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DATE/ 2023.02.24

ドン・キホーテにはなぜ「水槽」があるのか

 日本全国のみならず海外にまで事業を拡大している、総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」。食品から家庭雑貨、衣料品、美容健康グッズ、家電、バラエティグッズまで幅広い商品展開がされているのでドン・キホーテによく行く方も多いでしょう。現在ではプライベートブランドである「情熱価格」でも多種多様なアイテムを取り扱っていて、お買い得な商品を数多く取り揃えて、多くのファンを持っているチェーン店といえます。

 そんなドン・キホーテですが、店頭に大きな水槽がある店舗を見たことがある人もいるでしょう。見たことがない人はイメージがつきにくいかもしれませんが、店舗によっては水族館のような大きなディスプレイの水槽が設置されていてお客さんをお迎えしているのです。しかし、なんでディスカウントストアの店頭に水槽があるの?と疑問に思うのももっともですよね。今回はそんな疑問について調べてみました。

水槽が設置されている理由

 運営会社であるPPIHによると「お客様にワクワク、ドキドキするショッピング本来の楽しさを堪能してもらうこと」「海洋生物の生態や自然環境の大切さを楽しみながら学べる場を提供すること」が水槽設置の2つの理由だということです。設置された水槽には水族館でしか見られないようなパラオの熱帯魚が泳いでいて、店舗によってはウツボがいたり、水槽の中に入っている魚の説明が添えられていたりと、ちょっとした水族館に来たようなわくわくを味わうことができるのです。

水槽のメンテナンスはどうしている?

 大型水槽の展示のレイアウトやメンテナンスは、TCA東京ECO動物海洋専門学校と連携して実施。ドン・キホーテとしてはお客様を楽しませるツールとしての効果を期待できる一方で、専門学生にとっては大型水槽での生体飼育や水槽周辺機器の管理を実践して行う貴重な場になっています。

 レイアウトも両者協力のもと考えられていますが、ドン・キホーテのキャラクターであるドンペンの人形も使ったユニークな展示も見どころのひとつといえるでしょう。また、運が良ければ学生さんが大型水槽に潜って清掃している姿を見ることもできるかもしれません。

水槽が設置されている店舗は?

 水槽が設置されている店舗、いない店舗がありますが、ネットでは水槽設置の有無は確認できなかったので実際に行って確認するしか方法はなさそうです。ちなみに、ドンキ水槽の魚たちのふるさとである在パラオ日本大使館によると、東京ならMEGAドン・キホーテ渋谷本店、関西ならドン・キホーテ梅田本店の水槽がおすすめとのこと。2021年2月時点で一番大きな水槽が設置されているのは中目黒店、大森山王店、梅田店となっています。もし興味があればこれらの店舗に立ち寄って、水族館のような大型水槽を楽しんでみてください。

・驚安の殿堂 ドン・キホーテ
https://www.donki.com/
・驚安の殿堂 ドン・キホーテ@donki_donki
https://twitter.com/donki_donki/status/1361986072897462276
・よくいただくご質問 株式会社PPIH
https://ppih.co.jp/ir/faq/detail.php?faqid=2506
・ドン・キホーテ水槽メンテナンスプロジェクト | 滋慶学園グループ
http://www.jikeigroup.net/school_news/contest/20220401_43100.html
・在パラオ日本国大使館(Embassy of Japan in Palau)@OfPalau
https://twitter.com/OfPalau/status/1381888232099508225
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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