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DATE/ 2024.12.16

スマホの充電でやってはいけないこと

 どれだけ高性能なスマホでも、バッテリーの劣化からは逃れられません。時間が経過すればバッテリーは劣化します。保障プランなどに入っていれば無料で交換できたりもしますが、サポートを付けていない場合、1万円程度の料金がかかるのが一般的です。ただしバッテリーは、使い方によっては長持ちさせることも可能です。特に長持ちするか早く劣化するかは、充電時の環境によるところが大きいようです。ではどういった充電方法がバッテリーの劣化につながるのでしょうか。

放電しきってからの充電、100%状態の継続

 バッテリーはどのくらいの頻度で充電すればいいのでしょうか。キャリア4社のコメントで共通しているところは「20%程度になったら充電し、80%程度になったら充電を終える」というものです。バッテリーを使い切ってしまったり、満充電の状態で充電し続けたりすることはバッテリーに負荷を与えるようです。

 この点について、iPhoneであれば[設定]→[バッテリー]→[バッテリーの状態と充電]→[バッテリー充電の最適化]のチェックを入れておく(iOS13以降)といいでしょう。この機能はiPhoneが日ごろどのように充電されているかを学習し、充電容量が80%程度になったところで充電を保留し、充電を終了すると思われるタイミングで満充電にするように調節します。

 またAndroidでもバッテリーを長持ちさせる機能が充実してきています。たとえばXperiaには「いたわり充電」という機能があり、満充電を80%や90%に設定することができます。これは時間帯で指定したり、システムにお任せしたりすることもできます。またGalaxyの一部の機種には充電を85%でとどめる「バッテリーの保護」という機能があるようです。

熱と湿気のある環境

 もうひとつやってはいけないことは「ながら充電」です。「ながら充電」とは充電しながらスマホを操作すること。特に充電しながらゲームをするといった高付加な作業はバッテリーを確実に劣化させます。「ながら充電」の問題点はスマホが発熱して高温になることです。この時には処理そのものの発熱と、充電による発熱が重なります。この状態はバッテリーにとってたいへん過酷な状況です。

 もちろん同じ理由で日差しのある場所など、気温が高くなる状況での使用や充電もバッテリーを劣化させます。さらに同様に気温が低すぎる状況での使用(充電)も劣化の原因となります。NTTdocomoによると、スマホは「周囲温度0度~35度の範囲で使用するのが理想的」とのこと。これは充電する際にも同様のことが言えそうです。

 また湿気のあるところでの充電はバッテリーを傷めるだけでなく、発火事故につながるリスクがあります。たとえば夜に寝ている枕元で充電している場合、布団の中にスマホが入ってしまうとバッテリーは損傷を受けるかもしれません。布団の中は熱が逃げにくい状態であり、かつ身体から出た水分で多湿状態です。

<参考サイト>
iPhone の「最適化されたバッテリー充電」について|apple
https://support.apple.com/ja-jp/HT210512
スマホの充電で気を付けたい5つのポイント|NTTdocomo dアプリ&レビュー
https://apprev.smt.docomo.ne.jp/news/news-840830/
「ながら充電」や「100%のまま充電」はNG? スマホのバッテリー寿命を延ばす方法|ITmedia Mobile
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2108/19/news070.html
スマートフォンの充電でやってはいけないこと|ITmedia Mobile
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2211/04/news072.html
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