社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
外国人が不思議がる「日本人独特な仕草」5選
よくお辞儀をする、笑う時に口元を隠す、電車で寝る……日本人なら当たり前の光景ですが、外国人から見ると不思議で、奇妙に感じることもあるようです。「日本人らしくてよい」と好意的に受け止められることもありますが、中には「かえって心配」「世界では通用しない」と思われるものも。
今回は、外国人には不思議に見える日本人独特の仕草や、日本人ならではの行為についてご紹介します。
お辞儀という行為はもともと中国から、仏教が伝来したタイミングで伝わったとされます。しかし中国ではお辞儀は「最敬礼」の意味が強く、日本ほどポピュラーな行為ではありません。
海外でももちろん挨拶はしますが、お辞儀よりも「握手」が一般的。海外で握手は相手に敵意を持っていないこと、あるいは親愛の情を示すものですが、日本人の挨拶は相手への敬意やねぎらいの意味合いが強いとされています。
また食事をする時の「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶も、外国人はとても驚きます。海外ではそういった食事前後の挨拶に対応する言葉や文化がないところがほとんどで、食事が並べられたら何も言わずに食べ始めます。
海外の国では、スリや置き引きは日常茶飯事。中でも駅やレストラン、観光スポットといった人の多い場所は特に注意しなければならず、貴重品から数秒目を離しただけで被害に遭うこともしばしば。ましてや机の上に貴重品を置きっぱなしにするなど「盗んでください」と言っているようなもので、考えられないことなのです。
机の上の荷物だけでなく、カバンを開けっぱなしにして歩く、ズボンのポケットに財布を入れて持ち歩くというのも、海外では不用心な行為です。筆者の友人の中にも、ズボンのポケットに財布を入れたままイタリアの空港を下り、ものの数分でスられた人がいました。海外での貴重品の取り扱いは、十分に注意が必要です。
しかし外国人が驚くのは、日本人は誰かが酔い潰れていても荷物を盗んでいかないばかりか「酔っ払いを気遣うことがある」という点。心配そうに声をかけたり、飲み物をそっと置いていってあげたり、寝ている人の周りにカラーコーンを置いて車への注意喚起をしたり……と、無関心のようでいて、実は気にかけていたりするんですね。
こうした光景はたびたびSNSに上がり「日本はなんて優しい国なんだ」「助けてくれた人は天使だね」と称賛コメントであふれます。
似たようなことで「電車やバスで居眠り」というのも、外国人から見ると心がざわつく行為。あまりに悪目立ちするし、無防備すぎると感じられるのです。「日本人は疲れすぎ」「働き過ぎなのでは」と、体調を心配する意見も……。
また日本人がよくする「ピースサイン」も、海外の多くの国では相手を見下し、侮辱するジェスチャー。そのため、外国人は日本人がカメラの前でピースサインをしているのを見ると奇怪に感じるようです。
しかし外国人から見ると口元を隠すというのは「隠し事がある」という仕草に見えて、とても気になるそうです。
我々日本人は、コミュニケーションを取る時は主に「目」を見て相手と意思疎通を図りますが、外国人は主に「口元」を見て相手の表情を読み取ろうとします。そのため、口元を隠す=心を閉ざすという意味につながると考えられます。
【手招き】
手指を上から下へふる、手招き。日本では「こっちへおいで」の意味ですが、欧米圏では「あっちへ行け」というまったく逆の意味となります。欧米で「こっちへおいで」のサインは、手を上向きにし、指を下から上へふります。映画のワンシーンでよく見るジェスチャーですね。
【手のひらを下向きにし、ヒラヒラと動かす】
「So-so」と言いながら、下向きにした手のひらをヒラヒラと動かす仕草。これは「まあまあかな」ということを示すジェスチャーで、比較的頻繁に使われます。
【中指と人差し指を重ねる】
相手に向かって両手の中指、人差し指をバツのように重ねるこのジェスチャーはフィンガーズ・クロスといい、十字架を表します。これは「成功するといいね!」「健闘を祈る!」といった、相手への激励を示す仕草。日本人が「がんばれ!」と言いながらガッツポースするようなイメージです。ちなみにベトナムでは卑猥な言葉につながるそうなので、注意しましょう。
こんなにも違いがある、日本と海外の仕草。同じ形でも海外では意味が全く異なるものもあることには重々気をつけつつ、意味を理解しておきましょうね。
今回は、外国人には不思議に見える日本人独特の仕草や、日本人ならではの行為についてご紹介します。
その1「しょっちゅうお辞儀・会釈する」
とにかく日本人は「よくお辞儀をする」と言われています。挨拶する時、人とすれ違う時、扉を開ける時、はたまた電話をしている間でさえ、まるでそこに相手がいるかのようにお辞儀をする光景は、外国人にとっては不思議で仕方ないようです。お辞儀という行為はもともと中国から、仏教が伝来したタイミングで伝わったとされます。しかし中国ではお辞儀は「最敬礼」の意味が強く、日本ほどポピュラーな行為ではありません。
海外でももちろん挨拶はしますが、お辞儀よりも「握手」が一般的。海外で握手は相手に敵意を持っていないこと、あるいは親愛の情を示すものですが、日本人の挨拶は相手への敬意やねぎらいの意味合いが強いとされています。
また食事をする時の「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶も、外国人はとても驚きます。海外ではそういった食事前後の挨拶に対応する言葉や文化がないところがほとんどで、食事が並べられたら何も言わずに食べ始めます。
その2「見える場所に貴重品を置く」
たとえばカフェやレストランが混雑している時、用を足すために席を立つ時など、席を確保しておくために荷物を置くことが多いでしょう。この時、バッグやスマホを机の上に置く人も多いかもしれませんが、外国人からすると「あまりに不用心」と思われています。海外の国では、スリや置き引きは日常茶飯事。中でも駅やレストラン、観光スポットといった人の多い場所は特に注意しなければならず、貴重品から数秒目を離しただけで被害に遭うこともしばしば。ましてや机の上に貴重品を置きっぱなしにするなど「盗んでください」と言っているようなもので、考えられないことなのです。
机の上の荷物だけでなく、カバンを開けっぱなしにして歩く、ズボンのポケットに財布を入れて持ち歩くというのも、海外では不用心な行為です。筆者の友人の中にも、ズボンのポケットに財布を入れたままイタリアの空港を下り、ものの数分でスられた人がいました。海外での貴重品の取り扱いは、十分に注意が必要です。
その3「道ばたに酔っ払いが寝ている」
海外でも夜の街での飲酒は普通のことですが、ベロベロになるまで酔っ払うということはまずありません。ましてや泥酔状態のまま、公衆の面前で寝てしまうというのは海外ではありえない光景。盗難や事故に遭いかねず、危険極まりないからです。もちろん日本人からしても、酔っ払いが路上で寝ているのを見ていい気分はしないのですが……。しかし外国人が驚くのは、日本人は誰かが酔い潰れていても荷物を盗んでいかないばかりか「酔っ払いを気遣うことがある」という点。心配そうに声をかけたり、飲み物をそっと置いていってあげたり、寝ている人の周りにカラーコーンを置いて車への注意喚起をしたり……と、無関心のようでいて、実は気にかけていたりするんですね。
こうした光景はたびたびSNSに上がり「日本はなんて優しい国なんだ」「助けてくれた人は天使だね」と称賛コメントであふれます。
似たようなことで「電車やバスで居眠り」というのも、外国人から見ると心がざわつく行為。あまりに悪目立ちするし、無防備すぎると感じられるのです。「日本人は疲れすぎ」「働き過ぎなのでは」と、体調を心配する意見も……。
その4「断る時に顔の前で手を振る」
私たちは何かに対して断る時、違うことを伝える時は、顔の前で手を振ります。しかしこれは海外では通じないジェスチャー。むしろ「お前はバカか?」「頭大丈夫か?」といった、相手を侮辱する意味につながってしまい、使うのは危険です。海外では断る、違うと伝えたい時は、言葉で「NO」と言うだけでOKです。また日本人がよくする「ピースサイン」も、海外の多くの国では相手を見下し、侮辱するジェスチャー。そのため、外国人は日本人がカメラの前でピースサインをしているのを見ると奇怪に感じるようです。
その5「笑う時、口元を隠す」
日本の女性は口を開けて笑ったり、話したりすることに抵抗を感じる人が多く、おしゃべり中も頻繁に口元を隠す仕草をすることが多いですよね。大口を開けることははしたない、下品だという印象があるからでしょう。しかし外国人から見ると口元を隠すというのは「隠し事がある」という仕草に見えて、とても気になるそうです。
我々日本人は、コミュニケーションを取る時は主に「目」を見て相手と意思疎通を図りますが、外国人は主に「口元」を見て相手の表情を読み取ろうとします。そのため、口元を隠す=心を閉ざすという意味につながると考えられます。
逆に日本人が驚く、外国人がする仕草
最後に、我々日本人からすると不思議に感じる「外国人の仕草」もご紹介しましょう。【手招き】
手指を上から下へふる、手招き。日本では「こっちへおいで」の意味ですが、欧米圏では「あっちへ行け」というまったく逆の意味となります。欧米で「こっちへおいで」のサインは、手を上向きにし、指を下から上へふります。映画のワンシーンでよく見るジェスチャーですね。
【手のひらを下向きにし、ヒラヒラと動かす】
「So-so」と言いながら、下向きにした手のひらをヒラヒラと動かす仕草。これは「まあまあかな」ということを示すジェスチャーで、比較的頻繁に使われます。
【中指と人差し指を重ねる】
相手に向かって両手の中指、人差し指をバツのように重ねるこのジェスチャーはフィンガーズ・クロスといい、十字架を表します。これは「成功するといいね!」「健闘を祈る!」といった、相手への激励を示す仕草。日本人が「がんばれ!」と言いながらガッツポースするようなイメージです。ちなみにベトナムでは卑猥な言葉につながるそうなので、注意しましょう。
こんなにも違いがある、日本と海外の仕草。同じ形でも海外では意味が全く異なるものもあることには重々気をつけつつ、意味を理解しておきましょうね。
<参考サイト>
・海外で不思議がられる、日本人っぽい仕草や考え方8選(TABIZINE)
https://tabizine.jp/2019/03/26/246951/
・日本の挨拶の習慣と起源。その他各国の挨拶は?(にほんご日和)
https://haa.athuman.com/media/japanese/culture/1477/
・海外で不思議がられる、日本人っぽい仕草や考え方8選(TABIZINE)
https://tabizine.jp/2019/03/26/246951/
・日本の挨拶の習慣と起源。その他各国の挨拶は?(にほんご日和)
https://haa.athuman.com/media/japanese/culture/1477/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
人間はどうやって「理解する」のか?『学力喪失』から考える
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
たかが「1」、されど「1」――今、数の意味が理解できない子どもがたくさんいるという。そもそも私たちは、「1」という概念を、いつ、どのように理解していったのか。あらためて考え出すと不思議な、言葉という抽象概念の習得プロ...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/06
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
「習近平中国」「習近平時代」における中国内政の特徴を見る上では、それ以前との比較が欠かせない。「中国は、毛沢東により立ち上がり、鄧小平により豊かになり、そして習近平により強くなる」という彼自身の言葉通りの路線が...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/09/25
軍政から民政へ、なぜ李登輝はこの難業に成功したのか
クーデターの条件~台湾を事例に考える(4)クーデター後の民政移管とその方策
台湾でのクーデターを想定したとき、重要になるのがその成功後の民政移管である。それは民主主義を標榜する民進党の正統性を保つためであるが、それはいったいどのように果たされうるのか。一度は民主化に成功した李登輝政権時...
収録日:2025/07/23
追加日:2025/10/11
仕事をするのに「年齢」は関係ない…不幸を招く定年型思考
『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(1)定年制は要らない
新著『還暦からの底力』のなかには、「人生100年時代」を幸せに送るためのヒントが詰まっている。今回のシリーズでは、その本をもとに考え方の軸を根本から変える秘訣を伺った。その一つが「定年型社会」に対する提言だ。本人が...
収録日:2020/06/30
追加日:2020/08/01
伊能忠敬に学ぶ、人生を高めて充実させる「工夫と覚悟」
伊能忠敬に学ぶ「第二の人生」の生き方(1)少年時代
伊能忠敬の生涯を通して第二の人生の生き方、セカンドキャリアについて考えるシリーズ講話。九十九里の大きな漁師宿に生まれ育った忠敬だが、船稼業に向かない父親と親方である祖父との板ばさみに悩む少年時代だった。複雑な家...
収録日:2020/01/09
追加日:2020/03/01