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DATE/ 2022.06.27

おじさんでも「モテる」人の特徴

 「もう自分はおじさんだから」「どうせおじさんだし…」と、女性にモテるのを諦めているおじさん世代の男性は多くいると思います。博報堂生活総合研究所「生活定点」の調査(2020年)によると、世間の人達がここからが「おじさん」だと思う基準は、43.2歳とのこと。妥当だと感じる方、残酷な数字だと思う方に分かれると思いますが、そんな「おじさん」年齢になってもモテている男性も少なからずいるのです。

女性に聞く「モテおじさん」の特徴とは

 おじさんでもモテる人、好かれる人にはどんな特徴があるのでしょうか。20~50代の女性24人に聞き取り、以下のような特徴をまとめました。

【外見】
・肌、髪、匂いなど、清潔感がある
 まず外見的な特徴で多くの声が集まったのが「清潔感」。たとえ薄毛でも清潔にセットした髪型や、オヤジ臭がなくいい匂いがする、脂ぎった肌をしていない男性は好感度が高いです。「生理的に無理」と言われるのは、清潔感があるかないかに大きく関わります。

・ファッションセンスがまとも
 ファッションに関しては清潔感は勿論のこと、年相応の質の良いお手入れのされた服、サイズ感、自分に似合うものが分かっているなどがモテ評価のポイント。逆に、若者に流行中のファッションや、全身ブランドで固めたようなイケイケ感、髪色で遊んでいる等はマイナスになります。そして「おじさんしか」着ない服、たとえばゴルフ帰りのような出立ちや、サイズを間違えたポロシャツ、金ピカな金具のついたベルトなども要注意。

・姿勢が良く、体形が崩れ過ぎていない
 そして重要なのが姿勢。後ろ姿や歩く姿に年齢は現れやすく、猫背だとお腹や顔のたるみも目立つもの。たとえ多少お腹が出ていても、颯爽と歩く、動ける男性は若々しく見られモテています。モテようと筋トレや日焼けに励むおじさんも沢山いますが、やり過ぎるとナルシスト感が出てしまいモテるとは限らないのです。

 総じてルックス面では、若作りはせず、しかしおじさんクサくない、年相応の爽やかさのあるおじさんが「イケオジ」認定されているようです。

【中身】
・人の話を聞ける
 おじさんの中身で女性から支持が高かったのは「人の話を聞ける」です。どうしても自慢話や武勇伝、過去の成功談など「俺が俺が」とアピールしてしまうのがモテたいおじさんですが、それよりも女性や若手の話を面白がったり親身に聞けるおじさんの方がモテています。

・寛大で余裕があり、頼りになる
 年齢を経ると男女ともに怒りっぽくなるものですが、イライラを出さない、簡単にキレない、人を許せる、などの懐の深さや落ち着きのあるおじさんは周りから信頼され好感を持たれます。経験値から出る余裕によって、女性だけでなく男性からも頼りにされるのです。

・趣味や特技があり、知性を感じる
 「趣味や特技、知性」もモテおじさんには大きなポイントです。飲んでも仕事の話ばかりではダメで、自分の世界や好奇心を持っていて、話題が豊富な知性を感じさせる男性はいくつになってもモテるもの。アーティストやクリエイターなどがモテるのも、憧れを感じさせる部分があるからでしょう。

・時代に合わせアップデートしている
 そして意外と多かったのが「時代に合わせてアップデートしている」です。具体的に言うと、セクハラ発言や下ネタを言わない、「女はこうあるべき」等の昭和な男尊女卑思想がなくフラット、「自分が若い時は…」と若い人と比較しないなど。ジェンダーやジェネレーション問題に理解あるおじさんはモテています。

 自分にも他人にも興味関心を持ち、おおらかに人生を楽しんでいる。そんな中身を感じさせるおじさんが、年齢を重ねてもモテているのではないでしょうか。

モテたいなら、大人としての魅力を磨こう

 女性達にお話を伺ってみて分かるのは、モテる「おじさん」は外見だけではダメだと言うこと。若い頃はきれいなイケメンがダントツでモテる訳ですが、中身が空っぽのルックスのいいおじさんは女性達からは求められていないのです。

 ですからおじさん達は、見た目だけで「おじさんだから」と諦めるのはまだ早い、もしモテたいのならやれることは沢山あるのではないでしょうか。しかし、モテたい感があまりに漏れ出てしまうと、悲しいことに「若作り」や「ギラギラしている」と思われ、年齢不相応の痛いおじさんになってしまうこともあります。

 まずは女性からの支持が高かった外見の「清潔感」と、中身の「人の話を聞ける」を意識してみませんか。モテるおじさんの第一歩として、多くの人から好感を持たれる、大人として振る舞えるおじさんからスタートしてみましょう。
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小原雅博
東京大学名誉教授
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今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授