に「R」と記されているアルファベットは「タイヤ構造」を表しています。現在で一般的に広く普及しているのはラジアル構造で、「R」と表記されています。他にもバイアス構造というものもあるようです。通常はラジアル構造でOK。
【リム径】
「15」はリム径と呼ばれるものです。リムとはホイールのタイヤが組み合わされる部分、いわばホイールサイズであり、タイヤの内径です。インチで表記されます。一般的にタイヤの大きさを表現するときにはこの数値を使います。ここでは「15インチのタイヤ」ということになります。
【ロードインデックス(LI)】
「84」は「ロードインデックス(LI)」と呼ばれるものです。これはタイヤ1本で支えることのできる最大負荷能力を意味する指数です。一覧表に照らし合わせると84という指標の最大負荷能力は500kg、4輪なのでこの4倍の2000kgがこのタイヤが耐えうる総重量となります。タイヤ交換の際には、このロードインデックス以上のタイヤにする必要があります。
【速度記号(スピードレンジ)】
最後の「H」の部分のアルファベットは、速度記号(スピードレンジ)と呼ばれるものです。そのタイヤで走行できる最高速度によってアルファベットが変わります。表は以下の通り。単位はkm/hです。「L=120、N=140、Q=160、S=180、T=190、H=210、V=240、W=270、Y=300、ZR=240超、(Y)=300超」。ちなみにZRは旧規格での区分、(Y)は新しい規格のようです。ここでの「H」は210km/hまで対応したタイヤということになります。
中古車では要注意
新車で買った場合、メーカーがその車に相応しいタイヤを使用しています。特にこだわりがなければタイヤ交換の時には同じタイヤか、同じ数値のタイヤを使用すれば問題はありません。もしカスタマイズしたい時には、この数字の意味を明確に知っておく必要があります。また、最も戸惑うのはタイヤがカスタマイズされた中古車を購入した時ではないでしょうか。こういった場合はピラー部分(運転席側ドアの内側)にタイヤサイズや空気圧といった情報が記されたシールが貼ってあるはずです。これを確認して標準のタイヤを見つけましょう。また、もしここも確認できない場合は車検証をもとにディーラーに確認するといった対応はできそうです。
もっといえば、中古車購入時にはタイヤもしっかりチェックすることも忘れずに。摩耗が進んでいたり劣化していたりしたら、購入後すぐに交換しなければならないこともあります。もちろん販売店の状況や値段にもよりますが、タイヤ交換も含めて交渉するのは一手かもしれません。
<参考サイト>
タイヤの基礎知識|DUNLOP
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/products/base/size.html
タイヤに書いてある表記の意味と見方を理解しよう|カーライフお役立ちマガジン(コスモ石油販売株式会社)
https://cos.cosmo-oil.co.jp/blog-detail/1/1000000458/
タイヤ交換時期の判断基準!プロが教える目安や寿命|みんなのガレージ
https://www.jms-car.com/ask/tire_koukan/
愛車のタイヤいつ替えた?タイヤ交換のタイミングと長持ちさせる4つのコツ|カーコンビニ倶楽部
https://www.carcon.co.jp/column/article/2019041905/
タイヤの基礎知識|DUNLOP
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/products/base/size.html
タイヤに書いてある表記の意味と見方を理解しよう|カーライフお役立ちマガジン(コスモ石油販売株式会社)
https://cos.cosmo-oil.co.jp/blog-detail/1/1000000458/
タイヤ交換時期の判断基準!プロが教える目安や寿命|みんなのガレージ
https://www.jms-car.com/ask/tire_koukan/
愛車のタイヤいつ替えた?タイヤ交換のタイミングと長持ちさせる4つのコツ|カーコンビニ倶楽部
https://www.carcon.co.jp/column/article/2019041905/
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