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WindowsとMacどっちがいいのか?
Windows95が発表され、初代iMacが登場した1990年代後半以降、「Windowsにするか、Macにするか」は、パソコンユーザーを悩ませてきました。4半世紀の対決に、決着はつくのでしょうか。
何と言っても多くの組織で一括導入されているのは、圧倒的にWindowsマシンです。しかし、新型コロナの流行に伴うテレワークや在宅学習の用途で買い替えや買い増しの需要が増えたなか、とくに個人市場のシェアではAppleがじわじわ伸びを見せています。
というのも、現在多くのオフィスで使用されているWindows 10マシンの多くが、そのままでは11にアップグレードできないという問題を抱えていることが明らかになったためです。Windows 10のサポートは2025年10月に終了が決定していますが、ギリギリまで使って様子を見ようというユーザーも増えています。
一方、政府のGIGAスクール構想によって小中学校で一人1台配布された端末の内訳は、Chrome OSのシェアが43.8%、iPad OSが28.2%、Windowsが28.1%となっています(2021年2月MM総研調べ)。iPadで育ち、iPhoneを持つ子どもたちが成長してWindowsになじめるのかどうか、首をひねるところです。
Windowsの利点は、何よりも価格帯で選べるバラエティの広さでしょう。ただ、それだけに自分がどのようなスペックを重視しているか、細かく自覚して比較検討する必要があります。また、標準アプリはインストールされていますが、メーカーにより選ばれているアプリの種類が違うので、ここでもユーザー側が比較検討タイムを設けて、豊富なサードパーティアプリから機能を充実させていくことになります。
ただし、こうしたサードパーティアプリに対するセキュリティのガイドラインについて、WindowsがMacほどの厳しさを備えていない点はよく指摘されます。Windowsに「ウイルスが多い」と言われるのは、そのためです。ユーザーに自己責任を思い出させるのが、Windowsマシンと言えそうです。
スタイリッシュなデザイン性の高さは言うまでもありません。デザインとは表面的なことではなく、ほとんどのユーザーが直感的に使いこなせて、迷わず作業や遊びに没頭できる洗練されたインターフェイス。
Macにはデスクトップ型、ノート型Macのほか、タブレット型のiPad、iphoneなどのデバイスがそろっていて、データ共有も手軽。どの機器でも同様の環境を再現できる点も大きな魅力です。ただし、本体も周辺機器もWindowsに比べると高めであること、Appleに囲い込まれるような点を気にする人もいます。
ほとんどのユーザーが、家でも会社でもPCに貼り付いている時間が多い現在、PCは普段着のようなもの。多少のお金をかけていい気分でいるのか、節約を大事に割り切るのかは、それぞれの人生観の問題としか言えません。
シェアで見るWindowsとMac
世界全体を見渡すと、デスクトップOSシェアのトップはWindowsが73.7%で圧倒的シェアを誇り、2位のOS X(Mac)15.3%に大差をつけいます(2021年12月StatCounter調べ)。日本国内の状況もほぼ同じで、Windows71.1%、OS X(Mac)12.4%となります。何と言っても多くの組織で一括導入されているのは、圧倒的にWindowsマシンです。しかし、新型コロナの流行に伴うテレワークや在宅学習の用途で買い替えや買い増しの需要が増えたなか、とくに個人市場のシェアではAppleがじわじわ伸びを見せています。
というのも、現在多くのオフィスで使用されているWindows 10マシンの多くが、そのままでは11にアップグレードできないという問題を抱えていることが明らかになったためです。Windows 10のサポートは2025年10月に終了が決定していますが、ギリギリまで使って様子を見ようというユーザーも増えています。
一方、政府のGIGAスクール構想によって小中学校で一人1台配布された端末の内訳は、Chrome OSのシェアが43.8%、iPad OSが28.2%、Windowsが28.1%となっています(2021年2月MM総研調べ)。iPadで育ち、iPhoneを持つ子どもたちが成長してWindowsになじめるのかどうか、首をひねるところです。
Windowsマシンはユーザーに自己責任を思い出させる?
では、実際、WindowsとMacでは、何がどう違っているのでしょうか。両者の長所と短所、機能やコスパを見ていきましょう。Windowsの利点は、何よりも価格帯で選べるバラエティの広さでしょう。ただ、それだけに自分がどのようなスペックを重視しているか、細かく自覚して比較検討する必要があります。また、標準アプリはインストールされていますが、メーカーにより選ばれているアプリの種類が違うので、ここでもユーザー側が比較検討タイムを設けて、豊富なサードパーティアプリから機能を充実させていくことになります。
ただし、こうしたサードパーティアプリに対するセキュリティのガイドラインについて、WindowsがMacほどの厳しさを備えていない点はよく指摘されます。Windowsに「ウイルスが多い」と言われるのは、そのためです。ユーザーに自己責任を思い出させるのが、Windowsマシンと言えそうです。
Macのデザイン性が高いと言われる理由
一方のMacでは、必要な機能のほぼすべてが幅広くプレインストールされています。初期設定で必要な手動入力はタイムゾーン、Apple ID、国や地域ぐらいで、再起動もスムーズです。また、Windows用に開発されたMicrosoft Office(Word、Excel、PowerPoint等)などのアプリについても、App Storeからダウンロードできます。スタイリッシュなデザイン性の高さは言うまでもありません。デザインとは表面的なことではなく、ほとんどのユーザーが直感的に使いこなせて、迷わず作業や遊びに没頭できる洗練されたインターフェイス。
Macにはデスクトップ型、ノート型Macのほか、タブレット型のiPad、iphoneなどのデバイスがそろっていて、データ共有も手軽。どの機器でも同様の環境を再現できる点も大きな魅力です。ただし、本体も周辺機器もWindowsに比べると高めであること、Appleに囲い込まれるような点を気にする人もいます。
普段着だから安くあげるのか、気分良く過ごすのか
使い勝手のよさは、慣れによるものがほとんどです。初期のMacはデザイナーやクリエイター御用達というイメージでしたが、ユーザーを選んでいるわけではありません。メールや書類作り、ネット利用や動画視聴などが主であれば、どちらを選んでも大差ないのが事実です。ほとんどのユーザーが、家でも会社でもPCに貼り付いている時間が多い現在、PCは普段着のようなもの。多少のお金をかけていい気分でいるのか、節約を大事に割り切るのかは、それぞれの人生観の問題としか言えません。
<参考サイト>
・マイナビニュースTEC「2021年デスクトップOSシェア、Windowsが7割以上独占」
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220103-2242524/
・日経XTECH「GIGAスクール特需」で端末出荷大幅増、MS・アップル・グーグルの勝者はどこか
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01647/052000005/
・マイナビニュースTEC「2021年デスクトップOSシェア、Windowsが7割以上独占」
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220103-2242524/
・日経XTECH「GIGAスクール特需」で端末出荷大幅増、MS・アップル・グーグルの勝者はどこか
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01647/052000005/
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