社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
バイクの「cc」って何?高いとどうなる?
バイクや車の大きさやパワーを表すワードでcc(シーシー)というものがあります。「排気量」とも言われます。バイクの場合、この排気量によって免許も変わってきます。何の量なのかよくわからないという人、多いのではないでしょうか。ここではcc(排気量)とは一体何を意味しているのか、またこの違いで何が変わるのか、見てみましょう。
ただし、大きければいいということでもありません。排気量が大きいということはエンジンも大きくなり、必然的に車体も大きくなります。こうなると重くて小回りが利かないことに加えて、燃料代や保険代などの維持費も高くなります。この点、排気量の小さなバイクであれば取り回しがしやすく、停車時も安定していて、気軽に乗ることができます。加えて維持費が安くなる点は大きなメリットと言えるでしょう。
【50cc以下】
このバイクは道路交通法上「原付(原動機付自転車の略)」と呼ばれます。いわゆる「原付」がこのクラスです。また、道路運送車両法上では「原付一種」となります。スクーターが多いですが、他にもさまざまなラインナップがあります。免許は満16歳以上になると取得できる原動機付自転車免許(原付免許)です。車の普通免許や大型免許でも運転できます。
またバイクの車体自体や税金も比較的安いです。自転車のように停められる場合も多いので、ハードルは高くないバイクです。ただし、法定速度は30km/h。もちろん高速道路には入れません。また、交差点では二段階右折しなければなりません。さらに2人乗りは禁止されています。こういった点はデメリットとも言えるでしょう。
【50cc超から125cc】
道路運送車両法上では、このカテゴリのバイクは「原付二種」と呼ばれます。ちなみに51ccから400cc以下までのバイクは道路交通法上「普通自動二輪」です。「原付」と名はついても原付免許では運転できず、「小型限定普通二輪免許」以上の免許が必要です。また原付とは異なり、このクラス以上のバイクは自動車の普通免許では乗れません。
「小型限定普通二輪免許」は16歳以上で取得できます。「原付二種」以上のバイクでの法定速度は60km/hとなり、2人乗りも可能です。原付のように二段階右折も不要になります。ただし、このクラスのバイクは高速道路には入れません。
【125cc超から250cc以下】
このクラスのバイクは「道路運送車両法」上では「軽二輪」とされます。必要な免許は「普通二輪免許」以上です。また250cc以下のバイクは車検を受ける義務がないので、経済的にはやさしいともいえます。ただし、安全のためには定期的にメンテナンスする必要がある点は忘れずに。
このクラス以上になると高速道路に入ることができるようになります。高速道路でのバイクの法定速度は最高速度100km/h、最低速度は50km/hです。また運転者の年齢が20歳以上で、「大型二輪免許」または「普通二輪免許」を取得している期間が通算3年以上であれば、高速道路での2人乗りが可能になります。ただし一部区間では2人乗り禁止区間もあるのでよく確認しましょう。
【250cc超から400cc以下、および400cc超】
250cc超から400cc以下のバイクまでは「普通二輪免許」で運転できます。一方、400ccを超えると、18歳以上で取得可能な「大型二輪免許」が必要です。これらのクラス以上のバイクはパワーが強く、運転にある程度の技術が必要とされるようです。
排気量はパワーに直結
排気量とはエンジンに空気や燃料を取り込む空間の広さを意味します。この空間が広ければ広いほど一気に燃やせる燃料が多くなり、エンジンパワーが大きくなります。つまり、排気量の大きなバイクであればそれだけ瞬間馬力が大きくなって加速も速くなり、安定的に走ることができます。排気量の大きなエンジンであれば、坂道も楽に登ることができるでしょう。ただし、大きければいいということでもありません。排気量が大きいということはエンジンも大きくなり、必然的に車体も大きくなります。こうなると重くて小回りが利かないことに加えて、燃料代や保険代などの維持費も高くなります。この点、排気量の小さなバイクであれば取り回しがしやすく、停車時も安定していて、気軽に乗ることができます。加えて維持費が安くなる点は大きなメリットと言えるでしょう。
ccと免許の区分
バイクの排気量の分け方はいくつかありますが、ここでは5種類に分類してそれぞれ違いをみてみましょう。またそれぞれ、運転できる免許に関しては4種類に区分けされており、より大型のバイクに乗れる免許はそれ以下のクラスのバイクを運転できます。つまりバイクの免許に関しては、大は小を兼ねます。【50cc以下】
このバイクは道路交通法上「原付(原動機付自転車の略)」と呼ばれます。いわゆる「原付」がこのクラスです。また、道路運送車両法上では「原付一種」となります。スクーターが多いですが、他にもさまざまなラインナップがあります。免許は満16歳以上になると取得できる原動機付自転車免許(原付免許)です。車の普通免許や大型免許でも運転できます。
またバイクの車体自体や税金も比較的安いです。自転車のように停められる場合も多いので、ハードルは高くないバイクです。ただし、法定速度は30km/h。もちろん高速道路には入れません。また、交差点では二段階右折しなければなりません。さらに2人乗りは禁止されています。こういった点はデメリットとも言えるでしょう。
【50cc超から125cc】
道路運送車両法上では、このカテゴリのバイクは「原付二種」と呼ばれます。ちなみに51ccから400cc以下までのバイクは道路交通法上「普通自動二輪」です。「原付」と名はついても原付免許では運転できず、「小型限定普通二輪免許」以上の免許が必要です。また原付とは異なり、このクラス以上のバイクは自動車の普通免許では乗れません。
「小型限定普通二輪免許」は16歳以上で取得できます。「原付二種」以上のバイクでの法定速度は60km/hとなり、2人乗りも可能です。原付のように二段階右折も不要になります。ただし、このクラスのバイクは高速道路には入れません。
【125cc超から250cc以下】
このクラスのバイクは「道路運送車両法」上では「軽二輪」とされます。必要な免許は「普通二輪免許」以上です。また250cc以下のバイクは車検を受ける義務がないので、経済的にはやさしいともいえます。ただし、安全のためには定期的にメンテナンスする必要がある点は忘れずに。
このクラス以上になると高速道路に入ることができるようになります。高速道路でのバイクの法定速度は最高速度100km/h、最低速度は50km/hです。また運転者の年齢が20歳以上で、「大型二輪免許」または「普通二輪免許」を取得している期間が通算3年以上であれば、高速道路での2人乗りが可能になります。ただし一部区間では2人乗り禁止区間もあるのでよく確認しましょう。
【250cc超から400cc以下、および400cc超】
250cc超から400cc以下のバイクまでは「普通二輪免許」で運転できます。一方、400ccを超えると、18歳以上で取得可能な「大型二輪免許」が必要です。これらのクラス以上のバイクはパワーが強く、運転にある程度の技術が必要とされるようです。
<参考サイト>
[Q]エンジン形式や排気量による違い|JAF
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-bike/subcategory-rule/faq368
[Q]エンジン形式や排気量による違い|JAF
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-bike/subcategory-rule/faq368
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
忠犬ハチ公で哲学する…人と犬の関係から見えてくる道徳論
東大ハチ公物語―人と犬の関係(1)上野英三郎博士とハチ
東京大学大学院人文社会系研究科教授・一ノ瀬正樹氏が、海外でも有名な「ハチ公」の逸話を例に、人と犬の関係について考察する。第一回目は、ハチの飼い主・上野英三郎博士について触れ、東大とハチ公の結びつきや、東大駒場キ...
収録日:2017/04/04
追加日:2017/06/13
使えるデータで「健康のプラットフォーム」を実現しよう
産業イニシアティブでつくるプラチナ社会(3)健康産業イニシアティブ実装に向けて
「プラチナ社会」の実現には、人々の健康もその重要な指標になる。それを支える「健康産業イニシアティブ」とは、いったいどのような構想なのか。日本の弘前大学をはじめ、アジアの周辺諸国で集められるビッグデータを資源に、...
収録日:2025/04/21
追加日:2025/10/29
変人募集中…0から1を生める人、発掘する人、育てる人
エンタテインメントビジネスと人的資本経営(4)エンタメで一番重要なのは「人」
エンタメビジネスにおいて一番大切なのは「人」である。さらに、「0から1を生める」クリエイターが必須であることはいうまでもないが、そのような人材だけではエンタテインメントビジネスは成立しない。時として異能で多様なク...
収録日:2025/05/08
追加日:2025/10/28
正直とは何か――絶対的存在との信頼関係の根幹にあるもの
徳と仏教の人生論(2)和合の至りと正直
『書経』を研究する中で発見した真理について理解を深めていく今回。徳は天をも感動させる力を持ち、真の和合は神を動かす。そして、宇宙は人間のように、また人間も宇宙のように構成されており、その根底には「正直」がある。...
収録日:2025/05/21
追加日:2025/10/25
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
「習近平中国」「習近平時代」における中国内政の特徴を見る上では、それ以前との比較が欠かせない。「中国は、毛沢東により立ち上がり、鄧小平により豊かになり、そして習近平により強くなる」という彼自身の言葉通りの路線が...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/09/25


