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DATE/ 2022.03.15

高速道路の「非常電話」はどうやって使うのか

 高速道路には必ず一定間隔で「非常電話」が設置されています。目印は、緑色の枠に黒い受話器のマーク、下に「非常電話」と記された表示です。よく高速道路を走る人は見慣れているかもしれませんが、使ったことがある人は多くはないでしょう。もちろん高速道路で問題が発生した場合、スマホなどからも#9910(道路緊急ダイヤル・全国共通)から通報することができます。しかし山間部やトンネルの中だった場合、スマホは役に立ちません。さらに事故の衝撃でスマホがどこかにいってしまった、故障したといった状況もありえます。こんなとき高速道路の「非常電話」は命綱です。使い方は知っておくと、いざというときに安心です。

受話器を取るだけで繋がる

 高速道路の非常電話は高速道路などでは1km間隔で、トンネル内では200m間隔で設置されているほか、パーキングエリアなどにも設置されています。非常電話は受話器を取るだけで道路ごとの管制センターの担当者につながります。また焦って言葉が出ない時でも大丈夫です。電話機本体には「故障」「事故」「救急」「火災」のボタンがあり、これを押すだけで状況を伝えることもできます。

 ボタンがない機種もあるようですが、会話ができない場合は、受話器を叩くなどの合図でも伝わるとのこと。さらに非常電話は受話器をあげた際に大まかな場所の情報も管制センターが把握する仕組みになっています。こうして緊急対応が必要と判断された場合、道路管制センターが指示して交通管理隊が出動する流れとなっています。電話料金は無料です。ただし緊急通報用のみで一般の電話にはつながりません。

スマホなどからは「#9910」

 もちろん緊急電話を使わずとも、スマホなどから#9910(シャープを押した後に9910を押す)で「道路緊急ダイヤル」に通話することもできます。これは全国統一の番号です。自動音声に従って道路種別を選択したあとは近くの幹線道路管理者につながります。この場合は、位置は通報者が知らせる必要があります。高速道路で場所を知らせるには1kmごとに設置された「キロポスト」や100mごとに設置された「100メートルポスト」に記載されている数値を伝えると伝わりやすいようです。

 また#9910か110番か迷うこともあるかもしれません。事件や事故の場合はいずれにせよ警察が出動する必要があります。「事件・事故は110番」でいいでしょう。直接の事故は起こっていない場合の「道路の落下物や損傷」「車の故障」などといった問題の場合は#9910と考えておいてもいいかもしれません。

高速道路でやむを得ず停車する際の手順

 高速道路で事故に遭遇したり、車が故障したりして動けなくなったら、可能な限り広く安全な場所に停車します。あとは以下の手順で行動します。車外に出る際には、周囲は車が猛スピードで走っています。落ち着いてしっかりと周囲を確認しましょう。

1.ハザードランプを点灯する。
2.発煙筒や三角表示板を停止車両から50m後方(手前)に設置する。
3.周囲の状況をよく見ながら全員避難する(可能な限りガードレールの外側に)。
4.「非常電話」を使う、もしくはスマホで110番もしくは#9910に連絡する。

 たとえばタイヤをチェックするためにしゃがみ込んだり、車の周囲を歩き回ったりするのはたいへん危険な行為です。また車の前後や車内で待機するのも危険です。スマホなどで通報する場合も、必ずガードレールの外側に待避してから行うことを忘れずに。

<参考サイト>
道路の異状は道路緊急ダイヤル『#9910』で!|NEXCO西日本
https://www.w-nexco.co.jp/safety_drive/emergency/
非常電話について教えてください。|NEXCO中日本
https://highwaypost.c-nexco.co.jp/faq/justincase/driving/354.html
高速道路で事故を起こしてしまったら|ドラプラ E-NEXCO Drive Plaza
https://www.driveplaza.com/safetydrive/happening/on_accident.html
[Q] 高速道路のトンネル内で故障したらどうすればいい?|JAF
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-trouble/subcategory-highway/faq106

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