社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
海外一人旅、人気の行き先ランキング
海外への一人旅、したことありますか。だんだんと人の出が多くなり、コロナ禍の出口が見えてきそうな気配。海外へ出国する人も増え、特に感染リスクや検査などでの時間拘束にしばられない、気ままな一人旅の需要が高まっているようです。
2022年の一人旅で人気の海外旅行先について、大手旅行会社HISが発表しました。いったいどんな国が選ばれているのでしょうか。
【2019年】
1位:ソウル(韓国)
2位:バンコク(タイ)
3位:上海(中国)
4位:台北(台湾)
5位:マニラ(フィリピン)
【2020年】
1位:ソウル(韓国)
2位:マニラ(フィリピン)
3位:上海(中国)
4位:ロンドン(イギリス)
5位:ニューヨーク(アメリカ)
【2021年】
1位:ソウル(韓国)
2位:ロサンゼルス(アメリカ)
3位:ホノルル(ハワイ)
4位:マニラ(フィリピン)
5位:パリ(イギリス)
(株式会社HISニュースリリース「秋の海外一人旅 コロナ前後での予約動向の推移」より抜粋)
HISの調査報告によると、コロナ禍だった2020~2021年の2年間は、出国制限などの感染対策のためにレジャー需要はほぼ消滅、ビジネス上の渡航や日本在住の外国籍の人の帰省が多い傾向にあったといいます。
コロナ禍前の2019年のトップ5は、一人旅であれば比較的行きやすく、馴染み深いアジア圏で占められる結果となりました。
特に第2位にランクインしたタイのバンコクには「カオサンロード(カオサン通り)」という人気のエリアがあります。寺院や博物館を見学できるほか、気軽に宿泊できるドミトリーや、安くて美味しい屋台が充実していて一人旅でも気兼ねなく楽しめるため、“バックパッカーの聖地” と呼ばれています。最近は、多くの若者が集う流行の発信地として変貌を遂げつつあり、より活気のある観光地になってきているそうです。
そして2022年、国によっては制限や条件などもありますが、人気の国のほとんどが観光目的での渡航が可能となりました。一人旅をする人も増えてきており、2022年は50~60代が全体の4割以上を占め、最多の割合となっています。またその次に多い20代の一人旅旅行者のうち、約7割が女性で占められたことも大きな特徴だそうです。
それではここで、2022年最新の人気渡航先トップ5を見てみましょう。
(※旅行費用は2022年12月現在の相場を参考にし、航空券の料金は東京発・往復の目安です)
ソウル旅行は週末、気軽に行って帰ってこられる距離でリピーターも多く、幅広い世代に人気ですが、特に近年は最新の韓流ファッションやコスメを目当てに訪れる10~20代の若い世代の観光客が急増。韓国観光公社によると、2022年8月の日本人観光客は2万6482人で、前年同月から11.7倍もアップしたそう。政治的な背景から両国の関係悪化が心配されていますが、その影響を受けにくい世代が人気を下支えしているのですね。
ソウルまでの航空券の相場は、およそ2~6万円ほど。物価は日本とあまり変わらないか、若干安い程度です。2泊3日程度の旅行であれば、6~8万円ほどで十分楽しむことができるでしょう。
500mlのミネラルウォーターが約52円、地下鉄の運賃が約55円と、日本と比べると物価がかなり安く、治安も悪くないため、若い女性でも一人旅を満喫している人が多くいます。
バンコクまでの航空券の相場は3~8万円ほどとなります。3泊4日の旅行を想定すると、全体の旅行費用は6~10万円が目安。物価が安くリーズナブルなので、工夫次第でかなりおトクに旅をすることができますよ。
ちょっと治安が悪そうなイメージがありますが、観光客が重大な犯罪に巻きこまれるケースはほとんどないといわれます。とはいえ、観光客を狙ったスリやひったくりは他国同様、日常茶飯事。スラムのような危険なエリアも存在していますので、訪れる際は十分情報収集をしましょう。
マニラまでの航空券の相場は4~8万円ほど、3泊4日でおよそ6~10万円で過ごすことが可能です。現地のホリデーシーズンと重なる12月~3月は費用も高くなりますが、5月までは乾期のため過ごしやすく、観光にはぴったりの時期です。
ここ4年間で初ランク入りしたワケは、2022年10月に韓国の世界的トップアーティスト「BTS」が無料コンサートを行ったことがきっかけ。日本のみならず世界中のファンがプサンに押し寄せ、プサン市内のホテルの宿泊費が例年の10倍にも引き上げられたというニュースもありました。“推し”への情熱が、如実に数字に現れた好例ですね。
プサンまでの航空券の相場は2~6万円ほど。2泊3日であれば6~8万円の予算が目安です。ソウルとほぼ同程度と考えてよいでしょう。
台北までの航空券の相場は3~9万円ほど。2泊3日であれば5~8万円、3泊4日であれば7~10万円くらいを見込んでおきたいところ。物価は日本より若干低めです。食事は夜市などのローカルな屋台で済ませれば、かなり費用を安く抑えることが可能ですよ。
一人旅はトラブルに巻きこまれやすいなど不安要素もつきまといがちですが、時間にも場所にも縛られず、自分の好きなように、自由に行動できるのが最大の魅力。これから一人旅をしてみたいと思っている方は、ぜひ今回のランキングに上がった街を訪れてみては。
2022年の一人旅で人気の海外旅行先について、大手旅行会社HISが発表しました。いったいどんな国が選ばれているのでしょうか。
2019年~2021年の人気の海外旅行先
まずは、過去3年間の人気の国を見てみましょう。【2019年】
1位:ソウル(韓国)
2位:バンコク(タイ)
3位:上海(中国)
4位:台北(台湾)
5位:マニラ(フィリピン)
【2020年】
1位:ソウル(韓国)
2位:マニラ(フィリピン)
3位:上海(中国)
4位:ロンドン(イギリス)
5位:ニューヨーク(アメリカ)
【2021年】
1位:ソウル(韓国)
2位:ロサンゼルス(アメリカ)
3位:ホノルル(ハワイ)
4位:マニラ(フィリピン)
5位:パリ(イギリス)
(株式会社HISニュースリリース「秋の海外一人旅 コロナ前後での予約動向の推移」より抜粋)
HISの調査報告によると、コロナ禍だった2020~2021年の2年間は、出国制限などの感染対策のためにレジャー需要はほぼ消滅、ビジネス上の渡航や日本在住の外国籍の人の帰省が多い傾向にあったといいます。
コロナ禍前の2019年のトップ5は、一人旅であれば比較的行きやすく、馴染み深いアジア圏で占められる結果となりました。
特に第2位にランクインしたタイのバンコクには「カオサンロード(カオサン通り)」という人気のエリアがあります。寺院や博物館を見学できるほか、気軽に宿泊できるドミトリーや、安くて美味しい屋台が充実していて一人旅でも気兼ねなく楽しめるため、“バックパッカーの聖地” と呼ばれています。最近は、多くの若者が集う流行の発信地として変貌を遂げつつあり、より活気のある観光地になってきているそうです。
そして2022年、国によっては制限や条件などもありますが、人気の国のほとんどが観光目的での渡航が可能となりました。一人旅をする人も増えてきており、2022年は50~60代が全体の4割以上を占め、最多の割合となっています。またその次に多い20代の一人旅旅行者のうち、約7割が女性で占められたことも大きな特徴だそうです。
それではここで、2022年最新の人気渡航先トップ5を見てみましょう。
(※旅行費用は2022年12月現在の相場を参考にし、航空券の料金は東京発・往復の目安です)
2022年、一人旅に人気の旅行先1位:ソウル(韓国)
1位は韓国のソウルでした。4年連続トップ1と、不動の人気を誇っています。ソウル旅行は週末、気軽に行って帰ってこられる距離でリピーターも多く、幅広い世代に人気ですが、特に近年は最新の韓流ファッションやコスメを目当てに訪れる10~20代の若い世代の観光客が急増。韓国観光公社によると、2022年8月の日本人観光客は2万6482人で、前年同月から11.7倍もアップしたそう。政治的な背景から両国の関係悪化が心配されていますが、その影響を受けにくい世代が人気を下支えしているのですね。
ソウルまでの航空券の相場は、およそ2~6万円ほど。物価は日本とあまり変わらないか、若干安い程度です。2泊3日程度の旅行であれば、6~8万円ほどで十分楽しむことができるでしょう。
2022年、一人旅に人気の旅行先2位:バンコク(タイ)
2位はタイのバンコク! 前述した「カオサンロード」がある首都バンコクや、有名寺院が建ち並ぶチェンマイとアユタヤ、自然豊かなリゾート地プーケットなど、観光スポットには事欠きません。500mlのミネラルウォーターが約52円、地下鉄の運賃が約55円と、日本と比べると物価がかなり安く、治安も悪くないため、若い女性でも一人旅を満喫している人が多くいます。
バンコクまでの航空券の相場は3~8万円ほどとなります。3泊4日の旅行を想定すると、全体の旅行費用は6~10万円が目安。物価が安くリーズナブルなので、工夫次第でかなりおトクに旅をすることができますよ。
2022年、一人旅に人気の旅行先3位:マニラ(フィリピン)
3位はフィリピンの首都マニラ。コロナ禍前後でも一定して訪れる人が多い人気観光地です。フィリピンにはセブ島やボラカイ島といったリゾート地もありますが、マニラは首都らしく都会的で、ショッピングやグルメ巡り、エステやナイトレジャーなどを楽しむことができます。ちょっと治安が悪そうなイメージがありますが、観光客が重大な犯罪に巻きこまれるケースはほとんどないといわれます。とはいえ、観光客を狙ったスリやひったくりは他国同様、日常茶飯事。スラムのような危険なエリアも存在していますので、訪れる際は十分情報収集をしましょう。
マニラまでの航空券の相場は4~8万円ほど、3泊4日でおよそ6~10万円で過ごすことが可能です。現地のホリデーシーズンと重なる12月~3月は費用も高くなりますが、5月までは乾期のため過ごしやすく、観光にはぴったりの時期です。
2022年、一人旅に人気の旅行先4位:プサン(韓国)
4位には1位のソウルに続き、韓国のプサンがランクインしました。ここ4年間で初ランク入りしたワケは、2022年10月に韓国の世界的トップアーティスト「BTS」が無料コンサートを行ったことがきっかけ。日本のみならず世界中のファンがプサンに押し寄せ、プサン市内のホテルの宿泊費が例年の10倍にも引き上げられたというニュースもありました。“推し”への情熱が、如実に数字に現れた好例ですね。
プサンまでの航空券の相場は2~6万円ほど。2泊3日であれば6~8万円の予算が目安です。ソウルとほぼ同程度と考えてよいでしょう。
2022年、一人旅に人気の旅行先5位:台北(台湾)
最後は台湾の首都・台北です。コロナ禍前の2019年にも一人旅の人気旅行先としてランクインを果たす常連都市で、レトロでノスタルジックな雰囲気がSNS映えする九份、世界4大博物館のひとつである故宮博物館など、見どころにあふれています。親日家が多く、日本語が通じる場所が多いのも魅力で、初めての海外一人旅にオススメの街です。台北までの航空券の相場は3~9万円ほど。2泊3日であれば5~8万円、3泊4日であれば7~10万円くらいを見込んでおきたいところ。物価は日本より若干低めです。食事は夜市などのローカルな屋台で済ませれば、かなり費用を安く抑えることが可能ですよ。
一人旅は「近場」が人気! 自由きままな旅を楽しもう
いかがでしたか。一人旅では、やはり行きやすく物価も低めのアジア圏が人気のようですね。記録的な円安の影響から、欧米など遠方には行きにくいという事情もあるのかもしれません。一人旅はトラブルに巻きこまれやすいなど不安要素もつきまといがちですが、時間にも場所にも縛られず、自分の好きなように、自由に行動できるのが最大の魅力。これから一人旅をしてみたいと思っている方は、ぜひ今回のランキングに上がった街を訪れてみては。
<参考サイト>
・秋の海外一人旅 コロナ前後での予約動向の推移(HIS)
https://www.his.co.jp/news/13224.html
・新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置
及び入国に際しての条件・行動制限措置(外務省)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
・韓流、SNS世代が「第3の波」 訪韓日本人が過去最多(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASM614CD6M61UHBI018.html
・秋の海外一人旅 コロナ前後での予約動向の推移(HIS)
https://www.his.co.jp/news/13224.html
・新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置
及び入国に際しての条件・行動制限措置(外務省)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
・韓流、SNS世代が「第3の波」 訪韓日本人が過去最多(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASM614CD6M61UHBI018.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,300本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
“死の終りに冥し”…詩に託された『十住心論』の教えとは
空海と詩(4)詩で読む『秘蔵宝鑰』
“悠々たり悠々たり”にはじまる空海『秘蔵宝鑰』序文の詩文。まことにリズミカルな連呼で、たたみかけていく文章である。このリフレインで彼岸へ連れ去られそうな魂は、選べる道の多様さと迷える世界での認識の誤りに出会い、“死...
収録日:2024/08/26
追加日:2024/11/23
国家は助けてくれない…「三田会」誕生への大きな経験
独立と在野を支える中間団体(6)慶應義塾大学「三田会」の起源
中間集団として象徴的な存在である慶應義塾大学「三田会」について考える今回。三田会は単に同窓会組織として存在しているわけではなく、「公」に頼れない場合に重要な役割を果たすものだった。その三田会の起源について解説す...
収録日:2024/06/08
追加日:2024/11/22
日本の根源はダイナミックでエネルギッシュな縄文文化
日本文化を学び直す(1)忘れてはいけない縄文文化
大転換期の真っ只中にいるわれわれにとって、日本の特性を強みとして生かしていくために忘れてはいけないことが二つある。一つは日本が森林山岳海洋島国国家であるというその地理的特性。もう一つは、日本文化の根源としての縄...
収録日:2020/02/05
追加日:2020/09/16
国の借金は誰が払う?人口減少による社会保障負担増の問題
教養としての「人口減少問題と社会保障」(4)増え続ける社会保障負担
人口減少が社会にどのような影響を与えるのか。それは政府支出、特に社会保障給付費の増加という形で現れる。ではどれくらい増えているのか。日本の一般会計の収支の推移、社会保障費の推移、一生のうちに人間一人がどれほど行...
収録日:2024/07/13
追加日:2024/11/19
謎多き紫式部の半生…教養深い「女房」の役割とその実像
日本語と英語で味わう『源氏物語』(1)紫式部の人物像と女房文学
日本を代表する古典文学『源氏物語』と、その著者である紫式部は、NHKの大河ドラマ『光る君へ』の放映をきっかけに注目が集まっている。紫式部の名前は誰もが知っているが、実はその半生や人となりには謎が多い。いったいどのよ...
収録日:2024/02/18
追加日:2024/10/14
対談 | 林望/ロバート キャンベル