テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2022.06.17

コロナ収束後に行きたい国とは?1位はなんと…

 新型コロナウイルスの流行が始まってからすっかり疎遠になってしまった海外旅行。コロナが落ち着いたら海外旅行に行きたいというのは世界中の人が思っていることでしょう。 今回は、日本政策投資銀行株式会社(DBJ)と公益財団法人の日本交通公社(JTBF)が2021年10月に実施したアンケートをもとに、コロナ収束後に行きたい国ランキングを紹介します。

 このアンケートは「DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査」という名前で実施されていて、韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランス、インド、ベトナムの14地域の7,335人を対象に「次に海外旅行したい国・地域」を調査したものになります。

第1位は「日本」!

・アジア居住者による回答
1位 日本(67%)
2位 韓国(43%)
3位 台湾(28%)
4位 オーストラリア(27%)
5位 タイ(26%)

・欧米豪居住者による回答
1位 日本(37%)
2位 アメリカ(33%)
3位 オーストラリア(28%)
4位 カナダ(28%)
5位 イタリア(25%)
5位 イギリス(25%)

 このアンケートでは、上記の通りアジア居住者による回答、欧米豪居住者による回答いずれも日本がトップという結果になりました。今回が3回目の調査ですが、過去2回の調査ではアジア居住者による回答では3回連続1位、欧米豪居住者による回答では1回目は2位だったものの、2回目と3回目は連続1位と高い指示があることがうかがえます。

日本のどんなところが人気なのか?

 同調査では日本を旅行先に選んだ理由として、トップだったのは「以前も旅行したことがあり気に入ったから」。コロナ前に多く来日していた外国人観光客が日本に魅力を感じてくれていたことがうかがえます。それ以外には「行きたい観光地や観光施設があるから」「清潔だから」「食事が美味しいから」「治安が良いから」などの理由が上位に入っています。

 また、上位はアジアと欧米豪で大きな違いはありませんが、5位以降になっていくと「買い物がしたいから」「予算が合うから」というショッピングや低予算で楽しむというアジア観光客の特徴や、長期休暇を楽しむ習慣のある欧米豪の観光客は「長期滞在に適しているから」という理由から日本を選ぶという特徴を見ることができました。

新型コロナ前と後で変わったことも

 日本で体験したいことについては、「温泉」や「繁華街の街歩き」などの人が多い体験よりも、「桜の観賞」「自然や風景の見物」といった、他の人と適度な距離を保てる体験に人気が集まりました。前回の調査から「アウトドアアクティビティ」が大きくポイントを上げたことも、新型コロナが影響を及ぼしてることがうかがえます。

 少しずつコロナによる入国制限も緩和されることが決まり、徐々に外国人観光客の姿を見ることも増えていくことが想定されます。コロナの前と後で変化をする中でも、多くの外国人観光客に日本の魅力を知ってもらい、「また来てもらいたい」と思ってもらえると嬉しいですね。

<参考サイト>
・「DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査 (第3回 新型コロナ影響度 特別調査)」 | (公財)日本交通公社
https://www.jtb.or.jp/research/asiaeuro-survey-2022-covid19-3/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

OpenAI創業者サム・アルトマンとはいかなる人物なのか

OpenAI創業者サム・アルトマンとはいかなる人物なのか

サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(1)ChatGPT生みの親の半生

ChatGPTを生みだしたOpenAI創業者のサム・アルトマン。AIの進化・発展によって急速に変化している世界の情報環境だが、今その中心にいる人物といっていいだろう。今回のシリーズでは、サム・アルトマンの才能や彼をとりまくアメ...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/04/19
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト
2

「和歌」と「宣命」でたどる奈良時代の日本語とその変遷

「和歌」と「宣命」でたどる奈良時代の日本語とその変遷

文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元

日本語の発音は、漢字到来以来一千年の歴史を通してどう変わってきたのか。また、なぜ日本語は「文明語」として世界に名だたる存在といえるのか。二つの疑問を解き明かす日本語学者として釘貫亨氏をお招きした。1回目は古代日本...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/03/08
釘貫亨
名古屋大学名誉教授
3

歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える

歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える

運と歴史~人は運で決まるか(1)ソクラテスが見舞われた「運」

歴史における「運」とはどういうものだろうか。例えば、富裕と貧困という問題について、「運」で決まるのか、あるいは「運」とは異なる努力、教養、道徳などの要素で決まるのかという点でも、思想家たちの考え方は分かれる。第1...
収録日:2024/03/06
追加日:2024/04/18
山内昌之
東京大学名誉教授
4

急成長するインドネシアとトルコ、その理由と歴史的背景

急成長するインドネシアとトルコ、その理由と歴史的背景

グローバル・サウスは世界をどう変えるか(3)インドネシアの成長とトルコの外交力

グローバル・サウスの中でも高度経済成長を遂げているのがインドネシアだ。長期のスカルノ時代とスハルト時代を経てその後に民主化が進んだ、東南アジアで最大のイスラム教国である。また、トルコは多国間に接する地理的特性と...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/04/17
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授
5

ぬばたまの、あしひきの……不思議な「枕詞」の意味は?

ぬばたまの、あしひきの……不思議な「枕詞」の意味は?

和歌のレトリック~技法と鑑賞(1)枕詞:その1

日本古来の詩の形式である和歌。しかし、その中身について詳しく知っている人は少ないのではないだろうか。渡部泰明氏が和歌のレトリックについて解説するシリーズレクチャー。第一弾である今回は枕詞についてで、その知られざ...
収録日:2019/03/11
追加日:2019/06/15
渡部泰明
東京大学名誉教授