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DATE/ 2022.07.07

電話番号「090、080、070」の違いは?

 携帯電話の番号ですが、最初の数値はどんなナンバーでしょう。ここ数年で契約した場合は、「080」「070」で始まることが多いようで、かつて主流だった「090」から始まるナンバーであると「おじさん世代」とも言われてしまうようです。今回は、携帯電話番号の歴史について探ってみましょう。

携帯電話番号の歴史

 携帯電話の嚆矢ともいえる「自動車電話サービス」の専用番号は「030」でした。「010」「020」は別件で使用されていたために「030」スタートになったようです。自動車電話サービスがはじまったのは1979年のことで、「030-△△-△△△△△」というように、当時は10桁の電話番号からスタートしました。

 自動車電話サービスは特定少数の利用者に留まっていましたが、大きな変化は1994年から。これまでレンタルの形でしか所持できなかった携帯電話端末が販売されるようになり、1996年には携帯電話の料金が認可制から届け出制になったことで、携帯電話の所持率が高まり、番号の需要が急激に高まりました。

 1996年1月には携帯電話番号の最初の3桁は030、040、080、090の4種類にすることで供給可能な番号数は79年の10万に対し、200倍の2000万になったのですが、同年12月の段階で再び供給不足になるとの将来予想があり、99年から番号の桁を1つ増やし、全11桁にすることで急激な需要増加に対応しました。

 また、11桁への変更に加えて、これまでの0△0形式を090+△ーーーに統一。例えば040から始まる番号だった人は、090+4に強制的に切り替えとなりました。なお、低コストが特長だったPHS(簡易型携帯電話)も(97年から050、060でスタートする番号)、同じタイミングで070+5あるいは070+6の形式で11桁に切り替わりました。携帯090、PHS070に統一された年になります。

 その後も最初の三桁は変化します。2002年には携帯電話に080が加わり、2013年にはPHS用だった070の一部が携帯電話に開放され、2014年には携帯電話、PHS間で番号を変えずに乗り換えられるようになり、070、080、090がすべて携帯に割り振られ現在の形式が確立されました。

携帯電話番号のこれから

 2022年4月時点での、「010」~「090」それぞれの利用事例はこのようになっています。

・090→携帯電話番号
・080→携帯電話番号
・070→携帯電話番号
・060→未設定、一部はFMC
・050→IP電話番号
・040→未設定
・030→未設定
・020→M2M、IoT向けの番号、かつてのポケベル
・010→国際電話の際の番号
※FMC=Fixed-Mobile Convergenceという機種(企業から支給される内線電話も使える特殊な携帯電話)

 急激な受容対応にむけて11桁にした電話番号も2017年3月の時点で「090」と「080」ではじまる番号はすべて消費され、2017年7月時点では「070」も残りが約2,500万番号となっていたため、枯渇しないよう総務省が「060」を携帯電話用に解放すべく検討した結果、2021年12月の総務省の情報通信審議会において、2024年度までは現状で対応可能との予測で、「060」の解禁はいったん見送りとなったようです。

携帯電話番号のリサイクルも

 一度発行された携帯番号は解約とともに使われなくなるかというと、そうはなりません。ある期間を経てリサイクルされるので、090で始まる20年前のナンバーでもこれから新規発行される可能性もあるということです。これまでの番号の合計数は100億以上、日本の人口に対しての需要はまだ十分と考えられそうですが、これから増える需要についても十分に対応できそうです。

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