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DATE/ 2023.07.26

バイクの「cc」って何?高いとどうなる?

 バイクや車の大きさやパワーを表すワードでcc(シーシー)というものがあります。「排気量」とも言われます。バイクの場合、この排気量によって免許も変わってきます。何の量なのかよくわからないという人、多いのではないでしょうか。ここではcc(排気量)とは一体何を意味しているのか、またこの違いで何が変わるのか、見てみましょう。

排気量はパワーに直結

 排気量とはエンジンに空気や燃料を取り込む空間の広さを意味します。この空間が広ければ広いほど一気に燃やせる燃料が多くなり、エンジンパワーが大きくなります。つまり、排気量の大きなバイクであればそれだけ瞬間馬力が大きくなって加速も速くなり、安定的に走ることができます。排気量の大きなエンジンであれば、坂道も楽に登ることができるでしょう。

 ただし、大きければいいということでもありません。排気量が大きいということはエンジンも大きくなり、必然的に車体も大きくなります。こうなると重くて小回りが利かないことに加えて、燃料代や保険代などの維持費も高くなります。この点、排気量の小さなバイクであれば取り回しがしやすく、停車時も安定していて、気軽に乗ることができます。加えて維持費が安くなる点は大きなメリットと言えるでしょう。

ccと免許の区分

 バイクの排気量の分け方はいくつかありますが、ここでは5種類に分類してそれぞれ違いをみてみましょう。またそれぞれ、運転できる免許に関しては4種類に区分けされており、より大型のバイクに乗れる免許はそれ以下のクラスのバイクを運転できます。つまりバイクの免許に関しては、大は小を兼ねます。

【50cc以下】
 このバイクは道路交通法上「原付(原動機付自転車の略)」と呼ばれます。いわゆる「原付」がこのクラスです。また、道路運送車両法上では「原付一種」となります。スクーターが多いですが、他にもさまざまなラインナップがあります。免許は満16歳以上になると取得できる原動機付自転車免許(原付免許)です。車の普通免許や大型免許でも運転できます。

 またバイクの車体自体や税金も比較的安いです。自転車のように停められる場合も多いので、ハードルは高くないバイクです。ただし、法定速度は30km/h。もちろん高速道路には入れません。また、交差点では二段階右折しなければなりません。さらに2人乗りは禁止されています。こういった点はデメリットとも言えるでしょう。

【50cc超から125cc】
 道路運送車両法上では、このカテゴリのバイクは「原付二種」と呼ばれます。ちなみに51ccから400cc以下までのバイクは道路交通法上「普通自動二輪」です。「原付」と名はついても原付免許では運転できず、「小型限定普通二輪免許」以上の免許が必要です。また原付とは異なり、このクラス以上のバイクは自動車の普通免許では乗れません。

 「小型限定普通二輪免許」は16歳以上で取得できます。「原付二種」以上のバイクでの法定速度は60km/hとなり、2人乗りも可能です。原付のように二段階右折も不要になります。ただし、このクラスのバイクは高速道路には入れません。

【125cc超から250cc以下】
 このクラスのバイクは「道路運送車両法」上では「軽二輪」とされます。必要な免許は「普通二輪免許」以上です。また250cc以下のバイクは車検を受ける義務がないので、経済的にはやさしいともいえます。ただし、安全のためには定期的にメンテナンスする必要がある点は忘れずに。

 このクラス以上になると高速道路に入ることができるようになります。高速道路でのバイクの法定速度は最高速度100km/h、最低速度は50km/hです。また運転者の年齢が20歳以上で、「大型二輪免許」または「普通二輪免許」を取得している期間が通算3年以上であれば、高速道路での2人乗りが可能になります。ただし一部区間では2人乗り禁止区間もあるのでよく確認しましょう。

【250cc超から400cc以下、および400cc超】
 250cc超から400cc以下のバイクまでは「普通二輪免許」で運転できます。一方、400ccを超えると、18歳以上で取得可能な「大型二輪免許」が必要です。これらのクラス以上のバイクはパワーが強く、運転にある程度の技術が必要とされるようです。

<参考サイト>
[Q]エンジン形式や排気量による違い|JAF
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-bike/subcategory-rule/faq368
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