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世界が注目!日本にある「うさぎ島」とは
今SNSを中心に世界で話題になっている日本の島があります。通称「うさぎ島」と呼ばれる、瀬戸内海の離島です。いったいどんなところなのでしょうか。
周囲はわずか4kmほどの、定住者がいない無人島なのですが、島全体がリゾート化され「休暇村」として運営されています。宿泊施設や温泉があるほか、釣り、キャンプ、サイクリングなどのアクティビティを楽しむことができます。
そんな大久野島が「うさぎ島」と呼ばれるゆえんは、実に600~900羽ものたくさんのうさぎが棲息していること。うさぎたちは船を下りた途端に近寄ってくるほど、非常に人に慣れています。観光客は大久野島の大自然に囲まれながら、うさぎたちと自由に触れあえることができるのです。
なぜそれほどの数のうさぎがいるのかというと、1971年に島の小学校で飼われていた8羽のうさぎが野良化し、繁殖したためという説が有力です。
愛らしい、たくさんのうさぎたちに癒やされようと、国内外問わず島を訪れる人は後を絶ちません。
しかし、うさぎは非常に繊細で、体の弱い生き物です。ここで楽しく過ごすためには、マナーとルールをしっかり覚えておく必要があります。
【うさぎ島のルール】
・うさぎを追いかけない
・抱っこしない
・道路や道路脇、建物の玄関前では触れ合わない
・口元に手をやらない
・お菓子やパンなど人間の食べ物を与えない
・ゴミのポイ捨てをしない
・ペットを放棄しない
うさぎは少しの変化や刺激で体調を崩しがちです。むやみに追いかける、抱っこするなどの行為は、うさぎにとって大きなストレスであり、骨折の原因にもなります。また口元に手をやると噛みつく恐れがあり、お子さんは特に注意が必要です。
触れあうときは静かに優しく、うさぎが嫌がる時はそっと見守るようにしましょう。また不慮の事故を防ぐためにも、触れあいは車や人が通らない場所で行いましょう。
うさぎは草食性のため、人間が口にするものを与えると体調を崩してしまいます。特にパンやお菓子といった加工食品は、絶対に与えてはいけません。食べこぼしやポイ捨てゴミも、事故や伝染病の元です。
また、ペットとして飼育した生き物を置いて帰るのは絶対にやめましょう。人間の飼育下で育ったペットは自然環境の中では生きぬくことはできず、ほぼ確実に命を落とします。もちろん、生態系を乱すことにもつながります。
島のうさぎは人なつっこいものの、大自然の中で暮らす野生動物であることに変わりないという意識が大切です。
第二次世界大戦が勃発した1900年代、大久野島は瀬戸内を守る軍事拠点として要塞化され、さらに人目に付かぬ場所に、化学兵器・毒ガス兵器の製造所が築かれました。日本軍はこの島でひっそりと、大量殺戮兵器を製造していたのです。そしてその実験体として使用されたのが、うさぎたちでした。
陸軍は島を最重要の国家機密とし、実態をひた隠しにしました。発行する地図から大久野島を削除し、この島の存在自体を「ない」ものとしたほどです。そのため大久野島は戦後、“地図から消された島”と呼ばれるようになりました。
戦争が終わり、工場が閉鎖されることになると、実験に使われていたうさぎたちは全羽、殺処分されてしまいました。そのためこの時のうさぎたちの子孫はもう残っていませんが、こうした歴史から大久野島とうさぎは切っても切り離せない、深い絆で結ばれることになったのです。
この悲惨な歴史から目を背けず、平和への礎とするため、島内には毒ガス資料館が建てられました。島の各所でも、毒ガスの製造所跡や兵器製造のための発電所、砲台跡などを見ることができます。
かつて人間を殺す目的で犠牲となったうさぎたちが、今は観光のマスコットとして人間を癒やす存在となっている――――大久野島のうさぎたちは、私たちに命の尊さを教えてくれているのかもしれません。
SNSで話題の「ラビットアイランド」
うさぎ島、海外では「ラビットアイランド」と呼ばれるこの島は大久野島(おおくのしま)といい、広島県竹原市の忠海港より出発して船で約15分の位置にあります。周囲はわずか4kmほどの、定住者がいない無人島なのですが、島全体がリゾート化され「休暇村」として運営されています。宿泊施設や温泉があるほか、釣り、キャンプ、サイクリングなどのアクティビティを楽しむことができます。
そんな大久野島が「うさぎ島」と呼ばれるゆえんは、実に600~900羽ものたくさんのうさぎが棲息していること。うさぎたちは船を下りた途端に近寄ってくるほど、非常に人に慣れています。観光客は大久野島の大自然に囲まれながら、うさぎたちと自由に触れあえることができるのです。
なぜそれほどの数のうさぎがいるのかというと、1971年に島の小学校で飼われていた8羽のうさぎが野良化し、繁殖したためという説が有力です。
愛らしい、たくさんのうさぎたちに癒やされようと、国内外問わず島を訪れる人は後を絶ちません。
うさぎ島ならではのマナーとルール
近年、宿泊施設もリニューアルされ、世界にも評判が伝わっているうさぎ島は、ますます盛り上がりを見せています。きっと皆さんも行きたくなったことでしょう。しかし、うさぎは非常に繊細で、体の弱い生き物です。ここで楽しく過ごすためには、マナーとルールをしっかり覚えておく必要があります。
【うさぎ島のルール】
・うさぎを追いかけない
・抱っこしない
・道路や道路脇、建物の玄関前では触れ合わない
・口元に手をやらない
・お菓子やパンなど人間の食べ物を与えない
・ゴミのポイ捨てをしない
・ペットを放棄しない
うさぎは少しの変化や刺激で体調を崩しがちです。むやみに追いかける、抱っこするなどの行為は、うさぎにとって大きなストレスであり、骨折の原因にもなります。また口元に手をやると噛みつく恐れがあり、お子さんは特に注意が必要です。
触れあうときは静かに優しく、うさぎが嫌がる時はそっと見守るようにしましょう。また不慮の事故を防ぐためにも、触れあいは車や人が通らない場所で行いましょう。
うさぎは草食性のため、人間が口にするものを与えると体調を崩してしまいます。特にパンやお菓子といった加工食品は、絶対に与えてはいけません。食べこぼしやポイ捨てゴミも、事故や伝染病の元です。
また、ペットとして飼育した生き物を置いて帰るのは絶対にやめましょう。人間の飼育下で育ったペットは自然環境の中では生きぬくことはできず、ほぼ確実に命を落とします。もちろん、生態系を乱すことにもつながります。
島のうさぎは人なつっこいものの、大自然の中で暮らす野生動物であることに変わりないという意識が大切です。
島とうさぎは、かつてから深い縁があった
「毒ガス資料館」「毒ガス貯蔵庫」「砲台跡」「火薬庫」……大久野島には、おだやかで平和な風景には似ても似つかぬスポットがあります。いずれも、島で起こった悲しい過去にまつわるものです。第二次世界大戦が勃発した1900年代、大久野島は瀬戸内を守る軍事拠点として要塞化され、さらに人目に付かぬ場所に、化学兵器・毒ガス兵器の製造所が築かれました。日本軍はこの島でひっそりと、大量殺戮兵器を製造していたのです。そしてその実験体として使用されたのが、うさぎたちでした。
陸軍は島を最重要の国家機密とし、実態をひた隠しにしました。発行する地図から大久野島を削除し、この島の存在自体を「ない」ものとしたほどです。そのため大久野島は戦後、“地図から消された島”と呼ばれるようになりました。
戦争が終わり、工場が閉鎖されることになると、実験に使われていたうさぎたちは全羽、殺処分されてしまいました。そのためこの時のうさぎたちの子孫はもう残っていませんが、こうした歴史から大久野島とうさぎは切っても切り離せない、深い絆で結ばれることになったのです。
この悲惨な歴史から目を背けず、平和への礎とするため、島内には毒ガス資料館が建てられました。島の各所でも、毒ガスの製造所跡や兵器製造のための発電所、砲台跡などを見ることができます。
かつて人間を殺す目的で犠牲となったうさぎたちが、今は観光のマスコットとして人間を癒やす存在となっている――――大久野島のうさぎたちは、私たちに命の尊さを教えてくれているのかもしれません。
<参考サイト>
・休暇村大久野島
https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/
・地図から消された島 大久野島│国際平和拠点ひろしま
https://hiroshimaforpeace.com/the-island-erased-from-the-map-okunoshima/
・大久野島(ひろしま竹原観光ナビ)
https://www.takeharakankou.jp/spot/4304
・休暇村大久野島
https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/
・地図から消された島 大久野島│国際平和拠点ひろしま
https://hiroshimaforpeace.com/the-island-erased-from-the-map-okunoshima/
・大久野島(ひろしま竹原観光ナビ)
https://www.takeharakankou.jp/spot/4304
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