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高速道路の「渋滞区間」ワーストランキング
自動車のナビゲーションシステムはだいぶ進化してきました。もう少ししたら渋滞にはまらないルートを車が選んで、自動運転してくれる時代が来るかもしれません。ただし、もうその段階に行くにはもうしばらく時間がかかりそうです。効率良く運転するには渋滞を回避する力はまだまだ必須です。まずは情報を知っておくことです。ということで国土交通省の発表している最新の「高速道路の交通状況ランキング」を参考に、高速道路の「渋滞区間」ワーストランキングを見てみましょう。
1位 171.5 神奈川・東京 東名高速道路 上り 「海老名JCT~横浜町田」
2位 167.0 東京 中央自動車道 上り 「調布~高井戸」
3位 116.6 神奈川・東京 東名高速道路 上り 「東名川崎~東京」
4位 110.6 東京・神奈川 東名高速道路 下り 「横浜町田~海老名JCT」
5位 105.6 埼玉 東京外環自動車道 内回 「外環三郷西~草加」
6位 105.2 静岡・神奈川 東名高速道路 上り 「御殿場~大井松田」
7位 86.7 神奈川・静岡 東名高速道路 下り 「大井松田~御殿場」
8位 83.2 大阪 近畿自動車道 下り 「摂津北~近畿吹田」
9位 83.2 神奈川 東名高速道路 下り 「厚木~秦野中井」
10位 80.9 神奈川 東名高速道路 上り 「秦野中井~厚木」
ワースト3は2018年と同様の結果とのこと。また全体の年間渋滞損失時間は2018年とあまり変わっていません。ちなみに高速道路における「渋滞」とはNEXCO各社によれば「時速40㎞以下の低速走行、あるいは停止と発進を繰り返す車列が、1㎞以上かつ15分以上継続した状態」とのこと。
1位 東名高速道路上り「海老名JCT~横浜町田」交通集中54、事故43、工事3、その他11、40km以上の渋滞62
2位 中央自動車道上り「調布~高井戸」交通集中106、事故31、工事3、その他4、40km以上の渋滞23
3位 東名高速道路上り「東名川崎~東京」交通集中71、事故17、工事5、その他6、40km以上の渋滞17
渋滞損失時間ワースト1位「東名高速道路 上り 海老名JCT~横浜町田」は「40km以上」での渋滞が比較的多いようです。渋滞はしていても、ある程度は進んでいると言えるかもしれません。特徴的と言えるのは年間ワースト2位の「中央自動車道 上り 調布~高井戸」です。ここでは「交通集中」による渋滞が突出しています。詳しくデータを見ると、「交通集中」によって起こる渋滞損失時間だけに絞るとワースト1位です。
1位 172.7 7時台 神奈川・東京 東名高速道路 上り 東名川崎~東京
2位 157.8 7時台 東京 中央自動車道 上り 府中スマート~稲城
3位 133.0 7時台 埼玉 東京外環自動車道 外回 川口JCT~川口東
4位 130.9 8時台 東京 中央自動車道 上り 調布~高井戸
5位 130.9 7時台 東京 中央自動車道 上り 稲城~調布
続いて午後(12時から19時)でのピーク1時間です。数値は左から順位、渋滞損失時間(秒/km)、平均交通量(台/時)、都道府県、道路名、方向、区間名です。
1位 394.4 17時台 千葉 千葉東金道路 下り 千葉東JCT~千葉東
2位 152.2 17時台 大阪 近畿自動車道 下り 摂津北~近畿吹田
3位 151.7 16時台 千葉 千葉東金道路 下り 千葉東~大宮
4位 145.2 17時台 東京 関越自動車道 上り 大泉JCT~練馬
5位 135.3 17時台 千葉 京葉道路 上り 武石~幕張
また、オリジナルマップとともに、おおよそのドライブプランをイメージしておくことも大事です。その際には、1日の総走行距離の限度は高速道路で500km、一般道で250km程度が目安と考えましょう。1日7~8時間の運転時間、平均速度は高速道路で60km~70km/h、一般道路であれば20km~30km/hを前提として、観光したり休憩したりするロスタイムを距離換算して差し引いた残りを1日の走行距離の上限と考えるといいようです。
また、観光シーズンは主要な観光地の高速道路のIC付近は渋滞します。目的のICの一つ手前で降りる方が早いこともあります。この点もチェックしてオリジナルマップに記載しておくといいでしょう。また、シーズンによってはその観光地周辺で何かイベントが行われていることもあります。こういった点も事前にリサーチしておきましょう。大事なことは、事前に目的地までのオリジナルマップを作ってしっかり情報収集しておくこと。そうすればドライブも余裕を持って楽しむことができるはずです。
高速道路の「渋滞区間」ワーストランキング
以下は国土交通省が公表している2019年(平成31年・令和元年)でのIC区間別渋滞ランキング(年間合計)のワースト10です。数値は左から順位、渋滞損失時間(混雑により余計にかかる時間、単位:万人・時間/年)、都道府県、道路名、方向、区間名となっています。「渋滞損失時間」の捉え方がやや難しいのですが、例えばこの数値が171.5の場合「年間171.5万人の時間を171.5時間失わせた」という意味です。1位 171.5 神奈川・東京 東名高速道路 上り 「海老名JCT~横浜町田」
2位 167.0 東京 中央自動車道 上り 「調布~高井戸」
3位 116.6 神奈川・東京 東名高速道路 上り 「東名川崎~東京」
4位 110.6 東京・神奈川 東名高速道路 下り 「横浜町田~海老名JCT」
5位 105.6 埼玉 東京外環自動車道 内回 「外環三郷西~草加」
6位 105.2 静岡・神奈川 東名高速道路 上り 「御殿場~大井松田」
7位 86.7 神奈川・静岡 東名高速道路 下り 「大井松田~御殿場」
8位 83.2 大阪 近畿自動車道 下り 「摂津北~近畿吹田」
9位 83.2 神奈川 東名高速道路 下り 「厚木~秦野中井」
10位 80.9 神奈川 東名高速道路 上り 「秦野中井~厚木」
ワースト3は2018年と同様の結果とのこと。また全体の年間渋滞損失時間は2018年とあまり変わっていません。ちなみに高速道路における「渋滞」とはNEXCO各社によれば「時速40㎞以下の低速走行、あるいは停止と発進を繰り返す車列が、1㎞以上かつ15分以上継続した状態」とのこと。
上記ワースト3の区間における渋滞要因
ワースト30位までの渋滞損失時間のうち約6割が、「40㎞/h以下」となる渋滞です。またこのうち約6割が「交通集中」による渋滞となっています。またこの「40㎞/h以下」となる渋滞のうち2.5割は「交通事故」による渋滞とのこと。では上記のワースト3に絞って渋滞要因を見てみましょう。数字は渋滞損失時間(万人・時間)です。1位 東名高速道路上り「海老名JCT~横浜町田」交通集中54、事故43、工事3、その他11、40km以上の渋滞62
2位 中央自動車道上り「調布~高井戸」交通集中106、事故31、工事3、その他4、40km以上の渋滞23
3位 東名高速道路上り「東名川崎~東京」交通集中71、事故17、工事5、その他6、40km以上の渋滞17
渋滞損失時間ワースト1位「東名高速道路 上り 海老名JCT~横浜町田」は「40km以上」での渋滞が比較的多いようです。渋滞はしていても、ある程度は進んでいると言えるかもしれません。特徴的と言えるのは年間ワースト2位の「中央自動車道 上り 調布~高井戸」です。ここでは「交通集中」による渋滞が突出しています。詳しくデータを見ると、「交通集中」によって起こる渋滞損失時間だけに絞るとワースト1位です。
ピーク時間帯別ワースト5
渋滞のピーク時間帯でのランキングワースト5を見てみましょう。まずは午前(7時から12時)でのピーク1時間です。数値は左から順位、渋滞損失時間(秒/km)、平均交通量(台/時)、都道府県、道路名、方向、区間名です。1位 172.7 7時台 神奈川・東京 東名高速道路 上り 東名川崎~東京
2位 157.8 7時台 東京 中央自動車道 上り 府中スマート~稲城
3位 133.0 7時台 埼玉 東京外環自動車道 外回 川口JCT~川口東
4位 130.9 8時台 東京 中央自動車道 上り 調布~高井戸
5位 130.9 7時台 東京 中央自動車道 上り 稲城~調布
続いて午後(12時から19時)でのピーク1時間です。数値は左から順位、渋滞損失時間(秒/km)、平均交通量(台/時)、都道府県、道路名、方向、区間名です。
1位 394.4 17時台 千葉 千葉東金道路 下り 千葉東JCT~千葉東
2位 152.2 17時台 大阪 近畿自動車道 下り 摂津北~近畿吹田
3位 151.7 16時台 千葉 千葉東金道路 下り 千葉東~大宮
4位 145.2 17時台 東京 関越自動車道 上り 大泉JCT~練馬
5位 135.3 17時台 千葉 京葉道路 上り 武石~幕張
旅行ではオリジナルマップを作っておこう
JAFでは、渋滞を避けるにはまずオリジナルマップを作ることを推奨しています。特に旅行など知らない場所に行く際には必須です。広い範囲を詳細に見られるようにしておき、渋滞が予想される道路や迂回に使えそうな道路、目印となる建物などをチェックしておくとよさそうです。どんどん情報を書き込んでカスタマイズしましょう。アドバイスとして強調されているのは、「ドライブルート全体を把握し、迂回路を探せること」「アクシデントに対応できるようにしておくこと」です。また、オリジナルマップとともに、おおよそのドライブプランをイメージしておくことも大事です。その際には、1日の総走行距離の限度は高速道路で500km、一般道で250km程度が目安と考えましょう。1日7~8時間の運転時間、平均速度は高速道路で60km~70km/h、一般道路であれば20km~30km/hを前提として、観光したり休憩したりするロスタイムを距離換算して差し引いた残りを1日の走行距離の上限と考えるといいようです。
また、観光シーズンは主要な観光地の高速道路のIC付近は渋滞します。目的のICの一つ手前で降りる方が早いこともあります。この点もチェックしてオリジナルマップに記載しておくといいでしょう。また、シーズンによってはその観光地周辺で何かイベントが行われていることもあります。こういった点も事前にリサーチしておきましょう。大事なことは、事前に目的地までのオリジナルマップを作ってしっかり情報収集しておくこと。そうすればドライブも余裕を持って楽しむことができるはずです。
<参考サイト>
過去の高速道路・直轄国道の渋滞損失時間│国土交通省
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-data/congestion-loss-time/
[Q]渋滞を避けるポイントとは?|JAF
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-drive/subcategory-information/faq128
渋滞の定義は?|NEXCO中日本
https://highwaypost.c-nexco.co.jp/faq/traffic/rule/345.html
過去の高速道路・直轄国道の渋滞損失時間│国土交通省
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-data/congestion-loss-time/
[Q]渋滞を避けるポイントとは?|JAF
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-drive/subcategory-information/faq128
渋滞の定義は?|NEXCO中日本
https://highwaypost.c-nexco.co.jp/faq/traffic/rule/345.html
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